片道6時間の過酷なロケハン!
絶景と山小屋の魅力を生中継でお届け!

にっぽんトレッキング100スペシャル
「生中継!夏の北アルプス 山小屋で大縦断」

7月22日(土)[BSプレミアム]後2:00~2:59/後6:30~7:59

夏の山っていいですよね~♪ 自然の中でごはんを食べたり、山小屋に泊まって星空を見たり……。この夏登山をする予定の方も、行ってみたいけど機会がないという方にもオススメの番組が7月22日(土)に放送されます! シーズン真っ盛りの北アルプスの山小屋・涸沢ヒュッテ、燕山荘、船窪小屋から、山ならではの魅力を生中継します。

しかし、山の天気は変わりやすいというし、そもそも山の上から生中継ってどうやるんだろうと気になったワタクシ。国沢五月プロデューサーにいろいろ話を聞いてきました。

個性豊かな3つの山小屋

――山小屋から中継しようと思ったきっかけは?

“山ブーム”と言われていますが、実は山小屋の利用者はあまり増えていないそうなんですよ。というのも、最近は登山用品の性能が向上して、寝袋とテントを持ってもそれほど重くないので、登山者がテント場に泊まる人が増えているそうなんです。
でも、特にアルプスでの登山は山小屋がないと成り立ちません。登山道を整備しているのは山小屋の方で、シーズンが始まる前に道を補修して、危ない場所には目印をつけたりしています。
それに、遭難などのトラブルが発生したとき、最初に駆けつけるのも山小屋の方なんですよ。“山の安全を守る”という非常に重要な役割を担っているのに、実はあまりそのことは知られていない。改めて「山小屋の大切さを伝えたい」と思ったのがきっかけですね。

――昼と夜の2部構成ですが、それぞれの見どころは?

昼間は高原植物や絶景をお楽しみいただき、夜は山小屋だからこそ味わえる魅力を紹介する予定です。

日帰りの登山だとわかりづらいのですが、山の美しさは朝と夕方に見られるんです。なので、後半の放送はあえて日没のタイミングを狙っています。視聴者の皆さんのことを考えると、夜8時くらいから放送したほうが良いと思うのですが……。その時間の山小屋は、もう寝る時間なんです(笑)。なので、視聴者の皆さんにもだんだんと色が変化して沈む夕日を楽しんでいただきたいと思い、2部構成にしました。

きれい~! こちらは夕日ではなく燕山荘からの朝日。

――3つの山小屋から中継するそうですが、それぞれどういった山小屋ですか?

1つ目が「山の妖精が住む最後の聖域」と言われている涸沢(からさわ)カールに建つ『涸沢ヒュッテ』です。ここをキーステーションにして、番組を進行していきます。涸沢ヒュッテからは池田伸子アナウンサー、渡辺裕太さん、山岳ライターの小林千穂さんが中継します。ちなみに小林さんは、涸沢ヒュッテで働いていたんですよ!

山小屋のご主人・山口 孝さんは長年にわたり救助隊長を務めていた方で、その活躍や苦労話も伺いたいと思います。また、涸沢カールに雪解けがおとずれると一気に高山植物が芽吹きます。渡辺さんにはそんな高山植物の魅力をレポートしてもらいます。

涸沢ヒュッテのテラス。この絶景を見ながら生ビールやワインが飲めるなんて最高!

2つ目は、奇岩で有名な燕岳(つばくろだけ)にある『燕山荘』。山岳雑誌の山小屋ランキングでも連続1位を獲得しています。インテリアも凝っているので雰囲気も良いですし、ビーフシチューやケーキを食べられるため、女性にも人気の山小屋です。人気の山小屋なので宿泊者も多く、ハイシーズンの夕食は5回転もするそうなので、そのタイミングでお邪魔しようと思います。
ちなみに、燕岳から見られる景色はすばらしいですよ! 下見に行った日は悪天候だったのですが、翌朝は思わず息をのんでしまうほどの絶景でした。同行してくれたオーナーの赤沼健至さんも「こんなにきれいな景色は久しぶり!」と何枚も写真を撮っていました。中継時は、にわみきほさんに奇岩を紹介してもらいながらトレッキングをします。

