キース役・大野拓朗 インタビュー

連続テレビ小説 わろてんか

毎週月曜~土曜 
[総合]前8:00~8:15 /(再)後0:45~1:00
[BSプレミアム]前7:30~7:45/(再)後11:30~11:45

キース

演・大野拓朗
キース

藤吉やリリコと同じ旅芸人一座で育った芸人仲間。メガネがトレードマークで頭の回転が早く機知に富み、海外文化などについての知識も豊富なインテリ。本人にまったく悪気はないが、たびたびトラブルを起こしては藤吉やてんに迷惑をかけてしまう。のちにはアサリとコンビを組んで旧態の万歳を革新し、いまの漫才に通じる「しゃべくり漫才」を生み出すことになる。

Q.「わろてんか」に出演することが決まったときのお気持ちは?

飛び上がるぐらいうれしかったです! オーディションを受けたのですが、その場で監督が「(漫才師役の)キースは大野くんで」と思ってくださっていたとあとから聞いて、さらにうれしかったですね。同時に、やっぱり僕は三枚目路線の役なんだなって、改めて思いました(笑)。自分で言うのもなんですが、三枚目路線は得意分野だと自覚していて、認めてもらえるようになってきたという喜びも感じています。

実は、前に出演した“朝ドラ”「とと姉ちゃん」(2016年前期)のときは、雑誌の編集者の話だと聞いて、面接のときに編集者をイメージした服装で行ったんです。実際に国立国会図書館にも行って『暮しの手帖』を見て勉強もしたので、「今日は、編集マンぽい格好をしてきました」「国立国会図書館で勉強してきました」と面接の場で自慢したんですね。そしたら、青柳 清という自慢ばかりしている役に決まったんです(笑)。その経験をいかし、今回は、お笑いの会社を作る話だから、会社員っぽい格好で行こうと思いつきました。スーツにネクタイをしめてビシッとした服装で行ったのですが、ほかにそんな格好の人はいなかったという…(笑)。ですが、最終的には背広を着て漫才をするスタイルを作ったキース役に決まったので、今回も服装の戦略でオーディションに成功しました!……と、自分では思っています(笑)。

Q.ご自身の役柄についての印象や、演じるうえで楽しみにしていること、役のここに注目してほしいという点などはありますか?

キースは、すごく頭の回転が速く、口から生まれてきたような男で、藤吉(松坂桃李)のことをよくイジっています。わがままなところもあるけれど愛情もあって、ちょっと不器用なのかもしれませんね。純粋に「お笑い芸」が大好きなので、熱い思いを込めながらまっすぐ芸道を突っ走っているという感じです。
旅芸人仲間の藤吉は年上ですが、「お笑い芸」の才能では恐らくキースが勝っているので、真剣に頑張ってほしいという応援の意味を込めて、藤吉の芸にツッコミを入れているんだろうと思っています。一方、藤吉はキースのことを、年下だけど「お笑い芸」に関しては一目を置いてくれているんだと思います。キースと藤吉の関係は、互いに兄でもあり弟でもありという不思議な関係かもしれません。てんちゃん(葵わかな)のことは、「かわいらしいお嬢ちゃんだな」と思っています。藤吉といい感じになっているのを見て、ほほえましいというよりも、おもしろいなぁと思ってイジっている感じでしょうか(笑)。

大阪ことばを話す役を演じるのは初めてなので、難しいです。単語のイントネーションがわからず、最初は外国語をしゃべっている気分でした。でも、このキース役を通じて、本気で大阪ことばをマスターして、テレビを見ている人にネイティブスピーカーだと思われるぐらいになりたいと思っています。実は借りていた東京の家を解約して、クランクインの一か月前から大阪に住所変更して住んでいるんです! 完全に大阪に引っ越して、住所変更までする出演者は珍しいそうですね(笑)。もう、留学生の気分です(笑)。でも、街中を歩いたり電車に乗ったりしながら周囲の人が話すのを聞いているだけでも刺激を受けますし、頭に思い浮かぶすべてのことを大阪ことばで考えてみたりして練習を重ねています。

