味わいある歌と演奏で、音楽のすばらしさを感じよう!

ブエナ★ビスタ★ソシアル★クラブ

10月14日(土)[BSプレミアム]前0:15

平均年齢70歳近いメンバーたちを追った感動のドキュメンタリー

キューバ音楽のベテラン・ミュージシャンたち。その艶やかな音楽と、知られざる人生を取材したのが、ヴィム・ヴェンダース監督のドキュメンタリー映画「ブエナ★ビスタ★ソシアル★クラブ」(1999)です。

1930年代から60年代までハバナで活動し、キューバ以外では、ほとんど知られることがなかったミュージシャンたちにほれ込み、共にアルバムを製作したのが、アメリカのギタリスト・ライ・クーダーでした。1997年に発表されたアルバムは大ヒットし、グラミー賞を受賞、世界的に注目されるようになりました。

ライ・クーダーは1947年生まれ。弦を滑らせ、独特の響きを奏でるスライド・ギター、ボトルネック奏法の名手で、セッション・ミュージシャンとして、ローリング・ストーンズやランディ・ニューマンはじめ、さまざまな名アルバムに参加してきました。ライは、ルーツ・ミュージックや世界各地の民族音楽に深い関心をもち、それをバックボーンにしたユニークなアルバムをつぎつぎに発表してきましたが、80年代からは映画音楽もてがけ、代表作の一つが、スライド・ギターが印象的なヴェンダース監督の「パリ、テキサス」(1984)です。ヴィム・ヴェンダース監督は1945年生まれ。ドイツを代表する映画作家で、国際的に活躍し、敬愛する小津安二郎監督やニコラス・レイ監督のドキュメンタリーも製作した熱狂的な映画好きですが、音楽にも深い愛情を注いでいることでも知られています。ヴェンダース監督も、その音楽に魅せられ、友人のライとともにキューバを訪れ、レコーディング風景、育った街、ミュージシャンたちの人生を取材していきます。

全編デジタルで撮影されたこの作品、当時90歳、葉巻をくゆらせ、すばらしい声とギターを披露するコンパイ・セグンド、優雅にピアノを奏でるルベン・ゴンサレス、惚れ惚れするようなヴォーカルのイブライム・フェレール、歌姫オマーラ・ポルトゥオンド……、平均年齢70歳近いメンバーたちを、ステディカムの凄腕オペレーター、イェルク・ヴィトマーが流麗なカメラワークで、しっとりととらえていきます。

はじめてキューバを離れ、アメリカ、ヨーロッパ各地で行われたコンサート、そしてニューヨーク・カーネギー・ホール。味わいある歌と演奏は、音楽の素晴らしさを改めて感じさせてくれます。
音楽、そして音楽家たちへの深い尊敬の思いをこめた、感動のドキュメンタリー、じっくりお楽しみください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「ブエナ★ビスタ★ソシアル★クラブ」
10月14日(土)[BSプレミアム]前0:15~1:57

そのほかの映画情報はこちら

今月21日(土)、放送博物館で講演をします

この記事の執筆者である坂本朋彦さんが、プレミアムシネマで放送する映画の魅力・見どころを紹介します!
詳しくは放送博物館のホームページをご覧ください。

取り上げた番組はこちらです!

検索 NHKサイトでもっと探す

関連記事

その他の注目記事