愛媛発地域ドラマ制作開始!題材はあの名作

♢“くたばれ”坊っちゃん

夏目漱石没後100年の今年、あの名作『坊っちゃん』が、全く新しいドラマとして現代によみがえる――。全国有数の観光地・愛媛県松山市を舞台に、先が読めない現代を生きる人々へおくる“人生の応援歌”!

【あらすじ】
10年ぶりに生まれ故郷・松山へと戻ってきた矢崎純平(27)。小説『坊っちゃん』の中で坊っちゃんに成敗された赤シャツの孫として、幼いころから白い目で見られ続けたこの街を恨んでいた。そんな純平に、実家へと向かう路面電車の中で因縁をつけてきた一人の老人…もしかして、彼はかつて松山で縦横無尽に暴れた“坊っちゃん”なのか!?宿命を感じずにはいられない純平は、老人の横暴な態度に怒りを募らせていく。
その頃、松山のシンボルである道後温泉本館は、改築から120年がたち、改修工事を控えていた。それをきっかけとした町おこしの大きな渦へと巻き込まれていく、純平と“坊っちゃん”。はたして宿命の二人の行く末は…?

【出演】
矢崎純平 役 勝地 涼
1986年、東京都生まれ。映画・ドラマ・舞台・CMなど幅広く活躍し、存在感のある演技で注目を集める。NHKドラマでは「さよならアルマ」「八重の桜」「あまちゃん」などに出演。地域発ドラマは初めての出演となる。

老人 役 山﨑 努
千葉県生まれ。映画『天国と地獄』『マルサの女』『おくりびと』など、数々の名作に出演。2007年には、旭日小綬章受賞。NHKのドラマ出演は「キルトの家(山田太一作)」以来4年ぶり。

高砂ゆかり 役 瀧本美織
1991年、鳥取県生まれ。NHKでは2010年、連続テレビ小説「てっぱん」のヒロインとして注目を集め、昨年、ドラマ10「わたしをみつけて」で主演をつとめた。

脚本家より/武藤将吾
小説『坊っちゃん』の世界に足を踏み入れた途端、その軽妙かつ揺るぎない芯の強さに打ちのめされました。この偉大な小説とどう向き合えばよいのか。悩んだ結果、寄り添うのではなく、「くたばれ、坊っちゃん!」という気持ちでぶつかりました。そんな本作が、皆様の目にどう映るのか。楽しみでもあり、怖くもあり。でもやっぱり楽しみでもあり。
個人的なことでいえば、2年前に母が亡くなって全然実感がわかなかったのですが、放送日が母の誕生日だと知って、「感想を聞きたいなぁ」と思った瞬間、ちょっと涙が込み上げました。きっと放送日は泣いちまうんだろうなぁ。それが悔しくもあり、うれしくもあり。でもやっぱり楽しみでもあり。そんなわけで、乞うご期待。

<プロフィール>
東京都生まれ。連続ドラマ「電車男」を始め、数々のヒットドラマを手がける。主な作品に「若者たち2014」「怪盗山猫」、映画『テルマエ・ロマエ』など。NHKドラマの執筆は、今回が初めてとなる。

制作にあたって/制作統括・西田 淳
「どうですか、ここは?」
私事で恐縮ですが、松山に単身赴任をして8か月あまり。居酒屋さんで隣り合わせになった地元の方から、言葉をかけられることがよくあります。「のんびりしていて、いいところですね」と答えると、「な。そやろ」と破顔した後、一気にボルテージがマックスに。穏やかで豊かな自然、食材のおいしさ、人の温かさ…。話は尽きません。
このドラマの制作は、「なぜ『坊っちゃん』は愛媛を去らなければいけなかったのか」という疑問から始まりました。小説に描かれるのは、愛媛・松山の中学校に、江戸っ子の「坊っちゃん」が赴任してきて起きる騒動の数々。その結末で、「坊っちゃん」は松山に別れを告げ、東京に戻っていきます。松山は当時も、地元をこよなく愛する人たちが生きる街だったでしょう。気候も、自然も食材も、今と変わらずすばらしいものだったに違いありません。なのに、なぜ「坊っちゃん」はこんな不幸な別れを体験しなければいけなかったのでしょうか。
この愛媛発地域ドラマには、道後温泉などの観光地をはじめ、今の愛媛・松山の「いいところ」がたっぷりと出てきます。でも、それだけではありません。夏目漱石が亡くなって100年。私たち日本人の外見や生活は大きく変わりました。では、心の中はどうなのでしょう。このお話は、地元・松山から、「坊っちゃん」にもう一度、こう問いかける物語です。
「どうですか、ここは?」

NHK松山放送局 開局75周年記念
愛媛発地域ドラマ「“くたばれ”坊っちゃん」

【放送予定】6月22日(水)[BSプレミアム]後10:00

【作】武藤将吾
【制作統括】西田 淳
【演出】宇佐川隆史

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