豪華名優が集結!ダース・ベイダーの声の人も!

フィールド・オブ・ドリームス【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

12月22日(金)後1:00

広大なアイオワ州のとうもろこし畑。農夫のレイはある日、不思議な声に導かれ、畑の一角に野球場を作ります。完成したとき、そこに現れたのは…。
今回ご紹介するのは、「フィールド・オブ・ドリームス」(1989)、1980年代を代表する名作です。

名優たちの共演が魅力的! 1980年代を代表する名作!

カナダの作家W・P・キンセラが1982年に発表した小説『シューレス・ジョー』を映画化したこの作品、物語のすばらしさはもちろんですが、映画ならではの魅力は出演者たちです。

実直で家族を愛しながらも、どこか影のあるレイを演じるのは、撮影当時30代半ばだったケビン・コスナー。キリッとした表情で、レイを支える妻を演じるのはエイミー・マディガン。つぶらな瞳が印象的なレイ・リオッタが演じているのが、実在の野球選手シューレス・ジョー・ジャクソンです。

ジャクソンはスパイクを履かずにプレーをしたことから“シューレス・ジョー”の愛称で親しまれましたが、1919年の八百長事件“ブラックソックス事件”に関わったとして、野球界を追放されてしまいました。実際に八百長に関わったかは論議を呼んでおり、伝説の名選手として、今も多くのファンに愛されています。

さらに、2人の名優が映画に風格をもたらしています。原作には『ライ麦畑でつかまえて』などで知られる作家J・D・サリンジャーが登場しますが、映画に登場するのは黒人作家テレンス・マン、演じるのはジェームズ・アール・ジョーンズです。

ジョーンズは、映画・舞台で幅広く活躍、86歳の今も現役ですが、何と言っても有名なのは声。低く、よくとおるバリトンで「スター・ウォーズ」シリーズのダース・ベイダーの声を演じ、ベイダーのカリスマ性をさらに高めました。この映画でも、その魅力的な声で、架空の作家に説得力を与えています。

名優バート・ランカスターの最後の映画

もう一人はバート・ランカスター。西部劇「ヴェラクルス」(1954)、冷徹なコラムニストを演じた「成功の甘き香り」(1957)、没落していく貴族を演じたイタリアのルキノ・ヴィスコンティ監督の「山猫」(1963)、中年男性の孤独と絶望を演じた「泳ぐひと」(1968)など、数々の名作・傑作に出演した名優です。

この映画でのたたずまいは、存在感ということばでは表現しきれない、自らの歩んだ映画の歴史そのものを表現するかのようなすばらしさです。バート・ランカスターは、これが最後の映画出演作となり、1994年、80歳で亡くなりました。

ラストシーンに胸が熱くなる感動の名作、じっくりお楽しみください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「フィールド・オブ・ドリームス」
12月22日(金)[BSプレミアム]後1:00〜2:47

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坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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