若かりし歌丸さんの秘蔵映像も! 家族のルーツに迫る

ファミリーヒストリー

12月20日(水)[総合]後7:30
12月23日(土)[総合]前10:05(再放送)

第一線で活躍する著名人の家族史を徹底取材する番組「ファミリーヒストリー」。12月20日(水)の放送で取り上げるのは、落語界の重鎮、桂 歌丸さん。歌丸さん自身もまったく知らないという家族の歴史とは……。

取材裏話などを、担当した村上 拓ディレクターに聞きました!

 歌丸さんも知らない家族の歴史を徹底調査!

──なぜ歌丸さんの歴史について調べようと思ったのですか?

歌丸さんは、病気を患いながらも落語家として活躍し続けていますよね。そのバイタリティは、きっとご先祖様とも関係しているんじゃないかな? と思い企画しました。

調べていくと、歌丸さんにとって大きな存在が父方の祖母のタネさんだったんです。そのタネさんの生き様はすごく強烈でしたし、歌丸さんもタネさんに育ててもらったという思いが強いので、歌丸さんの人生に大きく影響しているのではと思いました。

歌丸さんも恐れるという祖母のタネさん(左)

──家族について、歌丸さんはどんな思いをお持ちでしたか?

歌丸さん自身、家族のルーツに複雑な思いを持っていらっしゃいました。3歳のときにお父さんが亡くなり、お母さんは小学生のころに家を出てしまって……。

歌丸さんの本名は、椎名 巌しいな いわおというんですが、今回は、父方と母方の両方に取材をしました。父方の祖母タネさんのルーツ、椎名家のルーツ、そして母方の伊藤家のルーツ、その3つをご紹介します。

タネさんは気性の荒い方だったらしく、家族のことを聞こうとすると怒られるので、聞いてはいけない雰囲気だったんだとか。なので、歌丸さん自身が家族のことをまったく知らなかったんですよ。今回初めて明らかになったことは多いので、歌丸さんにも早く知ってほしいです!

唯一残っていた赤ちゃんのころの歌丸さんと、お母さんのふくさん

──どのくらい歴史をさかのぼって取材をしたんですか?

戸籍を調べてわかったのは5代くらい前まで、取材は2~3代くらい前まで行いました。そもそも歌丸さんのおじいさんが慶応元年生まれなので、3代前でもう江戸末期なんですよね(笑)。歌丸さんも81歳になり、ご先祖のことを知っている方となると、歌丸さんよりご高齢の方になります。そういった方を探すことが、今回の取材の中で大変だった部分であり、楽しかった部分でもありました。

──取材で印象的だったこと、驚いたことはありますか?

椎名家のルーツを調べているとき、資料をもとに親戚のご家族に会いに行ったんですが、最初に訪ねたときは、自分たちが歌丸さんの親戚だと知らなかったんです。信じられなかったみたいで、「まさかそんなわけないでしょ」というリアクションでした(笑)。でも、戸籍や資料を確認したりして、本当に自分たちが歌丸さんの親戚なんだとわかったときの様子は、取材の中でも特に印象的でしたね。

 地道に人に会う、その数200人超え!

──先ほど人探しが大変だという話がありましたが、いつもどうやって調査しているんですか?

親戚や関係者にとにかく会って話をすることが基本です。それ以外にも、資料館や図書館で資料を探ることもありますね。ただ、歌丸さんが生まれ育ったのは、神奈川県横浜市真金町にある遊郭。そこでタネさんが、“富士楼”という遊女屋を営まれていたのですが、横浜の遊郭は横浜大空襲で焼けてしまったので、建物も資料もほとんど残っていないんです。

そんな悪条件の中で助けてくれたのは、地元の方々でした。地元の歴史好きな人が遊郭の地図をご自分でつくっていて、普通の資料館にはないような資料があったんです! 今回は地元の方々や親戚の方への取材で浮かび上がってきた遊郭の様子を、劇画タッチで絵に描いて再現しました。ぜひこの再現イラストで歌丸さんにも当時の様子を回顧していただきたいです。

かつて栄華を極めた真金町の遊郭

──ところで、そんな大変な取材は、何人くらいで行っているのですか?

基本的には1人で行っています。ただ今回は特別版だったので、基本的な取材は僕がやって、資料館で調べ物をするのが難しいときは、ほかのスタッフや上司にもお願いしました。ファミリーヒストリー班全員で知恵を絞って、「歌丸さんの回は、皆でつくったね!」という感じがいつにも増して大きいです。

──それは驚きです! 資料がない中で大変でしたね。

真金町に昔からいらっしゃる方には、ほぼ全員にお会いしたと思いますよ。「歌丸さんの家族について何かご存じですか?」という簡単な電話取材も含めれば、200人以上にコンタクトを取ったと思います。そのおかげで地元の方から、消息がわからない方の情報も教えてもらい、なんと“富士楼”に関係している方や、生前のタネさんをご存じの方まで見つかりました!

歌丸さんは、真金町で生まれ育ち、街を愛しています。しかも街の人に会うと「よっ!」みたいな感じですごく気さくなんですよ(笑)。だからこそ街の人たちからも愛されているし、街の方も今回の取材に協力してくれたんだと思います。今回は“真金町”という街を大切にしながらつくったので、この思いが歌丸さんにも伝わるとうれしいです。

──では、最後に番組の見どころをお願いします。

祖母・タネさんの生きざま、そして現代にはない遊郭の世界は大きな見どころです。また歌丸さんにお会いしたとき、「僕は家族の歴史を知らないし、伝えられていないから、自分の子どもや孫にも教えてあげたいんだ。」とおっしゃっていました。歌丸さんだけでなく、ご家族の方にもぜひ見ていただきたいです。

それから、若かりし歌丸さんの秘蔵映像も登場します。実は笑点メンバーの皆さんにもインタビューしました。林家木久扇さんが「あの人の芸は本当にすごいんだよ」と歌丸さんについて語るシーンは、昔の映像とともに楽しんでもらえると思います。

二ツ目・古今亭今児時代の歌丸さん。かっこいい!

歌丸さん自身も知らないという家族の歴史、そして横浜の遊郭の様子……。これは見逃せないですね! 12月20日(水)のファミリーヒストリーをどうぞお楽しみに♪

▶番組ホームページ

取り上げた番組はこちらです!

検索 NHKサイトでもっと探す

関連記事

その他の注目記事