製作・監督・主演はクリント・イーストウッド!

許されざる者

10月2日(月)[BSプレミアム]後9:00

映画作家としての世界的な評価を決定づけた、傑作ウエスタン

クリント・イーストウッド。今年87歳、現役最高の映画作家として、その作品は世界中で絶賛され、今も精力的に映画を製作しています。
そのイーストウッドにとって、思い入れの深いジャンルが西部劇。1950年代、テレビ番組「ローハイド」で注目され、60年代に「荒野の用心棒」(1964)などのマカロニ・ウエスタンで世界的なスターとなったイーストウッドは、70年代以降も「アウトロー」(1976)「ペイルライダー」(1985)など、数々の西部劇に出演、監督も務めてきました。
そのクリント・イーストウッドが自ら「最後の西部劇」と語り、製作・監督・主演したのが「許されざる者」(1992)。アカデミー作品賞をはじめ4部門を受賞。映画作家・イーストウッドの世界的な評価を決定づけた傑作です。

イーストウッド、渾身の演技にもご注目!

かつて、伝説のならず者として恐れられたウィリアム・マニー。今は子供たちと静かに暮らすマニーは、若いガンマンから、娼婦といさかいを起こし、賞金がかけられたカウボーイを殺す誘いをうけます。貧しく、苦しい生活と子供たちのため、マニーは再び銃をとり、かつての仲間・ネッドとともに町に向かいますが、町を牛耳っていたのは、保安官のリトル・ビル・ダゲットでした。自分以外の無法は認めないというリトル・ビル。町には、緊張が高まります。そして……。

「ブレードランナー」(1982)などで知られるデビッド・ウェッブ・ピープルズが1970年代に執筆した脚本を、製作する10年ほど前に手にいれていたイーストウッド。物語にほれ込み、自分が納得してマニーを演じられるまで温めていたということです。撮影当時60代前半のイーストウッド、渾身の演技に圧倒されます。

そして独善的な保安官、リトル・ビルを演じ、アカデミー助演男優賞を受賞したジーン・ハックマン、さらにモーガン・フリーマン、リチャード・ハリスといった名優たちが画面を彩ります。
スタッフは、イーストウッド組ともいえるベテランたち。なかでも撮影監督・ジャック・N・グリーンの、ひたすら暗さを強調した映像は、映画ならではの緊張感と美しさにあふれています。

西部劇、映画がその創生期から描き続けてきた暴力、その理不尽さと恐ろしさを真正面からとりあげたこの作品は、イーストウッドにとって師匠である2人の巨匠、「荒野の用心棒」のセルジオ・レオーネ監督と「ダーティハリー」(1971)のドン・シーゲル監督に捧げられています。

世界最高の映画作家の、映画史上に輝く傑作中の傑作を、じっくりご覧ください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「許されざる者」
10月2日(月)[BSプレミアム]後9:00~11:12

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