“イカした”えんどぅさんを直撃~!!

カテイカ

毎週水曜日[Eテレ]前9:55

にわかにネットを騒がせている、小学校高学年向けの家庭科番組「カテイカ」。NHK初の家庭科番組にして、その内容はトリッキーで奇抜! どんな内容かというと、ダンサーで振付師のえんどぅさんふんする“エンドゥ”が生活の中で問題にぶつかると「イカーん!」と叫びながら、なぜかイカに変身。そこに暮らしをつかさどる神様“カテイカ様(声・沢城みゆき)”が登場し、ちょっとした工夫で豊かな暮らしにお導きくださる、というもの。こんな斬新な設定、どのように生まれたのでしょうか?

えんどぅさん、「カテイカ」愛を語る

番組内でも、その華麗でしなやかなダンスを披露している、えんどぅさん。どんな気持ちでエンドゥを演じているのか、収録後に直撃しました!

――オファーが来たとき、どう思いましたか?

「えっ! 家庭科の番組? 大丈夫なの?」と驚きました。だって不器用だし、料理もしないし、そもそも家庭科は苦手だから……。でも、番組について詳しく話を聞いたら「あっ、なるほどね! これは無理に真面目にやらなくても大丈夫なんだ」って思いました(笑)。等身大で挑むのがエンドゥの役回り。もちろんあっちのエンドゥと、こっちのえんどぅとの違いはあるけど、ほぼ同じなので、良い意味で安心しました♪

――オファーを受けるのは即決でしたか?

「楽しそう!」と、すぐに決めました。楽しいことが大好きなので!

――実際に出演されて、まわりからの反響はありましたか?

子どもと接する機会があまりないので、正直、お子さんからの反響はわからないのですが……。でも、母の携帯には、友人から「出てるよ」「なに? あの奇抜な番組!」と、連絡があったみたいです(笑)。あとはSNSですね。ツイッターやインスタグラムで「娘が、えんどぅさんが出るとキャーってなるんです! 私も大好きです」と反応があったので、お母さん方も見てくださっているようですね。

――エンドゥと、えんどぅさんは、やはり違いますか?

ほぼ一緒ですが……エンドゥのほうが、喜怒哀楽の表現が激しい! 「これでいいんだぁ~!」と、ハイテンションになったと思ったら、急に「ぐわぁ~ん」と、落ち込んだり。

――ダンスもキレキレですね!! 振り付けへのコダワリはありますか?

毎回、テーマに合わせてアレンジしています。子どもたちにもマネしてほしいので、わかりやすいポーズを入れるなどの工夫をしているんですよ。あと、衣装が踊りやすい! 例えば、イカの皮膚(ジャケットのこと)。あの大きなエリの部分は「倒れちゃうかな」と思ったのですが、背中のひもを結ぶことによって立つようになっているんです。デザインだけでなく、構造も凝っているんですよ。だから踊るのにはなんの支障もないのですが、休憩時間などにすそを踏んでしまうと、衣装さんが「あっ!」と、飛んできます(笑)。

――番組を見ている子どもたちに、一言お願いします!

エンドゥは、不器用で怪しいけど(笑)、内容は真面目だから、見て♪ 学んで♪ 踊って♪ 楽しんでね♪

失敗すると「イカーん!」と叫び、踊りだすエンドゥ
失敗すると「イカーん!」と叫び、踊りだすエンドゥ

インタビュー中、何度も「本当にこの番組が大好きなんですよ~」と語っていた、えんどぅさん。収録の前日は、旅行に出かけるときのように楽しみなのだそうです。

ふざけているのに大真面目! その真意とは?

教育番組の中でもかなり奇抜なこの番組は、どのように生まれたのか? 浦上宰理ディレクターにお話を聞きました!

――番組のコンセプトを教えてください。

「家庭科の番組をつくってほしい!」という声をたくさんいただき、番組をつくるにあたって、小学校の家庭科の授業をひたすら見学したんです。

そのなかで何人かの先生から「本当は失敗させたいんだよね」という話を聞きました。ふだんの授業で“失敗させて、考えて、今度は成功する方法を試してみる”というプロセスを行うには、時間が足りないそうなんです。そこで、「失敗体験を番組で疑似体験させる」ということを、コンセプトの柱にしようと思いました。

――各回のテーマは、どのように決めていますか?

家庭科の授業で使ってもらうための番組なので、家庭科の指導要領を見て決めています。「どういう題材があるのか?」「実際にどんな映像教材があったら良いのか?」ということを、先生たちにリサーチしています。

授業は担任の先生が行うケースが多く、裁縫などの実技が苦手な先生もいますので、「実技の映像教材があるといい」というニーズもあります。

――放送後の反響はいかがでしたか?

昨年8月に放送した「みそ汁」の回は、思いきったチャレンジをいろいろやってみました。だから「どんなクレームがくるかな?」と、実は内心びくびくしていたのですが(笑)、思いのほかクレームがなかったどころか、ネット上では良い意味での「ヤバイ」という意見が多くて驚きました。

――なぜ、えんどぅさんを起用したのですか?

たまたま読んだ雑誌に、えんどぅさんが載っていたんです。それでえんどぅさんの動画を見たら、その踊りがイカにしか見えない(笑)。結構クネクネしているので、「これはイカだ! この人にイカになってもらうしかない!」とお願いすることにしました。

――セットも斬新ですよね!

最初は普通のセットを想定していました。でも「何か具体的にしないほうが良いだろうな」「不思議なセットにしたほうが可能性が広がるのではないかな」と思えてきたんです。それで一晩考えて、翌日、「すみません、やっぱりセットデザインを変えたいです!」とデザイナーの部屋へ乗り込んでいって(笑)。それを受けて再度つくり直してくれたのが、今のセットなんです。

――奇抜な番組ですが(笑)、大人にもすごく勉強になりますね。

ありがとうございます。この番組を通して、皆さんに楽しく学んでもらえるとうれしいです。

自分でやってみると、本当に生活が楽しくなるんですよ。それまでは私も、“お茶をいれる”ことなどほとんどなかったのですが、「お茶」の回(4月6・13日放送)を制作したことがきっかけで急須を買いまいした。急須でお茶をいれるようになり、「この渋みは云々」とか「この甘みはアミノ酸で」とか、そうしたウンチクを知るだけで楽しいんです。

設定はぶっ飛んでいるかもしれませんが(笑)、やはり教科番組なので、毎回ご協力いただいている先生とともに、真剣につくっています。

制作をきっかけに浦上ディレクターが「急須を買った」という「お茶」の回
制作をきっかけに浦上ディレクターが「急須を買った」という「お茶」の回

初めて見たときは「何だ、この番組は!?」と度肝を抜かれたワタクシ、アート&Eテレ〔PR33号〕。しかし、見ていくうちに大人の私でも知識が身についていると実感しています。

放送を見逃した方は、公式サイトで動画を配信しているので、チェックしてみてくださいね!

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