20代の西島秀俊が主演!役所広司との共演も見どころ

ニンゲン合格

2月10日(土)[BSプレミアム]前0:15(金曜深夜)

14歳の時に交通事故で意識不明になった豊は、10年後のある日、突然目覚めます。しかし、10年の間に、家族は離散し、まわりもすっかり変わっていました。父の友人と名乗る藤森という男とともに、変わり果てた家で暮らし始めた豊は、家族と再会し、かつて家にあった牧場を再建しようとしますが…。

今回ご紹介するのは黒沢 清監督の異色のホームドラマ「ニンゲン合格」(1999)です。

黒沢 清監督の“新境地”となった映画

代表作「回路」(2001)がアメリカでリメークされ、熱狂的なファンを持つフランスでは「ダゲレオタイプの女」(2016)を製作するなど、国際的に活躍している黒沢 清監督。その新作が注目される、日本を代表する映画作家です。

1955年、神戸生まれの黒沢監督は、イタリアのマリオ・バーヴァ、イギリスのテレンス・フィッシャーといった名監督のホラーや怪奇映画に魅せられた少年時代を送り、学生時代には、ドン・シーゲル、リチャード・フライシャー、トビー・フーパー、ジャン・リュック・ゴダール、テオ・アンゲロプロス、小津安二郎、大島 渚、神代辰巳といった巨匠たちの傑作を浴びるように吸収したということです。
大学時代の自主制作映画が高く評価され、長谷川和彦監督や相米慎二監督の助監督を経て、ピンク映画「神田川淫乱戦争」(1983)で監督デビュー、映画の深い教養と、その教養に裏打ちされた、映画ならではの演出が光る作品を次々とてがけ、ホラー映画やアクション映画で知られるようになります。

ホームドラマとなったこの映画は新境地となり、後の「トウキョウソナタ」(2008)や「岸辺の旅」(2015)といった作品につながっていきます。サム・ペキンパー監督をこよなく敬愛する黒沢監督、この映画は傑作「砂漠の流れ者」(1970)がモチーフになっているということです。

西島秀俊、役所広司…日本を代表する豪華俳優陣が出演

主演は西島秀俊さん。映画・ドラマと大活躍中ですが、20代後半で出演したこの作品の豊の演技は高く評価されました。「ハズバンズ」(1970)「こわれゆく女」(1975)などの傑作で知られる天才映画作家・ジョン・カサベテス監督から大きな影響を受けたと語るシネフィルの西島さん、この作品以降も「LOFT ロフト」(2005)、「クリーピー 偽りの隣人」(2016)と、黒沢監督の作品に出演しています。

謎めいた男・藤森を演じる共演の役所広司さんも「CURE キュア」(1997)「カリスマ」(1999)など黒沢監督の多くの作品に出演、さらに洞口依子さん、哀川 翔さんといった、黒沢作品常連の個性あふれる俳優たちが共演しています。

黒沢監督ならではの演出が貫かれた、おかしくもかなしい家族の物語、じっくりお楽しみください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「ニンゲン合格」
2月10日(土)[BSプレミアム]前0:15~2:06(金曜深夜)

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