ほかにも、プライベートで芸人さんたちと交流をさせていただいています。温かくて、面倒見がよくて、ごはんに連れていってくださったりするんです。芸人さんの仕事ぶりを、舞台の袖から見せてもらったこともあります。舞台袖はどんな雰囲気で、そこから舞台に登場するまでのわずかな間に、どんなふうに変わるのか……その空気を生で感じさせていただきました。一朝一夕で技術を盗めるわけではありませんが、身近に雰囲気を感じることで、いろいろな要素を吸収して僕なりの“芸人・キース”を表現できたらいいなと思っています。

キースを10代後半から演じるのですが、そのころのキースは、ちょっとかわいい感じにしたいと思っています。例えば、「とと姉ちゃん」の清は“うざかわいい”を目指して演じていましたが、キースは“小賢こざかしかわいい”になれたらいいなと思っています(笑)。10代のキースは、まだそんなにおもしろいことを言うシーンがないので、一発芸や顔芸を売りにしている芸人なのかなと思っています。今後、成長してどう変わっていくのか、自分でも楽しみです。

Q.収録に参加して、現場の印象はいかがですか?

大阪の現場は、あったかいなぁって思いましたね。持ち道具のスタッフさんから、NHK大阪放送局近辺の“おいしいごはん屋さん20選”をリストアップしたメモをいただいたんです。リストには店名だけでなく、何とおすすめメニューまで書いてあるんです! ぜひ参考にして行きたいと思っています。ほかにも、キースは丸いメガネをかけてハットをかぶっているので、“くいだおれ人形”みたいと言われているのですが、大阪ことば指導の先生が、“くいだおれ人形”が表紙になったフリーペーパーをどこかで見つけて、「キースくんが写ってたからあげる」って持ってきてくれたこともあります(笑)。

また、漫才の相方を演じるアサリ役の前野朋哉さんとは、以前、別の作品で親友役として共演したことがあります。「わろてんか」では、芸人としてコンビを組むので、ご縁を感じていますし、漫才のシーンを演じるのが今から楽しみですね。

Q.放送を楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。

出演者の皆さんの衣装がすごくかわいらしいので、そこに注目していただきたいです。まるで、世界に通ずる超一流ブランドが衣装監修しているかのような印象で、中でも藤吉、リリコ(広瀬アリス)、キースと芸人仲間三人が並んでいるときは、すごく格好いいんですよ! 一見、ごちゃごちゃしているように見えるのですが、実は計算されているのできっと目で見て楽しめると思います。

また、「わろてんか」では、「笑い」だけではなく、たくさんの失敗が描かれています。これは日常生活や人生も同じで、“失敗することもあれば、うまくいくこともあるけれど、チャンスはきっと平等にみんなに与えられているはず”、“何度失敗しても諦めずに一生懸命挑戦し続けることで、新しい道は開けていく”ということが伝わればと思います。

「笑う」って言うのは当たり前のようでいて、実はとても幸せなことですよね。毎日「わろてんか」を見ていただき、たくさん笑って、たくさん感動して、それが視聴者の皆さんの一日の活力になればいいなと思っています。

平成29年度後期 連続テレビ小説「わろてんか」

【放送予定】
2017年10月2日(月)~2018年3月31日(土)<全151回>

[総合]前8:00~8:15 /(再)後0:45~1:00
[BSプレミアム]前7:30~7:45/(再)後11:30~11:45

【出演】
葵わかな 松坂桃李 濱田 岳 千葉雄大 徳永えり 堀田真由
広瀬アリス 大野拓朗 前野朋哉 藤井 隆 枝元 萌 兵動大樹 内場勝則
高橋一生 鈴木保奈美 鈴木京香 竹下景子 遠藤憲一 ほか

【作】吉田智子

【音楽】横山 克

【主題歌】「明日はどこから」松たか子

【語り】小野文惠アナウンサー

【制作統括】後藤高久
【プロデューサー】長谷知記
【演出】本木一博、東山充裕、川野秀昭 ほか

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