懐かしの「プリンプリン物語」が帰ってきた!

復活!プリンプリン物語 ~伝説の人形劇“ここがスゴイ!”~

6月28日(水)[BSプレミアム]後10:00
7月4日(火)[BSプレミアム]後5:00(再放送)

1979~1982年に放送された人形劇「プリンプリン物語」。7月5日(水)から再放送されることが決定しました! すでにSNSで話題になっていますが、待望の再放送に先駆けて、6月28日(水)に特別番組「復活!プリンプリン物語 ~伝説の人形劇“ここがスゴイ!”〜」が放送されます。

実は、ワタクシも「プリンプリン物語」の大ファン。今度の特番、どんな内容なのかどうしても知りたい! ということで、特番を担当している江川靖彦プロデューサーに話を聞いてきました。

気の遠くなる地道な作業……“番組発掘プロジェクト”の全容

――今回の再放送は“番組発掘プロジェクト”によって実現したそうですね。

実は、生放送時代はもちろん、1960~1970年代の番組の録画映像は大部分がNHKに残されていなかったんです。というのも、当時のテープは“高級車1台分”と言われるほど高価なもので繰り返し使わざるを得なかったので、とても保存できませんでしたし、アーカイブという概念もなかったんです。

ようやく保存するようになったのが1981年ごろなので、それまで放送された映像は、「大河ドラマ」や「連続テレビ小説」ですらほとんど残していませんでした。そこで2013年に、欠落している映像を見つけるための“番組発掘プロジェクト”が発足しました。

――欠落した映像はどのように“発掘”するんですか?

「プリンプリン物語」は全656話あるんですけど、第1話と443~656話の215話分だけ残っていました。2003年に再放送したときは、その215話分のみ放送したのですが、やはり「全部発掘したい」と思い、残りの441話分を本格的に“発掘”することになりました。

放送当時はビデオデッキ自体も高価で、まだ一般化していなかったので、人形作家の友永詔三さん、人形操演の伊東万里子さんをはじめとする出演者や番組関係者、制作スタッフに「当時の映像を録画していませんか?」としらみつぶしに聞きました。地道な方法ですよね(笑)。

――それは大変そうですね……。

2003年に再放送したとき、友永さんに「実はNHKにほとんどテープが残っていないんです」と話をしたら、「僕が持っているよ」と、312話分も貸してくださいました。また、声優の神谷 明さんも「これは文化遺産だから」と保存されていたんです!

そして2016年8月に、当時「プリンプリン物語」の制作に関わっていた中谷正尚プロデューサーのご遺族から1~120話分のテープをお借りできたんです。しかも、当時録画したものにしては画質もキレイ。「これは金メダル級の発掘だ」とプロジェクトも盛り上がりました。

そこで、この話を「発掘ニュース」で紹介したら、なんとNHKアーカイブスのfacebookなどに普段の60倍もの反響があったんです。それがきっかけで「もう一度プリンプリンを見たい団」、略して「MPD」のメンバーを募集し、上映イベントを開催しました。イベントは募集開始1日で満席になったので、視聴者の皆さんも関心があるんだなと、そこで気づけたんです。

社会風刺&パロディー満載! アバンギャルドな人形劇だった

――28日(水)の特番では、どんな内容を放送するんですか?

MCは中山秀征さんと武内陶子アナウンサーの2人。

中山さんは人形劇をよくご覧になっていて、武内アナウンサーは仲のよいお友だちに“ルチ将軍”そっくりの人がいたり、学校で“ルチ将軍”の決まり文句「知能指数1300!」が流行語になった思い出があるくらい「プリンプリン物語」にハマっていたそうです(笑)。また、当時を知る人として石川ひとみさんと神谷 明さんにも登場していただきます。石川さんは“プリンプリン”ご本人、神谷さんは“ボンボン”から悪役まで何役も演じられていました。

スタジオゲストには西村知美さん、松尾貴史さん、丸岡いずみさん、そして2003年の再放送でプリンプリンを知った世代として夢眠ねむさんに登場していただきます。さらに「MPD」から、30人ほどの方々に参加していただく予定です。

――MPDの方たちは感涙モノですね!

番組の中では人生の節目で「プリンプリン物語」に勇気をもらったファンの方々の声を紹介しようと思っています。また、友永さんや伊東さんなど、当時制作に関わって、さらにテープ復活に尽力していただいた方にもその思いを取材していますし、プリンプリンやボンボン、おそらくルチ将軍もスタジオに駆けつけてくれると思いますよ!

それと「プリンプリン物語」はミュージカル仕立ての人形劇なので、魅力的な音楽がいっぱいあるんです。スタジオでは主題歌をはじめ、「わたしのそこく」「ハッピーアドベンチャー」などの人気曲を石川さんに歌っていただきます。

――ズバリ、「プリンプリン物語」の見どころを教えてください!

7月5日(水)から始まる再放送では、2003年には放送できなかった第2話以降も放送します。注目は、「なぜ主人公の名前が“プリンプリン”なのか?」という疑問。これは第2話で明らかになるので、ぜひ放送でご覧ください。

実は「プリンプリン物語」は、今見てもびっくりするくらいアバンギャルドな人形劇なんです。脚本家の石山 透さんは戦争体験の影響で、友情や平和への意識が強い方なんですね。その思いが「プリンプリン物語」にも色濃く反映されています。たとえば、プリンプリンが訪れる国のうち、アクタ共和国はナチスドイツを連想させる国だったり、ジャンとポンという隣同士で戦争をしている国の話しはイラン・イラク戦争をモチーフにしていたり……。戦争反対のメッセージや社会風刺が強く込められているんですよ。

一方でパロディーもすごかった! 今じゃ禁じ手ですけど、ランカー役の滝口順平さんに他局アニメの名台詞「おしおきだべぇ~」を言わせていましたし、黒柳徹子さんがゲストとトークをする“あの番組”のようなセットが登場したこともあるんですよ。

しかも、お色気シーンもあって、子ども向けとは思えない人形劇ですね。なので、当時のファンはもちろん、見たことない人でも「えぇ~、こんなことやっていたんだ!」と楽しんでもらえると思います。ぜひ多くの人に見ていただきたいですね。

江川プロデューサーのお話を聞いて、ワタクシも「大人になった今だからこそ、改めてちゃんと見たい!」と思いました。当時の出演者、スタッフ、そしてMPDの皆さんの熱き思いをお見逃しなく!♪

どうやって人形を動かしているのか、制作の裏側もお見せします!

復活!プリンプリン物語 ~伝説の人形劇“ここがスゴイ!”~
【放送日時】6月28日(水)[BSプレミアム]後10:00
      7月4日(火)[BSプレミアム]後5:00(再放送)

人形劇「プリンプリン物語 」
【放送日時】7月5日スタート[BSプレミアム]毎週水曜 よる11:00〜11:30

取り上げた番組はこちらです!

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