臓器の世界は、まるで学園ドラマ!?

コンデラタロウ

番組ホームページでドラマ公開中!

全8回にわたって放送中のNHKスペシャル「シリーズ人体」。この番組に絡めて、人間の臓器たちがなんと、人間の高校生に擬人化した学園ドラマが、番組ホームページで公開されています。

その名は、「コンデラタロウ」。

何とも不思議なタイトルですが、どんなお話かというと、主人公・ジンコ(腎臓)とクラスメイトが、学校で5年に一度上演される謎の演劇『コンデラタロウ』を文化祭で上演することになります。「コンデラタロウ」の上演がうまく行けば恋が叶う!というジンクスを信じて、地味系女子のジンコが演劇に奮闘するお話です。

ジンコの周りには、食いしん坊の「シーボウ(脂肪)」、クラスの中心人物の「しんぞう(心臓)」、マドンナ的存在の「のうみ(脳)」など、ほぼ臓器の名前そのままの個性豊かなクラスメイトが勢ぞろい。

そんなユニークすぎるドラマは、どのように生まれたか…? 家冨未央ディレクターと、「シリーズ人体」の制作を担当する浅井健博プロデューサーに話を聞きました!

個性豊かな臓器の世界は、まるで学校の教室!

──“臓器の擬人化ドラマ”というアイデアは、どのように生まれたのですか?

浅井:私たちNHKスペシャル制作チームは、「シリーズ人体」の世界をどう伝えたらわかりやすいのかで悩んでいたんです。そんなときにドラマ番組部の家冨さんが、臓器同士によるネットワークを「学園ドラマっぽい」と興味を持ってくれて。そんなこと、考えもしませんでしたね(笑)。

家冨:浅井さんから「臓器はひとつひとつ個性を持っている」「臓器同士のネットワークを持っている」という話を聞いて、非常におもしろいなと思ったんです。ネットワークを使って会話しているなんて、人間と同じだなって。臓器はみんな、“その道のプロフェッショナル”というイメージだったんですけど、不得意なこともあって、オールマイティーではないところがいいなと思いました。「疲れた」「じゃあ酸素増やすよ」とお互いに補い合ってがんばっているなら、プロ集団が集まる会社ではなく、学校の教室みたいだと感じたんです。

──キャラクター像は、どのようにつくったのでしょうか?

家冨:まず「シリーズ人体」のディレクターたちに取材しました。ドラマの台本も「腸の性格的に、クラスでのポジションあっていますか?」と見てもらって。たとえば、中島健くん演じるちょうじ(腸)はもっとモテ男っぽかったんですが、「腸」の回のディレクターから「腸はもっと虐げられていて、偏見を持たれている存在」と指摘を受けたので、ひねくれているという要素を足しました。

ほね太(骨)も、ディレクターが「彼は固くて頑固だけど、彼なりの理屈があって働いているので憎めないんですよ」って、骨を“彼”と呼んでいて(笑)。どのディレクターも、自分の担当回で登場する臓器のことを「クセはあるけど、ちゃんと健康のために働く仕組みを持っている」と、愛を持って語っていました。こうした情報をもとに「ココとココはこういう関係なんじゃないか」と「妄想相関図」をつくって、脚本家さんに台本を仕上げていただきました。

脚本を担当している土城温美さんは、高校生のリアルな日常生活と「シリーズ人体」の要素を取り入れながら、とても上手にお話をつくってくださいました。

謎の演劇『コンデラタロウ』の正体とは?

──出演者の皆さんは、役にどのように向き合っていましたか?

家冨:臓器の勉強をしてくださる方もいましたが、「あまりそのイメージに引っ張られないように、あくまで台本のキャラクターで」とお願いしました。シーボウ(脂肪)なら「とにかく元気がよくってめげない」、マッスル(筋肉)だったら「我が道をゆく」とか。

ジンコを演じる松井愛莉さんは、華麗なイメージがありますが、ご本人と話すと完全に“ジンコ”なんですよね。松井さんも「腎臓の役と聞いて、最初は“?”が百万個浮かんだけど、台本を読んでいくうちに、この性格って私に近いかもと思いました」とおっしゃっていました。

みなさん演じた後「シリーズ人体」の放送を見て臓器の役割を知り、「あのセリフにこういう意味があったんだ!」「こういう性格なのか!」と発見があったんだとか。視聴者の皆さんにもそんなふうに、どちらも楽しんでもらえたらうれしいですね。

──ところで……『コンデラタロウ』って、いったい何ですか?

家冨:人体って、すべて解明されていないけど魅力的なものですよね。同じように、何だかわからない『コンデラタロウ』に向かって皆が一致団結して進んでいくというストーリーにしようと、脚本の土城さんや制作チームと決めたんです。その正体は最終話あたりで明らかになるのか、ならないのか……。そこも含めて楽しみにしていてください!

「人体」の最新研究結果が隠れている!?

──視聴者の皆さんには、どのようにドラマを楽しんでもらいたいですか?

浅井:こんなドラマ、前代未聞ですよね(笑)。ただ、最初から「コンデラタロウ」と「シリーズ人体」の両方を見る方は少ないと思っています。でも、例えば、「ちょうじ」を演じる中島 健さんのファンの方が「コンデラタロウ」に興味を持ったことから「シリーズ人体」を見る。それがキッカケで、お医者さんを目指す……ひょっとしたら、そんな流れが生まれるかもしれないと思っています。

さまざまな情報があふれている現代では、どうしても自分の興味がある分野にしか目がいきません。ですが「コンデラタロウ」と「シリーズ人体」がつながることで、新たな興味や気付きが視聴者の皆さんにも広がればいいなと思います。逆に、「シリーズ人体」を見てから「コンデラタロウ」を見ると、新たな発見もたくさんありますよ。

NHKスペシャルは、正座して見るような硬いイメージかもしれませんが、実際はそうではない部分もたくさんあります。是非10代・20代の方にも見ていただきたいです。「コンデラタロウ」は、その窓口になるのではないかと期待しています。

家冨:SNSを見ていると、「腸の役ってどういうこと?!」というリアクションも多く見かけるんです。まずは、そんなノリで興味をもってもらいたいですね。また、「小学生の娘が見ています」という反響も結構いただいています。

番組とドラマを両方見ると、それぞれのキャラクターの役割や、セリフひとつひとつにも意味があるとわかっていただけると思います。私は学園ドラマの妄想しかできませんが(笑)、人体にはさらに奥深い壮大な世界が広がっているので、お楽しみに!

【動画】コンデラタロウをちょっとご紹介


「脳には必要な情報しか入れないようにする関門があって、その働きは、のうみの取り巻きの女の子たちそのもの」「便をつくるだけの場所と思われがちな腸は、いつも屋上にいるちょうじと同様に誤解を受けている」などの話を聞き、人体の構造とドラマとの絶妙なつながりに思わず感動してしまいました。

1月7日(日)には「NHKスペシャル シリーズ人体 第3集“骨”」、14日(日)には「NHKスペシャル シリーズ人体 第4集“腸”」を放送します。「コンデラタロウ」と並行してみると、より楽しめること間違いなしですよ! 

さらに、現在ホームページのみで公開されている「コンデラタロウ」ですが、1月4日(木)から総合テレビでの放送が決定しました! ぜひご覧ください♪

【放送予定】総合テレビ
1月4日(木)前2:57  第1話
1月5日(金)前2:26  第2話
1月6日(土)前2:50  第3話
1月7日(日)前1:40  第4話&5話

▶ 番組ホームページ

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