ふっとか体に、こまやかな心! 鈴木亮平の“西郷どん”とは?

大河ドラマ「西郷(せご)どん」

いよいよ放送がスタートした大河ドラマ「西郷どん」。西郷隆盛を演じる鈴木亮平さんに役作りについて伺いました。

最初に、「あまり史実は勉強しないでほしい」ってスタッフさんから言われたんです。先入観なくドラマに入ってほしいという理由からおっしゃっていたんですけど、僕自身は事実を知ってからちゃんとフィクションを演じたいので、多少は調べました。海音寺潮五郎かいおんじ ちょうごろうさんの史伝をひとつ読みました。

あとは、西郷さんゆかりの土地へ行って、見たであろう景色、食べたもの、生きていた場所に肌身で触れて。大分・熊本から鹿児島をぐるっと回って沖永良部おきのえらぶ島へ、さらに奄美大島へも行きました。
こうやって自分で動くと、役に対しての愛着が湧いてくるんです。分かったつもりには簡単になれないけど、“好きだなぁ、西郷さん”って思えた旅でした。

「共感力」の男を支える、秘密のノート!?

演じながら日々思うのは、「共感力」を大事にしたいということ。吉之助のことを「自分の身を捨てて、相手の気持ちになってしまう」と周りが語る場面がこの先出てくるんですけど、そのとおりだと思うんですよね。

演出の野田さんと話したことですけど、吉之助は全部を背負っていく人間なんです。若い時はむしろ未熟で感情的だったりするけれど、人の思いをひとつずつ背負って、どんどん大きな人間になっていく。
だから、出会う人からもらった言葉や忘れられない瞬間を、吉之助の中にちゃんと入れて背負いたいなと思って。僕、それをノートに書いているんですよ。きっと大人になっても、事あるごとに思い出している言葉があるはず。忘れたくないなと思って、たまに見返しています。

たくましい心が宿る体づくりを。

西郷さんといえば、相撲。子どもの頃から相撲が好きで、強かったらしいです。脚本の中園ミホさんには、「相撲シーンが多いから、いつでも脱げる体にしておいてね」と言われました(笑)。

体づくりを何より重要視しているわけじゃないですけど、“心も体もたくましい薩摩の男”として、若いうちは何者とも分からないけれどパワーを秘めている雰囲気を出したいなと思いました。肉づきのいいむっちり系の強そうな体、とでも言いますか(笑)。
そのためには、やっぱり西郷さんらしく、相撲の稽古が一番! 特に下半身は、おかげで自然と鍛えられてきたような気がするんですよ。

相撲の精神に、西郷さんを見た!

相撲の稽古でお世話になったのは、2017年で創部100周年という早稲田大学相撲部のみなさんです。監督の室伏先生はじめ、学生のみなさんの胸をどーん!とお借りしました。
しこ踏みやすり足といった基本から、立ち合いに取り組みまで、とことん稽古していただきました。みなさん、まっこてあいがとさげもす!

立ち合いの練習は、最初はつい顔を背けてしまいそうになるんですけど、頭と両手の3点に全体重をかけて、相手と顔を密着させるようにガツッと押していく。恐怖心にどう打ち勝つかも問われるし、やっぱり相撲って、心・技・体のスポーツなんですよね。西郷さんの原点はここにもあるような気がします。

ふっとか体に、こまやかな心で。

もうひとつのキーワードは「繊細さ」。
体が大きい人ってつい豪快に見られがちだけど、僕自身そうじゃないですしね(笑)。
西郷さんを調べてみても、マメでこまやかで、僕は絶対マネできないと思うほど、心づかいの人なんです。男っぽいイメージとは真逆の、ある種の女性らしさを表現することが彼の本質に近づくんじゃないかって。
だけど、ここぞの時はどん!と猛進するほど血気盛ん。この相反するところが魅力だろうし、どっちかに偏らない人間でいたいですね。
坂本龍馬が西郷さんのことを、『大きくたたけば大きく響き、小さくたたけば小さく響く』と言っているように、いろんな人間性を出すことを恐れないでいたいなぁと。…きばいもす!

2018年(平成30年)大河ドラマ「西郷せごどん」

【放送予定】毎週日曜[総合]後8:00 /[BSプレミアム]後6:00

▶番組ホームページ

取り上げた番組はこちらです!

検索 NHKサイトでもっと探す

関連記事

その他の注目記事