ついに続編決定!? トム・クルーズの出世作を放送

トップガン ほか

6月5日(月)[BSプレミアム]後9:00 ほか

プレミアムシネマ 6月の注目作品

最近テレビのCMで繰り返し流れて耳に残る歌が「TRUE LOVE」。これはのちにモナコ公妃になったグレース・ケリーが主演したミュージカル映画『上流社会』(1956)で歌われている曲。世間知らずの金持ちお嬢様のグレースが再婚、ロードアイランドの自宅で結婚式が行われるというそのとき、隣家の住人でじつは彼女の前夫がのぞきに来る。この1940~60年代を代表する大物歌手で『我が道を往く』(1944)などの主演で知られる俳優ビング・クロスビー演じる前夫がニューポート・ジャズ・フェスティヴァルの支援者の設定。ルイ・アームストロングと楽団がやってきたり、結婚の取材にフランク・シナトラ演じるゴシップ誌の記者が来てクロスビーとデュエットするなど、音楽ファンにはたまらない顔ぶれ。ここでグレースとビング・クロスビーが昔の新婚旅行を思い出しながらデュエットする曲が「TRUE LOVE」だった。

そんな『上流社会』の基になったのがジョージ・キューカー監督の『フィラデルフィア物語』(1940)。ミュージカルではなく、洗練された笑いが楽しめる軽快コメディーでストーリーは『上流社会』とほぼ同じ。グレースの役を鼻っ柱の強い知的令嬢役が得意なキャサリン・ヘプバーンが演じ、ビング・クロスビーの前夫を軽妙洒脱なケーリー・グラント、フランク・シナトラの雑誌記者をジェームズ・スチュワートが演じる、という華やいだ顔触れ。もともとはキャサリンが主演してブロードウェイで上演されたヒット芝居。出演を決めたとき、当時の彼女の恋人だったハワード・ヒューズが映画化権を買ってくれた、とキャサリン・ヘプバーンの自伝「Me」にある。

【放送日時】
プレミアムシネマ『フィラデルフィア物語』
6月1日(木)[BSプレミアム]後1:00〜2:53

さて、トム・クルーズがついに続編製作を決めたと伝えられるのが、彼がスーパースターの座へと駆け上る出発点になった『トップガン』(1986)。1980年代に次々製作された青春映画に出演する若手俳優をひとまとめに《ブラットパック》と呼んでいたが、その一員だったトムは『卒業白書』(1983)の大ヒットでいち早くそこから抜け出し、『トップガン』の大成功でチャンスをつかんだ。以来、体を張ったアクションを得意としてサスペンス、アクションなどのジャンルで活躍をつづけてスーパースターの座を守り続けているのがすごいところ。今月は『トップガン』のほかに初の悪役が評判になった『コラテラル』(2004)と核戦争後にほかの惑星に移住したらしい人類を描くSF『オブリビオン』(2013)が放送されるが、7月には『ザ・マミー/呪われた砂漠の女王』が劇場公開される。目下パリで撮影中の『ミッション:インポッシブル6』は来年7月全米公開予定だ。

【放送日時】
プレミアムシネマ『トップガン』
6月5日(月)[BSプレミアム]後9:00〜10:51

プレミアムシネマ『オブリビオン』
6月12日(月)[BSプレミアム]後9:00〜11:05

プレミアムシネマ『コラテラル』
6月19日(月)[BSプレミアム]後9:00〜11:01

ところで話はまったく変わるが、今年のアカデミー賞で作品賞を《『ラ・ラ・ランド』!》と読み上げたウォーレン・ベイティを覚えている? 彼はこのとき客席にいた女優シャーリー・マクレーンの弟。『草原の輝き』(1961)のころの彼は飛び切りのハンサム。共演のナタリー・ウッドと婚約していたが、その後ジュリー・クリスティ、ダイアン・キートン、マドンナと交際、婚約魔として知られた後、92年にアネット・ベニングと結婚して4児がいる。

【放送日時】
プレミアムシネマ『草原の輝き』
6月16日(金)[BSプレミアム]後1:00〜3:05


【コラム執筆者】
渡辺祥子(わたなべ・さちこ)

共立女子大学文芸学部にて映画を中心とした芸術を専攻。卒業後は「映画ストーリー」編集部を経て、映画ライターに。現在フリーの映画評論家として、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ等で活躍。映画関係者のインタビュー、取材なども多い。また映画にとどまらずブロードウェイの舞台やバレエなどにも造詣が深い。著書に「食欲的映画生活術」、「ハリウッド・スキャンダル」(共著)、「スクリーンの悪女」(監修)、「映画とたべもの」ほか。

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