夜はタクシー運転手、昼は母親の介護…
男性の小さな幸せとは

目撃!にっぽん「ポンコツになつた母だけど」~タクシードライバー歌人の日々~

2月18日(日)[総合]前6:15〜6:50

東京の夜の街を走るタクシードライバー高山邦男さん(58)

変化の激しい東京の街でタクシーの車窓から見える情景を短歌にしています。初めて出版された歌集は、「日本歌人クラブ新人賞」を受賞し話題となりました。

“2番目となりて夜景に柔らかく東京タワーが灯せる心”
“帰りゆく人ばかりなる二十五時どの人にとつても他人の街”

大学卒業後、製薬会社に入社したものの競争社会になじめずタクシー運転手になった高山さん。待っていたのは乗客の理不尽な態度や罵倒だったそうです。

不寛容な東京の街をタクシー運転手として25年間見つめ、紡ぎ出された歌には人の弱さに寄り添う優しさがあります。

高山さんの歌に共感し、取材を申し込んだ番組クルーが驚いたことがありました。
夜はタクシー運転手、昼間は83歳になる母親の介護をしているというのです。
母親は、6年前から認知症の症状が悪化。高山さんが自分の息子であることもわからなくなり、最近は徘徊までするようになっていたのです。

年末、帰宅する高山さんを番組クルーが取材していたら、玄関の鍵が開いているときがありました。
一人で家を出てしまったのか……。

「母さん!母さん!」と叫ぶ高山さんを、カメラマンはつぶさに記録しました。

過酷な介護の現状を映し出した映像を見ると、なぜそこまで母親のために尽くせるのかと疑問すらわいてきます。しかし、その答えも高山さんの短歌の中にヒントがありました。

“ポンコツになつてしまつた母だけど笑顔がぼくのこころを救ふ”

認知症の母との2人きりの暮らしの中で、そばにあるけれど見失いがちな小さな幸せを見つめた番組です。ぜひご覧ください。

目撃!にっぽん
「ポンコツになつた母だけど」~タクシードライバー歌人の日々~

【放送予定】2月18日(日)[総合]前6:15〜6:50

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