番組プロデューサーが語る、さだまさしの魅力とは?

今夜も生でさだまさし

4月30日(日)[総合]前0:05(土曜深夜)

さだまさしさんが、視聴者から寄せられたハガキを読み上げていく生放送トーク番組「今夜も生でさだまさし」。放送11年目を迎えた現在でも、幅広い世代から支持されている人気番組です。

デビューから40年以上のキャリアを持ち、ソロコンサートの回数は前人未到の4,000回超え! ミュージシャン・さだまさしさんがラジオのディスクジョッキースタイルで送る番組です。長年続く人気番組でありながら、スタジオのつくりが簡素だったり、なぜか毎回放送する場所が変わったりと、気になるところが満載。そこで、番組開始当初から制作を担当している飯塚英寿プロデューサーに直撃取材してきました!

“注目されすぎないようにする”のが長寿番組の秘けつ?

──さだまさしさんを番組に起用されたきっかけは?

さださんとは歌番組を通じて、20年以上前から知り合いなんですよ。何度もお会いしているなかで、「ラジオみたいに、ハガキを読み上げる番組をやりたい」という話を持ちかけてくださったことがきっかけですね。

もともとは「さだまさしの見るラジオ・聴くテレビ」というタイトルで、2001年と2002年にBSプレミアムで2回放送したんです。その後、総合テレビのスタッフからの「元旦に放送される『ゆく年くる年』後の目玉になる番組として、さださんの番組を総合テレビでもやりたい!」という要望を受けて生まれた番組なんです。

──番組のコンセプトは、どんなものだったのですか?

さださんと話し合ったのは「夜中の時間帯に放送して、なるべく目立たないようにしよう」ということです。最初から注目を浴びてしまうと、それだけ批判を呼ぶ可能性も増えてしまうんですよね。それに、視聴者の数が減っていくと「人気がなくなってきたから、番組を終了させたほうがいい」と言われてしまいます。11年も番組を続けられているのは、目立ちすぎないようにひっそりと続けてきたおかげだと思っています(笑)。

NHKスタッフに対する、さださんの熱き思い

──手書きのテロップや簡素なスタジオセットなど、独特の“ユルさ”がありますよね。

テロップに関しては手書きにすることで、余計な手間を省けるというメリットがあります。スタジオの空気を読みながら現場ですぐ判断できるようにするには、とても効果的ですね。簡素なスタジオについては、どこへ行っても放送できるように、という狙いがあります。

リアルタイムでつくられる手書きテロップも魅力のひとつ
リアルタイムでつくられる手書きテロップも魅力のひとつ

──なぜ、毎回スタジオの場所を変えるんですか?

さださんが「全国各地で、たくさんのNHK職員が昼夜を問わず働いているからこそ、放送が成り立っている。だから“生さだ”を放送するにあたって、全国の職員ががんばっている姿を視聴者の皆さんに見せたい」とおっしゃったんです。

その思いを聞いて、NHKの地方局で放送しようと決めました。なので、さださんはNHKの誰よりも、全国のNHKを巡っているんですよ。そんなタレントさん、ほかにいないですよね(笑)。

2016年6月、京都・清水寺からの生放送。右は構成作家の井上知幸さん。
2016年6月、京都・清水寺からの生放送。右は構成作家の井上知幸さん。

──番組では、さださんを「キャスター」と紹介していますが、理由があるのですか?

それは単純に、さださんが「キャスター」を名乗りたいとおっしゃるからですね(笑)。僕は「司会者」であろうと「MC」であろうと、名称はなんでも良いと思っていたので……。さださんにこだわりがあるなら、それで良いんです!

──飯塚プロデューサーから見たさださんは、どんな方ですか?

さださんには、「俺はけっこう大物なんだぞ! 君たちは扱いがぞんざいすぎるよ(笑)」と言われます。冗談を言い合えるほど、お互いを深く理解しているからこそ築けたチームワークなんですよ。

40年のキャリアがあって、あれだけたくさんのヒット曲を持っている大御所なのに、僕らと同じ目線で話してくれて「今度はこんな放送にしようよ」と自ら提案もしてくれる、本当に好奇心の強い方ですね。

──2月5日は台湾にある「台北日本人学校」からの放送でしたね。

海外からの放送は3回目になるのですが、日本で放送するときと変わらず、特別なことをしているという感覚はないんですよ。「台北日本人学校」に番組を応援してくださる方が多かったことや、ちょうど放送時期にさださんが台北でコンサートをやることが重なって実現した放送です。僕らの番組を求めてくださる方がいるから成り立っていると思うので、本当に視聴者の皆さんには感謝しています。

“生さだ”の独特のユルさって、長年続けてきたからこそ出来上がったものなので、ほかの番組がまねをしようと思ってもできないんですよ(笑)。その独特な雰囲気も感じていただけるとうれしいです。“生さだ”ファンがいなくならない限り、がんばってつくり続けていきたいです!

お話を聞いて、手書きのテロップや、シンプルなスタジオセット、全国各地に移動して放送している理由など、ひとつひとつに深い意味があることがよくわかりました! 土曜の夜は夜更かしをして、“生さだ”をご覧ください♪

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