すべてのセリフを歌で表現!不朽の名作ミュージカル

シェルブールの雨傘/ロシュフォールの恋人たち

4月2日(月)[BSプレミアム]後1:00
4月3日(火)[BSプレミアム]後1:00

今回ご紹介するのは、ジャック・ドゥミ監督の2つの傑作フレンチ・ミュージカルです。
フランス北西部のシェルブールを舞台にした、傘店の娘ジュヌビエーブの切ない恋の物語「シェルブールの雨傘」(1963)は、すべてのセリフを歌で表現し、画期的な作品として高く評価されました。

その成功を受けて製作されたのが、「ロシュフォールの恋人たち」(1966)。西南部のロシュフォールで撮影され、町一番の美人姉妹、デルフィーヌとソランジュの夢と恋を、心弾む歌とダンス、明るい色彩で描き、ハリウッドミュージカルの大スター・ジーン・ケリーや「ウエスト・サイド物語」(1961)のジョージ・チャキリス、フランスの名女優ダニエル・ダリューも出演する、熱烈な映画ファンのドゥミ監督ならではの幸福感に満ちた作品です。去年、日本でも話題になった「ラ・ラ・ランド」(2016)も、この2作品に影響されるなど、製作から半世紀以上たった今も、多くのファンに愛されています。

姉妹で共演した最初で最後の作品

ジュヌビエーブ、そしてデルフィーヌを演じるのはカトリーヌ・ドヌーヴ。フランスを代表する大スターです。ソランジュを演じるのは、一つ年上の実の姉・フランソワーズ・ドルレアック。笑顔がたまらなく魅力的な名女優でしたが、25歳で、交通事故のためこの世を去ってしまいました。「ロシュフォールの恋人たち」は、姉妹で共演した最初で最後の作品です。

ジャック・ドゥミ監督は、世界中の映画作家に影響を与えたヌーベルバーグの映画作家の一人として、ミュージカル、ファンタジー、コメディーなど、59歳で亡くなるまで、独創的な名作を発表しました。故郷ナントで撮影された長編デビュー作の「ローラ」(1961)、「シェルブール」、「ロシュフォール」は、“港町3部作”とも言われています。妻は「幸福(しあわせ)」(1964)などで知られ、今年のアカデミー賞で名誉賞を受賞した映画監督・アニエス・ヴァルダです。

もう一人の主役ともいえる、洗練された美しい音楽は「ローラ」以降、ドゥミ作品の多くをてがけ、名コンビとして知られた名作曲家・ミシェル・ルグラン。フランス映画はもちろん、アメリカ映画も数多く手がけ、「おもいでの夏」(1971)でアカデミー賞を受賞しています。音楽一家に育ち、20代前半から映画音楽、ジャズ・ミュージシャン、作曲・編曲家として注目されていたルグランは、86歳の今も現役で活動しています。

ドゥミ監督の映画、音楽への愛があふれんばかりに伝わってくる傑作ミュージカル。 ぜひご覧ください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「シェルブールの雨傘」
4月2日(月)[BSプレミアム]後1:00〜2:32

プレミアムシネマ「ロシュフォールの恋人たち」
4月3日(火))[BSプレミアム]後1:00〜3:07

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