身の回りの“音”がかわいいキャラクターに変身!

オトッペ

毎週月~金曜 [Eテレ]前8:40

4月3日(月)からEテレでスタートした、CGアニメーション「オトッペ」は、身の回りの楽しい音やおもしろい音を集めるDJ志望の女の子・シーナが主人公。

ある日シーナは、ちょっとしたきっかけで見つけた扉をくぐって「オトッペタウン」に迷い込んでしまいます。そこは、音から生まれた不思議な生き物「オトッペ」たちがくらす不思議な世界……。音が大好きなシーナの周りには「火」「金属」「木」「水」など様々なオトッペが続々と登場! オトッペと友達になることで、シーナは、新たな音に出会い成長していく、という物語です。

耳を澄まして音を集め、さまざまなオトッペと出会うという世界は、どのように生まれたのでしょうか? さらに、この番組はスマホアプリと連動しているとのこと。気になったワタクシ、近江寧基(やすき)プロデューサーに話を聞いちゃいました!

オトッペで、つい聞き流してしまう「音」と仲良くなろう

──この番組の「音を集める」というコンセプトは、どのように生まれたのですか?

身の回りの自然の中に隠れたパターンを探す「ミミクリーズ」(Eテレで毎週月曜放送中)という番組があるのですが、同じように「音」を探すとどうなるだろう、音を注意深く聞く、観察ならぬ“聴察(ちょうさつ)”ができないかと考えました。

しかし、音楽と違って“音”はつい聞き流してしまいます。しかも子どもたちにとっては音の保存や分類も難しいため、「親しみがあるようで、意外とないのでは?」と思いました。そこで目に見えるかたちで子どもたちと触れ合える存在として生まれたのが、「オトッペ」という不思議な生き物です。

そして、「音と仲良くなりたいのはどんな子なのだろう?」とキャラクターを考え、シーナという主人公が生まれました。自分が集めた音を皆さんに聞いてもらう役割ということで、DJだったらカッコイイのではないかと。音を集めるためにいつもマイクを持っていて、背負っている「DJランドセル」は、ターンテーブルになって音を流します。

ターンテーブルになるDJランドセルで、集めた音を披露!
ターンテーブルになるDJランドセルで、集めた音を披露!

オトッペの世界では「いい音」と「悪い音」を区別しない

──どのようなオトッペがいるのですか?

風や水のオトッペがいれば、金属音やエンジン音のオトッペもいます。「良い音」と「悪い音」という区別をつけないようにしたので、「オトッペ」の世界に悪役はいません。

「うるさくしないで、静かにしましょう」ではつまらない。さまざまなところで、いろいろな音が鳴っている世界が良いのではと思いました。かといって、あまりさわいでいると、親御さんに怒られてしまうので、ほどほどに……(笑)。

また動物の鳴き声や虫の音は、オトッペではなく“生き物”そのものになってしまうので、あまり使わないよう気をつけました。

──キャラクターを考えるうえで大切にしたことは?

例えば火のオトッペは、あくまで“火ではない”ということです。火のオトッペがレストランをやっており、ボーボーという火の音がしていますが、実際に火を使って調理しているわけではなく、電子レンジで作っているという……(笑)。しかし、そんなことにはこだわらず「ここはすごくステキな火の音がするから」とみんなが集まってくるのが、オトッペの世界なんです。

お話がすすむと水のオトッペや紙のオトッペなど、強烈な個性をもったキャラクターがぞくぞく登場しますので、ぜひ楽しみにしていてください!

火のオトッペ・フレイミー
火のオトッペ・フレイミー

あなたの周りにも、おもしろいオトッペが隠れているかも?

──スマホアプリと番組が本格的に連動すると聞きました。どのようなアプリなのですか?

公式アプリの「オトッペずかん」を使って身の回りの音を録音すると、音に応じたオリジナルのオトッペがスマートフォン画面に現れます。現れたオトッペを集めたり育てたりすることができるので、アプリを通じて「身の回りには音があふれている」ということを体感してほしいですね

──子どもたちのスマートフォンの使用を心配するご家族もいると思うのですが……?

その点については、スタッフと話し合いを重ねました。ただ番組が対象としている年齢のお子さんはまだ個人のスマートフォンを持っていないと想定しているので、基本的には親御さんと一緒に遊んでいただければと思います。

また、最近は小学校高学年になると授業でタブレットなどを使用する学校も増えています。例えば「オトッペは一日3回まで」とルールを決めるなど、このアプリがお子さんたちにとってデジタル機器と上手に付き合う入り口になればとも考えています。

アプリも、画面だけを注視するゲームではありません。外に出て、おもしろい音を見つけたらアプリを使うという仕組みになっていますので、“周りの世界ありき”なんです。

私たちもさっそくアプリで音を探したのですが、オフィスの中はシーンとして全くおもしろい音がなくて……。意外と音を探すのって難しいと思いました(笑)。子どもたちにも周囲の音にもっと興味を持って、遊んでいただけたらうれしいですね。

アプリの画面。オトッペの姿は、録音するまで分かりません。いろんな音を集めてオトッペを探しましょう♪
アプリの画面。オトッペの姿は、録音するまで分かりません。いろんな音を集めてオトッペを探しましょう♪

──最後に、番組の楽しみ方や、見どころをお願いします!

音に限らず「ふだん気にしていないところで、意外なおもしろいことが起きている」というのが、全体のテーマでもあります。「ひょっとして自分の周りにも、おもしろいオトッペがいるんじゃないか?」と考えたり、アプリで探したりして楽しんでもらいたいですね。番組放送中にしか手に入らないオトッペもいるので、頑張って番組からも音を集めてほしいですね! 

また番組では、皆さんが見つけた音を募集しています。募集を始めて数日で1,000件近い応募が来ました! 一つ一つきちんと聞いていますが、何しろ数が多くうれしい悲鳴です(笑)

本格的にアプリと連動した番組なので、さまざまな仕掛けを考えています。子どもたちに純粋に楽しんでいただきつつ、親御さんたち大人にも「おもしろいことを始めたな」と思って、お付き合いいただけると幸いです!

「良い音」と「悪い音」を区別しないという近江プロデューサーのお話に、思わず目からウロコのワタクシ。オトッペを見たあとは、何気ない生活音に対しても、違う感じ方ができそうですね。

アプリの詳しい機能や遊び方は、番組ホームページでも紹介していますので、こちらも合わせてチェックしてくださいね!

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