今回ご紹介するのは、今なお現役真っ最中のモンスターバンドのライブを巨匠・マーティン・スコセッシ監督が映画化した「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」(2008)です。
幼なじみだったミック・ジャガーとキース・リチャーズが中心となって、ストーンズを結成したのが1962年。それから半世紀以上、去年は11年ぶりのニューアルバムを発表、今年秋からはヨーロッパツアーを行うということですから、驚嘆させられます。

ミックとキースが縦横無尽! 白熱のパフォーマンスを18台のカメラで撮影!

2006年、ニューヨークでのこのライブ、メンバーは、もちろんミックとキース。鉄壁のリズムセクションは、ドラムス・チャーリー・ワッツ、ベースはマイルス・デイヴィスはじめ、数々の名演に参加した凄腕・ダリル・ジョーンズ、そしてメンバーとなって約40年のロン・ウッド。キーボードは元オールマン・ブラザーズ・バンドのチャック・リーヴェル、サックスのボビー・キーズといった、なじみのミュージシャンたち。『サティスファクション』『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』『悪魔を憐れむ歌』『ダイスをころがせ』など、縦横無尽・白熱のパフォーマンスが繰り広げられます。

ストーンズと同世代、大ファンのスコセッシ監督は、多くの作品でその音楽を使ってきました。「ミーン・ストリート」(1973)での『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』、「グッドフェローズ」(1990)での『ギミー・シェルター』、「カジノ」(1995)での『キャント・ユー・ヒア・ミー・ノッキング』…、ストーンズの曲が、まるで登場人物のように迫ってきます。そのストーンズが主役となったこの作品では、過去の映像を織り交ぜ、半世紀にわたる歴史を重層的に描きだしていきます。

会場となったビーコン・シアターは、1929年に設立された、歴史ある劇場で、座席数は3,000ほど。日本武道館が約14,000ですから、ストーンズとしては小さい会場ですが、それだけに、観客との距離が近く、一体感あるステージとなっています。

スコセッシ監督は18台のカメラを駆使して、その演奏を撮影しました。撮影監督は、「ヒューゴの不思議な発明」(2011)など3度アカデミー賞を受賞したロバート・リチャードソン。さらに「あの頃ペニー・レインと」(2000)のジョン・トール、「ゼロ・グラビティ」(2013)のエマヌエル・ルベスキといった超一流の撮影監督たちが参加しています。

ロック、ブルースを追求し続けるストイックで真摯な姿を捉えた傑作ドキュメンタリー、どうぞご堪能ください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」
7月8日(土)[BSプレミアム]前0:15~2:18(金曜深夜)

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