ニューヨークの隣、ニュージャージーに暮らす若者たち。貧しい暮らしから抜け出そうとバンドを結成した彼らは、1960年にフォー・シーズンズとなり、その歌声とメロディー、ハーモニーで大ヒット曲を次々発表、スターとなっていきますが……。
今回ご紹介するのは、伝説的なロック/ポップ・グループの物語「ジャージー・ボーイズ」(2014)です。

クリント・イーストウッド監督、初のミュージカル映画

2005年、フォー・シーズンズの栄光と解散までの実話をもとにしたブロードウェイ・ミュージカルが上演され大ヒット。それを映画化したのが、巨匠クリント・イーストウッドです。

2度のアカデミー作品賞・監督賞を受賞、今年のカンヌ映画祭でも、その業績が改めて称えられたクリント・イーストウッドは、87歳。現在も新作を準備中とのことですから、驚嘆させられます。

この作品、イーストウッド監督初のミュージカル映画と話題になりましたが、若いときから大のジャズファンだったイーストウッドは、監督第1作の「恐怖のメロディ」(1971)ではモンタレー・ジャズ・フェスティバルを登場させ、「センチメンタル・アドベンチャー」(1982)ではカントリー&ウエスタンの歌手を演じ、歌を披露。「バード」(1988)では、天才ジャズ・ミュージシャン、チャーリー・パーカーの生涯を映画化。さらにジャズ、ブルースの歴史をたどるドキュメンタリー「ピアノ・ブルース」(2003)を監督し、最近では、自作の映画音楽も作曲するなど、音楽にも深い情熱を注いできました。

リード・ヴォーカルのフランキー・ヴァリを演じるジョン・ロイド・ヤングは、ブロードウェイでのオリジナル・キャストで、イーストウッドはその演技と歌唱力を高く評価し、映画にも抜擢しました。そのほかのメンバーもブロードウェイで演じてきた実力派の俳優たちで、イーストウッドらしいセンスが光ります。

そのイーストウッドも、フォー・シーズンズが駆けぬけていったのと同じ時代、テレビドラマ「ローハイド」(1959~1965)で注目され、「荒野の用心棒」(1964)、「ダーティハリー」(1971)で大スターとなりました。映画には、そんなイーストウッドの若き日の姿もちらっと登場します。そして、マーティン・スコセッシ監督の「グッドフェローズ」(1990)でアカデミー賞を受賞した名優ジョー・ペシも、若き日の姿が登場するのにも注目です。

「シェリー」、「恋のハリキリボーイ」、「恋はヤセがまん」、フランキー・ヴァリのソロの名曲「君の瞳に恋してる」など、音楽の数々に胸が熱くなる名作、どうぞお楽しみに!

【放送日時】
プレミアムシネマ「ジャージー・ボーイズ」
7月10日(月)[BSプレミアム]後9:00~11:15

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