国立西洋美術館設立の礎となった
“松方幸次郎のコレクション” に迫る

幻のコレクション 100年前 夢の美術館

11月23日(木・祝)[総合]前9:00~9:49

「ル・コルビュジエの建築群」として世界遺産となった国立西洋美術館。
その設立の礎となった一大コレクションがあります。

それは、100年前に収集が始まるも、世界恐慌、ナチスの略奪、ロンドンの保管倉庫の火災など、20世紀の歴史の中で散逸した「幻のコレクション」。今、その全貌が明かされようとしています。

コレクションを築いたのは、実業家・松方幸次郎(1865-1950)。第一次世界大戦にともなう船舶好況で莫大な財を築き、それを元手に傑出した美術コレクションを作り上げました。その数、1万点。画家モネに直談判して買った作品もあります。現在オルセー美術館の目玉になっている、ゴッホの絵も。欧州に渡り散逸しそうになっていた浮世絵の大コレクションは、まとめて買い上げました。どれひとつ、自分のために買ったのではありません。「ニッポンの若者にヨーロッパの本物を見せる美術館を建設したい」という意思のもとに、莫大な私財を投じたのです。

しかし、世界恐慌で破産。所蔵作品はちりぢりになり、20世紀史の中で数奇な運命をたどりました。全貌がみえない「幻のコレクション」――それが松方のコレクションの枕ことばでした。ここにはどんな名画があったのでしょうか。

「まぼろしの美術館 ~ムッシュM 魂のコレクション~」では、国立西洋美術館で現在進行中の全作品解明プロジェクトを手がかりに、「100年前に初めて日本人が出会うはずだった西洋名画はどんなものだったのか」という知られざる流転の歴史とともに、松方のコレクションの全貌を明らかにします。

昨年3月、「追跡不可能」だと思われていたロンドン焼失作品リストが発見され、松方のコレクションはマネやクールベの名作を含む一流のコレクションだったと判明しました。
また、取材を通して、伝説に包まれながら、その人物像が知られていない松方幸次郎の人生も明らかに…!

この番組を見る人は、チャップリンのようなイメージの放浪の紳士=ムッシュMと出会い、その紳士が成し遂げようとした壮大な夢を知ることになります。それは、ナショナリズムが跋扈ばっこする当時の世界で、ヒューマニズムと「普遍的な美」を探そうとしたムッシュMの魂に触れることなのです。

ムッシュM 団 時朗 Jiro dan

団 時朗

’68年、資生堂のMG5のCMでセンセーショナルにデビュー。’71年、TV「帰ってきたウルトラマン」(TBS)で主人公・郷 秀樹を演じ人気を博す。
’84年、主演・片岡孝夫の『ハムレット』(演出・木村光一/日生劇場)でフォーティンブラスを演じて以降、活躍の場を舞台に移す。最近は、その日本人離れした押し出しの強さと、ロマンスグレイの風貌、確かな演技力で、シリアスな役からコミカルな役まで守備範囲は広く、TV、映画にも引っ張りだこ。NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」(赤松政秀 役)、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(闇市取締・根本 役)、NHKBSプレミアム「京都人の密かなたのしみ」(エドワード・ヒースロー教授 役)ほか、主演・黒柳徹子の舞台『想い出のカルテット』シリーズなどで活躍中。

「幻のコレクション 100年前 夢の美術館」

【放送予定】11月23日(木・祝)[総合]前9:00~9:49

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