パラスポーツ競技を体験したから気づけたこと

武井壮が挑む!パラスポーツ

11月12日、19日(日)[BS1]後7:00

世界トップクラスのパラスポーツアスリートたちと、“百獣の王”こと武井壮さんが真剣勝負! 首都圏で放送中の「ひるまえほっと」(総合テレビ)で、「車いすラグビー」「車いす陸上」「ゴールボール」「車いすフェンシング」「車いすテニス」を体験してきた武井さん。

11月12日(日)からは、BS1で特別版を放送します! 第1回の勝負は「車いすラグビー」。激しいタックルが魅力の、迫力あるスポーツです。武井さんはリオパラリンピック銅メダリスト・官野一彦選手指導のもと「車いすラグビー」の練習に参加し、さらに官野選手率いるチームとの真剣勝負に挑みます。

武井さんは、元・陸上十種競技の日本チャンピオン。その身体能力をパラスポーツでも生かせるのでしょうか? ご本人にインタビューしてきました!

「ゼロから動きを学ぶ」難しさと達成感

――パラスポーツを体験した感想を教えて下さい。

健常者として自分の身体を使う競技とパラスポーツは、まったく違う楽しみがあるんです。どの競技でも自分の人生におけるスポーツ経験とは、違う景色を見ることができるのがパラスポーツの魅力です。

たとえば「車いすラグビー」のような車いす競技では、車いすの操作技術をゼロから学びます。それこそ「車輪を押して進む」ところからです。その感覚を身体に覚えさせていき、選手の動きを見て「どうすれば車いすを自由自在に動かせるのか」を考えて、コピーしていく。でも当然、最初はうまくいかないんですよね……。まず、ゲームの前に自分の思う通り動くのが大変なんです。

そして「車いすラグビー」は仲間との意思疎通がとても重要な競技。技術だけじゃなくチームメイトとの絆の大切さを感じました。

武井さん、初めは車いすに乗って動くだけでも精一杯!?

毎回、初めてスポーツをやったときのような感覚になり、拙いながらも、できることが増える度にそのゲームの楽しさを感じられるんです。

――体験前と後で、パラスポーツの印象はどのように変わりましたか?

あまり知識がなかったので「とっつきづらいな」とか「気を使ってしまうんかもな」と考えていました。実際に競技をしても、最初はすごく“狭い部屋”に入れられたような感覚で「不自由だな、窮屈だな」と思うんです。

でも、少しずつ技術を身につけて連携プレーができるようになってくると、狭かったはずの部屋がどんどん広く、明るくなっていくんですよ。そして素敵な景色が見えるようになっていって、自由に動き回れるようになって……自分の可能性が無限に広がっていくのを感じるんです。

パラスポーツは「自分の身体で、まだこんなに新しいことができるんだ!」という気づきをたくさん与えてくれましたし、ここまでの技術と経験、知識を積み重ねてきた選手の皆さんに非常に大きなリスペクトが生まれました。

番組ではトップレベルの技術を間近で見ることができて、しかも初心者の僕に合わせてプレーしてくれて、本当にありがたいです。健常者のなかでも身体能力が高い僕が、簡単にはねのけられてしまいましたから(笑)。非常に充実した時間でした。

「車いすのキズ」から感じる、選手たちの軌跡

――パラスポーツは使用する道具も特徴的なものがたくさんありますが、実際に使用していかがでしたか?

「車いす陸上」の車いすは、“走り”に特化しているので、安定したつくりではなく、後ろに体重をかけると簡単にひっくり返ってしまいますし、コーナリングも繊細でとても難しいですが、速い選手であればおよそ時速40キロものスピードが出せる最高のパートナーです。

シンプルだけど、非常に奥深い技術の競技

また「車いすラグビー」には、先端に柵のようなものがついている車いすがあります。障害が重い選手は動きが制限される分、これを相手の車輪に引っ掛けて動きを止める事で戦える。こうした選手全員が活躍できるギア(道具)があるのは、パラスポーツならではですね。

日本代表の岸光太郎選手(写真中央)の車いすの先端には、柵のようなものがついています。右は、リオパラリンピック銅メダリストの官野一彦選手。

健常者のスポーツで、自分の競技やポジションに合わせて必要なスキルを重点的にトレーニングするのと同じように、選手たちは自分の能力と必要なプレーに合わせて最適なギアを選んでいるんです。

そして「車いすテニス」の齋田悟司選手のように事故などで後天的に障害を負ってしまった方もいます。そういう方は、自分の身体機能を失ってしまったショックを抱えながら、僕と同じように“狭い部屋”からのスタートだったと思うんですよ。そこから努力を重ねて大会に出て、勝利を手にして、いまや世界のトップレベルに……。車いすを見ると傷がたくさんついていますが、そんなストーリーが思い浮かんで、感動しましたね。

これは彼らと同じ目線で戦って競技を体験したからこそ気づけた新しい感動。この番組でパラスポーツを経験する時間はとても有意義ですし、毎回「またやりたい!」と思うんですよ。

パラスポーツで「楽しめるフィールド」が増えた

――それぞれの競技で特に印象的だったことはありますか?

「車いすフェンシング」では、剣先を的に当てる基礎練習をしたのですが、最初はまったく当たらなくて……。でも、加納慎太郎選手のお手本を見てコツをつかんだら、すぐに出来るようになりました。トップレベルの技術を間近で見ると発見が沢山あるんです。しかも、その技術を駆使したら加納選手からポイントを取れたんです。“フェンシング歴1時間”の僕が!(笑)

左が加納選手、右が武井さん

それと、「ゴールボール」も楽しかったです。視覚を奪われることは、健常者にとって一番不自由だろうな、と思っていました。でも目を塞いでプレーしていると、耳や皮膚の感覚がどんどん鋭くなっていくのを感じます。最初は音だけで追っていたボールの存在が、ぼんやりから、だんだんはっきりと見えてくるんです。最後には、見えていないのにフィールドのラインや仲間の気配、ボールの存在を不思議と感じられて、身体の新しい感覚が生まれたようでした。とても新鮮な体験でしたね。

自分の耳と周りの気配を頼りにボールを止める!

――最後に、メッセージをお願いします!

健常者の方はもちろん、障害者の方でもパラスポーツを見たことがない方はたくさんいると思います。この番組で少しでも興味が湧いたら、どんな競技でもいいので、ぜひ一度パラスポーツを体験してほしいです。競技ごとにまったく違う楽しさと景色がありますので、その中からご自身が楽しめるものを見つけられれば、人生の輝きがひとつ増えると思います。

健常者の僕でも、パラスポーツをプレーしたことで本当に人生が豊かになりました。“楽しめるフィールド”が1つ増えたような気分なんです!

「真剣勝負こそがアスリートに対する敬意の証」という武井さん。果たして、「車いすラグビー」の勝負のゆくえは……!? 11月12日(日)の放送を、どうぞお楽しみに!

「武井壮が挑む!パラスポーツ」

11月12日(日)[BS1]後7:00「車いすラグビー」
11月19日(日)[BS1]後7:00「車いす陸上」
12月10日(日)[BS1]後7:00「ゴールボール」

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