脚本・川島雄三×今村昌平 主演・フランキー堺
日本映画史上に残る傑作コメディー!

幕末太陽傳 デジタル修復版

2月2日(金)[BSプレミアム]後1:00

幕末動乱期の品川。無一文なのに遊郭で豪遊した佐平次は、そのまま居残りを決め込み、機転を利かせ要領よく仕事をしては、ご祝儀を稼いでいました。攘夷じょうい派の志士たちがとう留し、さまざまな人間模様が繰り広げられる宿で、佐平次は巧みに渡り合い、したたかに生き抜こうとしますが…。

今回ご紹介するのは「幕末太陽傳」(1957)。日本映画史上に残る傑作コメディーです。

川島雄三×今村昌平 がタッグを組んだ日本映画の名作

「居残り佐平次」「品川心中」など、古典落語をもとに、当時「太陽族」と呼ばれた若者たちの風俗を意識し、スピーディーでテンポの良い映画に仕上げたのは、川島雄三監督。1918年、青森県に生まれた川島監督は、大学卒業後、松竹に入社、喜劇を得意とし、さまざまな作品を発表、1954年に日活に移籍し、30代後半で監督したこの作品は、代表作となりました。

難病の筋萎縮性側索硬化症を患い、病に苦しみながらも、破天荒に酒を飲み、数々の伝説を残したという川島監督、軽妙でシニカル、モダンでありながら、アナーキーに人間の欲望や性を見つめ、「洲崎パラダイス 赤信号」(1956)「暖簾のれん」(1958)「貸間あり」(1959)「がんの寺」(1962)「しとやかな獣」(1962)など、51本の映画を監督し、45歳の若さで亡くなりました。

友人でもあった織田作之助をはじめ、山本周五郎、川端康成、大岡昇平、山崎豊子など、小説の映画化が多かった川島監督ですが、この作品はオリジナル脚本。川島監督とともに脚本を担当し、助監督も務めたのが「楢山節考」(1983)「うなぎ」(1997)でカンヌ映画祭パルム・ドールを2度受賞した今村昌平監督です。自らの映画を「重喜劇」と名付け、バイタリティーあふれる人間を描いた今村監督は、川島監督を師と仰ぎ、大きな影響を受けたということです。

日本映画を代表するスターたちが出演

主演はフランキー堺。当時20代後半、病を持ちながらも、ひょうひょうとした佐平次はピッタリです。長州の志士たち、高杉晋作を演じるのは石原裕次郎。志道聞多、のちの井上 馨は二谷英明、久坂玄瑞を小林 旭、そして川島監督作品常連の俳優たち、小沢昭一や芦川いづみ、加藤 武はナレーションを担当。さらに左 幸子、南田洋子など、当時の日本映画を代表する、個性あふれる俳優たちが出演しています。

公開から半世紀以上がたちますが、最近でも、舞台としてリメイクされるなど、今の若い世代からも支持されているこの作品、今回はデジタル技術で映像と音声を修復した、デジタル修復版での放送です。鮮やかな映像と音声で、日本映画の名作をじっくりお楽しみください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「幕末太陽傳 デジタル修復版」
2月2日(金)[BSプレミアム]後1:00~2:52

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