マツコ・デラックスとAIが“明るい未来”を考える

AIに聞いてみた どうすんのよ!? ニッポン

7月22日(土)[総合]後7:30(前半)/後9:00(後半)

「どうしたら心配のない老後を迎えられるの?」「幸せに暮らすにはどうしたらいいの?」といった、私たちが感じている疑問や日本が抱える難問。その解決策のヒントを、なんとAI(人工知能)に導き出させようという新たなシリーズが始まるとか。

その第一弾が7月22日(土)に放送されます!
マツコ・デラックスさんと有働由美子アナウンサーが、AIの分析結果から導き出された「ちょっとムチャな提言」について議論しながら、日本の社会問題の解決策のヒントを探っていきます。

「日本の未来についてAIに聞くなんて、まるでSF映画みたい!」とワクワクしてしまったワタクシ。果たして番組ではどんなことをするのか、担当する井手真也エグゼクティブ・プロデューサー(制作統括)、神原一光ディレクター(総合演出)、阿部博史ディレクター(AI開発担当)に取材してきました!

「40代ひとり暮らし」が、日本社会に大きな影響を及ぼす?

――今回の番組は、どうやって生まれたのですか?

井手:NHKでは、これまで多くの研究者や政治家、市民とともに少子高齢化や貧困など日本が抱える様々な課題についての解決策を探ってきました。しかし、具体的な解決策を提示できたかというと疑問が残るというのが事実でしょう。そこで今回、“人間以外”に頼ることで解決策を探せないかと考えたのです。それがAI。日本社会のあらゆるデータを学習させ、解決へのヒントを出せるようなAIを、1年をかけて開発しました。

阿部:AIに何かを尋ねると答えのみを教えてくれるのですが、その回答に至ったプロセスまでは分かりません。どんなに難解な問題であっても、AIの“頭の中”を覗いたら、解決の糸口が見つかるのではないかと考えたのです。しかし、一般企業と共同で開発するとAI内部の解剖は難しいため「じゃあ自分たちでゼロからつくろう」と。

AIには、総務省が公開している100項目を超える公的な調査をもとにした47都道府県のデータ、過去30年分をインプットしました。「離婚率」「ボランティア活動」から「小学生の50メートル走記録」まで、その数5,000種類以上。データの数で言えばおよそ700万個あります。“ミクロ”と“マクロ”両方の視点をもったAIで「一網打尽にしてしまえ!」というわけです。

神原:AIの頭の中は、問題同士が立体的に繋がり合うアリの巣のようになっています。たとえば「(胃ろうなどに使用する)カテーテルの消費量が増える」という情報をインプットします。すると、それに関連する現象として、AIはなぜか「比例代表の得票率が上がる」「子育て世帯の年収が上がる」「東大合格者数が減る」「子育て世代の貧困率が上がる」などと回答してきます。一見、まったく無関係な事柄と連動していることがわかるんですね。しかし「子育て世帯の年収が上がる」と「子育て世代の貧困率が上がる」って矛盾していますよね。それはなぜなのか? 格差社会を示しているのか? という風に、議論を交えてAIの言わんとすることをひも解いていきます。

AIの頭の中は、このようにアリの巣のようになっています

――具体的に番組では、何がわかるんでしょうか?

井手:まずはAIの分析結果を読み解くことで導かれた『日本の未来をよくするための5つの提言』をお見せします。その中のひとつは、“40代ひとり暮らしが日本を滅ぼす“! 社会への影響を考えていきます。

神原:研究者や大学教授の方々に取材した際「“40代ひとり暮らし”が日本社会を変えるカギなんです」とお話すると「何を言っているんだ?」というリアクションをされました(苦笑)。一見、AIはまったく的はずれなことを言っているのかもしれませんが「これまでにない視点だ」と皆さんに興味を持っていただけたので、番組として、そこに賭けてみようというわけです。また、匿名の個人1万人を追跡調査しているデータも解析したところ、「幸せに暮らすための条件」や、「その後の人生を左右する分岐点」が明らかになるなど、日本人の意外な姿も見えてきたんですよ。

ただ、AIは「◯◯と✕✕はなんらかの関係がある」としか見せてくれないので、その背後に何があるかについては人間が読み解かなくてはならないんです。AIが見せてくれるものは回答というより「お告げ」に近いですね。

40代ひとり暮らし代表! マツコと有働アナが番組を引っ張る!

――マツコ・デラックスさんは、NHK初の司会ですね?

神原:そうなんです。マツコさんとは番組について、何時間もかけて綿密な議論を繰り返し、意見やアイデアをいただきました。テレビに出演されているときの口調そのままにしった激励されながらも、「何がAIの価値なのか」「NHKがこの番組で果たすべきことは何か」など、どうすれば視聴者に届くかを真剣に語って下さいました。この番組は2020年まで年2回のペースで放送する3年がかりのシリーズです。だからこそ、とても真摯に向き合ってくださっていると感じています。

井手:偶然ですが、マツコさんも有働由美子アナウンサーも「40代ひとり暮らし」なんです。そういった点でも「大きなお世話よね〜」といいつつ、番組を盛り上げてくれそうですね(笑)。

阿部:余談ですがAIに「40代ひとり暮らしの幸せ?」と問いかけると、マツコさんのお名前が登場するんです。実はマツコさんも、日本の社会構造に影響を及ぼしているのかもしれませんね……。

――どんな方に番組を見ていただきたいでしょうか?

神原:まずは「40代ひとり暮らし」の方に見ていただきたいですね! それに、そういう方をご家族に持つ方やご友人……つまり、すべての世代に見ていただきたいです(笑)。AIの解析結果について、視聴者の皆さんも一緒に考えてみてほしいですね。NHKスペシャルの番組ツイッターアカウントなどからも「#AIに聞いてみた」でつぶやきますので、SNSでの議論も大歓迎ですよ!

社会問題を解決するために、AI開発から始めてしまったというお話にワタクシびっくり! 皆さん、お見逃しなく〜!

取り上げた番組はこちらです!

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