“これ以上の芝居はもうできない” ところまで来た

大河ドラマ「西郷(せご)どん」

いよいよ動き出した正助! 吉之助さぁとの男の友情、さらには鈴木亮平さんとの関係性について、大久保正助 役の瑛太さんにお話を伺いました。

ここまで熱くなれることって、いまの僕らにあるだろうか?

いまの僕らの世代で、ここまでの友情というか、男同士で熱くなれることってなかなかないと思うんですよね。そこには、薩摩を、国を、変えたいという強い志があって、命がけで毎日を生きているからこその絆があるように思います。

もちろん、吉之助さぁがどんどんのぼりつめて結果を残していることを認識しながら、謹慎の身である自分は何も動けないことに焦りを感じていたんだろうと思うんです。常に吉之助さぁと比べながらも、いま自分がやるべきことは何なのか、とにかく熟考する。こうして知識を蓄えることだけに集中して励んでいた時間が、大久保という人格を形成するうえですごく大事な時期だったんだと僕は思っています。

言ってしまえば、好きなんでしょうね。

正助の謹慎中は、実際に、僕も亮平くんと撮影で会わない期間があって、それでもたまにメールのやりとりはしていました。そして久々に現場で会うと、亮平くんの“気”がやっぱりいいから、やる気も湧くしいろんなものをもらえる。お互いに「この作品をよくしたい」っていう強い思いを持続することが、無意識でも通じ合えている感覚があって、彼に会うと自然にスイッチが入るような気がします。

誰かと一緒にお芝居するなかで、“この人はどういう俳優なんだろう”って探るところはどうしてもあるけれど、ここまで時間を重ねてきた亮平くんとは余計な考えがすっかりなくなって、安定した気持ちで現場に入れるんです。なんでしょうね、気持ち悪いですけど、彼が好きなんでしょうね(笑)。

おかげで、「こうお芝居しよう」といった計算を超えたところにふたりで行けるようになったんですよね。だから、本番でついお互いに涙してしまったり、これ以上の芝居はもうできないよなって思うところまで来ている気がしていて。それを強く実感したのが、鹿児島のロケで、「行っど!」と龍門司坂(たつもんじざか)をふたりで駆けのぼったシーンですね。

一度は喧嘩けんか別れした二人。一人で旅立ったはずの吉之助が戻ってきて…

ここは、「大久保正助を忘れてきた」という吉之助さぁのセリフが印象的でした。男の友情ならではの程よい距離感やバランス感覚がちゃんとあって、脚本の中園ミホさんが描く言葉のおもしろみだなと思います。だからこそ「吉之助さぁ、すまんじゃった!」という言葉が素直に出せるといいますか。

正助って人に何かを伝える時の言葉選びがちょっと屈折しているところもあるので、シンプルにセリフを吐けるところは気持ちがいいですよね。

「西郷吉之助」と「大久保正助」というふたりの深いつながりが、ここに来てもうすっかりできたという気持ちでいます。

2018年(平成30年)大河ドラマ「西郷せごどん」

【放送予定】毎週日曜[総合]後8:00 /[BSプレミアム]後6:00

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