北川悦吏子オリジナル作品!
“朝ドラ”の脚本は15分の無限の自由

連続テレビ小説「半分、青い。」

4月2日(月)スタート! 毎週月曜~土曜 
【総合】前8:00~8:15 / (再) 後0:45~1:00
【BSプレミアム】前7:30~7:45 / (再) 後11:30~11:45

連続テレビ小説第98作「半分、青い。」は、故郷である岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだしていきます。

今回は、脚本を担当している北川悦吏子さんにお話を伺いました!

──物語誕生のきっかけを教えてください。

今から3~4年前に、私自身もこのドラマのヒロインのように左耳を失聴しました。ある雨の日に傘をさしていると、左側だけ雨の音がしないんですね。私的には、それがちょっとおもしろいなと感じていて、これはドラマになるんじゃないかと思っていました。タイトルの「半分、青い。」もそのとき一緒に思いついたんです。なにか新しいドラマになるんじゃないか、という予感も生まれました。

ヒロイン・鈴愛(すずめ)を演じる永野芽郁さん

──舞台背景について教えてください。

物語の舞台は、私の出身地・岐阜です。まず物語として、東京に出てくる女の子を描きたかったんです。そうなると、知らない土地や方言を一から勉強するより、18歳まで暮らしていた強みを生かして、よりリアルに描けると思い、岐阜にしました。

地元を舞台にするのは、ちょっと恥ずかしいなと思っていたところもあったんです。しかも、ホームドラマですから、何か自分のルーツをさらけ出しているようで(笑)。でも、年齢がいくと自分はあの土地で生まれ育って今ここにいるという思いも出てきて、何か懐かしいような、いとしいような気持ちが自然とわいてきて、今この物語を書かせてもらっています。

──連続テレビ小説を執筆して感じることは?

半年間で放送は156回。こんなに長い期間の物語を書くのは初めてなので、どのようにアプローチしたらいいか不安でした。いざ書き出してみたら、ぐいぐいと可能性が広がって、とにかく自分でやってみるのがいちばんよく分かりますね(笑)。今ではどんどん自分なりの手法やアイデアが増えていく感じがして、“15分という自由を与えてもらっている”と思っています。そこをどう見せきるか。とにかく見せきれば、それでヨシ。クリエイターとしてすごくおもしろい体験をさせていただいています。

──第1週をご覧になったそうですが、いかがでしたか?

第1週から軽やかなコメディーになっています。これまで私がいろいろな作品で学んだことが全部詰まった1週間になっていると感じました。私は、連ドラデビューの「素顔のままで」、そして「ロングバケーション」で“軽やかな会話劇”を学び、「愛していると言ってくれ」「ビューティフルライフ」「オレンジデイズ」では、ハンディキャップを持った人のリアルを描いてきました。そして、アイデア勝負の「世にも奇妙な物語」も何本か書いています。第1週は、その全部が重なってここにつながっているんだと思い、自分のことながら興奮して見てしまいました(笑)。

──ヒロインの永野芽郁さんはいかがでしたか?

ヒロインが芽郁ちゃんに決まってからは、私の中でもどんどん鈴愛すずめと彼女自身がパックになるというか、一人の人物になっているなと感じています。私、ヒロインはいつも「早口な女の子に」とお願いするんです。ポンポンセリフを言ってほしいから。そういう意味でも彼女はぴったり。それに、瞬時に考えていることや表情がコロコロと変わっていくので、瞬間に生きている感じが“スズメ”っぽいです。あとは、彼女だったら片耳が聞こえなくても明るく生きていけるだろうという、たくましさも感じられるんですよね。安心して見ていられる(笑)。

──その鈴愛と同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみは、佐藤 健さんが演じます。

この作品は、佐藤 健くんが演じる萩尾 律の話でもあるなと思っています。律は自発的にあまり動かない子なんですよね。その中で彼は、どのような人生を見つけていくのかというのが裏テーマになっています。まだ書いている途中なので、これから彼がどんなことを言ってどう動くのか未知数ですが、私の中で佐藤 健くんが演じる“萩尾 律”という役は、自分が書いてきたラブストーリーの相手役の中でも集大成の人物になるんじゃないかなと思っています。

ヒロインの幼なじみ・律を演じる佐藤 健さん

──最後に、この作品で伝えたいことは?

サブタイトルにも注目してほしいのですが、第1週は「生まれたい!」です。第2週は「聞きたい!」。こんなように、「◯◯したい!」というので26週続けたいと思っていて、ヒロインの“生きる本能”をそこから感じてくれるとうれしいです。

これまで私は、ずっと共通したテーマを書いているような気もしていますが、結局、「生きる」ということを書いている気がします。どんなことが起こっても“人の生きる力”を信じたいというか。「その人次第で人生は輝くよ」ということを伝えたいんだと思います。そしてそれはたぶん、自分自身にそう言い聞かせたいというような切実な思いから出来上がっているんだと思います。でも、エンターテインメントに仕上げていますので、気楽に楽しんで見ていただければと思いますよ。

当て書きをされるという北川さんが描く、個性豊かなキャラクターに注目です。4月2日からの放送を、お楽しみに!

2018(平成30)年度前期 連続テレビ小説「半分、青い。」

【放送】平成30年4月2日(月)~9月29日(土)<全156回(予定)>

【作】北川悦吏子

【出演】永野芽郁、松雪泰子、滝藤賢一 / 佐藤 健、原田知世、谷原章介 /
井川 遥、余 貴美子、風吹ジュン、豊川悦司、中村雅俊 ほか

【制作統括】勝田夏子

▶ 番組ホームページ

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