「子どもを笑顔に!」熱き思いが集結したプロジェクト

くう ねる あそぶ こども応援宣言

4月1日(土)[Eテレ]後8:00
4月30日(日)[Eテレ]後2:30(再放送)

思い切り遊び、おなかいっぱい食べて、ぐっすりと眠る……。そんな当たり前のことがままならない子どもたちを1人でもなくしたい!と、同じ志を持ったNHKの職員が「くう ねる あそぶ」というプロジェクトを立ち上げました。

4月1日にはEテレで、こども応援プロジェクトの特集番組第一弾「こどもごはん」が生放送されます。一体どんなプロジェクトなのか、どんな番組なのか、プロジェクトの発起人でもある制作局・小原美和副部長にその思いと番組について聞いてきました。

子どもの三原則「くう ねる あそぶ」!

――「くう ねる あそぶ」は、何がきっかけで立ち上がったプロジェクトですか?

子どもの問題については、以前から「ハートネットTV」や「クローズアップ現代」「あさイチ」などさまざまな番組で取り上げてきましたが、ここ数年は、“こどもの貧困”や“こどもの睡眠障害”、“保育事故”など命にかかわる問題も多く、それぞれが単発で放送しても簡単に解決できる問題ではないと感じていたんです。中でも忘れられないのが、2014年の「クローズアップ現代~おなかいっぱい食べたい~」という番組で、家庭が経済的に困窮している子どもが満足にごはんを食べられない現実を目の当たりにしました。

“こどもの貧困”は非常に見えにくい問題です。普通に学校に通っている子どもでも、実は経済的に困窮している。一見お金に困ってないように見えても、家では満足にごはんを食べることができない。そういった現実があるにもかかわらず、現代の社会では見えにくいんですよね。

十分に食べることができない子どもたちの中には、偏った食事で栄養不足になったり、精神的に不安定だったり、もともとはすごく元気だったお子さんがだんだんと自己肯定感が持てなくなって「どうせ自分はみんなと同じことができない……」と本来の力が発揮できなくなってしまう場合もあります。

そういうことが番組を通して見えてきて、「このままじゃいけない!」と思いました。

そこで同じような思いを持ったメンバーが集まり、「それぞれが持っている知恵や経験を持ち寄って発信力を高め、いろんな人を巻き込んでいきたい」と提案を続けてきた結果、この「くう ねる あそぶ」というプロジェクトを発足することができました。

――具体的にどんなことを行っていくのでしょうか?

プロジェクトの正式名称である「くう ねる あそぶ」は、子どもが生きていくために必要な基本的人権ともいえる大きな柱です。それをとことん考える特集番組を制作していこうと考えています。

また、さまざまな定時番組との連携も予定しています。4月1日(土)に放送する特集番組「こどもごはん」は有働由美子アナウンサーが司会を務めますが、4月17日(月)放送のあさイチでも「こどもの食 頑張らない宣言」を放送予定です。どちらも視聴者からご意見や体験談をお寄せいただきながら、皆さんとともに考えていきたいと思っています。

子育て中じゃない人にも、見てもらいたい!

――「こどもごはん」はどんな内容の番組ですか?

放課後の塾でお弁当を食べる子ども、家で親の帰りを待ちながらごはんを食べる子ども、経済的な事情からおなかいっぱい食べられない子どもなど、さまざまな家庭環境で暮している子どもの声や姿が番組の核になっています。子どもたちのリアルな声やホンネに耳を傾けながら、又吉直樹さん、松岡修造さん、千秋さん、そして有働由美子アナウンサーに熱く語り合っていただく番組です!