ユニークな奇岩と360度の大パノラマが楽しめる燕岳。これは「イルカ岩」と呼ばれている花崗岩

3つ目は、七倉岳の山頂付近に位置する『船窪小屋』。前の2つは数百人は泊まれる比較的大きな山小屋ですが、ここは囲炉裏(いろり)とランプがある昔ながらの小さな山小屋なので、“小規模ならではの魅力”を紹介します。
そして、酒場詩人の吉田 類さんが訪れ、名物の手作り料理をつまみに飲んでもらいます(笑)。この小屋の名物、毎晩行われる“お茶会”に参加して、宿泊者の皆さんと楽しく過ごしてもらいたいですね。

七倉岳の稜線に建つ『船窪小屋』。小屋主の松澤さんご夫妻に会いにくる常連さんも多いんだとか!

片道6時間! 下見とは思えないガチ登山

――先ほど下見のお話が出ましたが、すべての山を下見されたんですか?

もちろんです! 私と技術の責任者はすべての山へ、中継時に現場進行を担当するディレクターは、それぞれが担当する山小屋へ先月下見に行きました。涸沢カールへは上高地から15キロメートルくらい、時間にすると6時間ほど歩いた場所にあるのですが、まだ雪が残っていました。

涸沢カールは窪地のため雪が溜まりやすく、その深さは10メートルにもなるそう。人が小さい~!

燕岳は、中房温泉から6時間くらい登ったところにあります。同じ6時間のルートでも涸沢カールは平地を3時間歩いてから登山がスタートするのに対して、燕岳はアルプス三大急登と呼ばれる急な尾根を延々と登り続けるんです。さらに稜線の雪庇(せっぴ/稜線上にひさしのように突き出た雪だまり)の上を歩いたりもしたので、滑り落ちないかドキドキしていました……。
そして、いちばんキツかったのが『船窪小屋』のルート。『燕山荘』の赤沼さんが「あそこはうちに来るより3倍大変だよ!」と言うくらいの半端ない急勾配でした。吉田 類さんにはそんなルートを登ってもらうので、今からトレーニングをお願いしています(笑)。

七倉岳にある“鼻突き八丁”と呼ばれるほど、急な傾斜地。ここを通って船窪小屋へ!

――そんな場所に撮影機材を持ち込んで中継するのは大変そうですね。

20年ほど前は、山から生中継するときには20人くらいの歩荷(ぼっか)さんにご協力いただいて機材を運んでいましたが、最近の機材は性能も進化してコンパクトになっているので、ずいぶん楽になりました。
今はカメラから電波で映像を送れるので、ケーブルを長く引っ張る必要もなくなったのも大きいですね。

――あらためて“山小屋”の魅力とは?

朝日と夕日で山が美しく輝く瞬間に立ち会えることが、山小屋に滞在する魅力ですね。あとは、山小屋の主人たちのユニークなお人柄! 今回ご登場いただく方々は、子どものころから山でいろいろな経験をしていて、私たちが知らないことをいっぱい知っているんです。その話を聞くことも大きな楽しみですね。

個人的には、船窪小屋の囲炉裏とランプで過ごす雰囲気がとても懐かしく、その非日常的な感じにワクワクしました(笑)。

――最後に生中継への意気込みをお願いします!

山の神様に祈るほかないですが……とにかく晴れてほしい(笑)。天気に恵まれれば、息をのむような絶景をお届けできると思います。時間によって景色が刻々と変わっていくのも山の魅力なので、どうぞお楽しみに!

昼と夜の山小屋、2つの魅力をお届けする生中継。きっと「山の絶景をこの目に焼きつけたい!」「山小屋でおいしい食事とお酒を楽しみたい♪」と思うはずですよ。

また、「にっぽんトレッキング100」では下記番組も放送しますので、チェックしてみてください!

にっぽんトレッキング100
「世界遺産 知られざる魅力をめぐる~屋久島~」

7月19日(水)[BSプレミアム]後8:00~

取り上げた番組はこちらです!

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