左から又吉さん、有働アナ、松岡さん
左から又吉さん、有働アナ、松岡さん

答えはそう簡単には出てこないとは思いますが、生放送で視聴者の皆さんからの声も交えながら考えていけたらいいですね。そして、それが2回目、3回目とつながっていくとうれしいです。

―― “こども”に関する番組に又吉さんと有働アナが出演するのは意外でした。

実はそこが大切なポイントでして……。子どもがいないからこそ、このプロジェクトに参加していただきたいんです。有働さんや又吉さんのような立場の方がどのように子どものことを語るのか、そこも番組の見どころの一つです。

有働アナは「子どもがいない私でいいんですか?」と驚いていましたが、「だからこそお願いしたんです!」とこちらの意図を伝えましたら、とても喜んで快諾してくれました。

一方で、3人のお子さんがいる松岡さんは、「僕も父親として、子どもとどう接したらいいか今も悩んでいるので、みなさんと一緒に考えていきたい!!」と熱く熱く語って下さいました!(笑)

――最後に視聴者のみなさんへメッセージをお願いします!

3年前に制作したある番組で、地域の大人たちのサポートを受けた子どもが少しずつ心を開いて立ち直っていくというシーンがあって、とても希望を感じました。子どもって本当に周りの大人のちょっとした声かけや関わり方によって幸せを感じたり、心が穏やかになったり、たくましく自分で歩きだしたりするんです。

ひとりでも多くの方が「自分だったら子どもに対して、どんなことができるかな?」と考えるきっかけにしていただけたらうれしいですね。

有働アナウンサーからのコメント

実際、日頃から子どものことを考えることはありますか?という質問に対し、有働アナウンサーはこう答えています。

「子どもの問題って、実は司会者としての、私のネックかもしれない。子どもは大大大好きで、若いころは野球チーム作るくらい産みたいって言ってたほどなんですけど、 残念ながら機会に恵まれなかった。でも子どもの問題については一人の大人として関心はあるんです。 ただ、なんとなく”子育てもしてないのに”議論などに参加していいのかどうかこちらも遠慮があって、逆に子どもがいる人たちの、子どもがいない人への気遣いという か遠慮も少なからず感じたりして。

でもね、実は、子どもがいない私たちだからこそ考えられる、はっきりと言える「子どもの問題」ってあると思っているんですよ。 子どもがいると、やっぱり”自分の子ども”が何より優先されると思うんです。”よその子”の「子どもの問題」よりも、まずうちの子がちゃんと食べられるか、学校に上がれるかがもちろん先に立ちます。でも私にはそれがないから、すべての子どもが元気に育ってくれるためには、何が必要なんだっけ?何ができるんだっけ?と。 子育ての実感や苦労はないけど、母性は、問題意識は、ないわけではないんです。しがらみがない分、親が言いにくいことも、親に代わって問題の指摘もできるかもしれないし、アイディアも出せるかもしれない。

そんなこと、おこがましいかな、図々しいかなって思っていたんだけど、もう遠慮してる場合じゃない。これだけ子どももお母さんも悲鳴を上げている時代。親任せにせずに、私たちも図々しく、でも堂々と参加したいとた思っています。だから今回の番組の司会、ほんとにできるのか?と不安な半面、とってもうれしいんです。今回の特集番組には、子どものいない又吉直樹さんや、3人のお子さんがいる松岡修造さんが出演されます。いろんな立場の方と、とことん語り合うのも楽しみです! 生放送ですからどうなるか分からないけれど(笑)。 正解はないし、簡単に結論は出ないし、間違った答えを出すかもしれないけれど、子どもを守るためのアイデアを、大人と子ども一緒になって一生懸命考える時間になる、ということは間違いないです。

生放送です。みなさんのご意見もメールやFAXで聞かせてください! お待ちしてます。」

小原副部長と有働アナの言葉を聞いて、幅広い世代が“子どもの問題”を真剣に考えるきっかけになって欲しいと、ワタクシも本気で思いました。子どもたちのリアルな声を大切にしていくというプロジェクト「くう ねる あそぶ」にご注目ください!

【動画】「あたり前だけど、大切なこと」

取り上げた番組はこちらです!

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