岩井俊二監督が描く独特の世界の中で
10代の鈴木 杏と蒼井 優が初々しい演技を魅せる

花とアリス

4月21日(土)[BSプレミアム]前0:15(金曜深夜)

幼なじみで親友の荒井 花と有栖川徹子(アリス)。高校に入学した花は、あこがれの宮本先輩のいる落語研究部に入部します。ある日、宮本は頭を打って一時記憶をなくしてしまい、花はとっさに、自分が彼女だと思いこませてしまいますが…。
今回ご紹介するのは青春映画「花とアリス」(2004)です。

岩井俊二 × 鈴木 杏 × 蒼井 優 独特の世界観の青春映画

花を演じるのは、当時17歳の鈴木 杏さん、アリスを演じるのは、当時19歳の蒼井 優さん。現在も映画、テレビドラマ、舞台で幅広く活躍中です。小学生のときから俳優として活動してきた鈴木さん、中学生のときに舞台「アニー」でデビューした蒼井さん、お2人とも、この映画のときには、すでに数多くの作品に出演していましたが、花とアリスをフレッシュに、等身大で演じています。

製作・脚本・監督、音楽も手がけたのは、岩井俊二さん。1963年生まれの岩井さんは、ミュージック・ビデオやテレビドラマなどで注目され、95年、初の長編映画となった中山美穂さん主演の「Love Letter」は海外でも上映され、とりわけ韓国では大ヒットとなり、国際的にも広く知られるようになりました。

最新作は、黒木 華さん主演の「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016)、女性や若者を主人公に、恋や疎外感といったテーマを、光と影を繊細にとらえたスタイリッシュな映像で描く岩井監督の作品は、多くのファンから支持されています。この作品では、鈴木さん、蒼井さんの魅力をさりげなく、自然に引き出し、ユーモアを巧みに交えた演出が光ります。

撮影は篠田 昇さん。相米慎二監督の傑作「ラブホテル」(1985)や「夏の庭 The Friends」(1994)をてがけた名カメラマンで、「undo」(1994)以降、数々の岩井監督作品を担当し、ワイド画面を効果的に生かした構図や、流麗なカメラワーク、揺れ動く手持ちの映像、さらに、いち早くデジタルの映像を取り入れるなど、岩井監督の欠かせないパートナーとして活躍しましたが、52歳の若さで亡くなりました。この映画の続編ともいえるアニメーション「花とアリス殺人事件」(2015)は篠田さんに捧げられた作品だということです。

さらに、岩井監督の「スワロウテイル」(1996)の架空の町“Yen Town”、九州を舞台にした李 相日監督の「悪人」(2010)、さらにはアニメ「思い出のマーニー」(2014)、クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」(2003)と、幅広く活躍する種田陽平さんのリアリティーとイマジネーションに満ちた美術も見どころです。

岩井監督、そしてキャスト・スタッフが作りあげた独特の世界をご堪能ください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「花とアリス」
4月21日(土)[BSプレミアム]前0:15〜2:31(金曜深夜)

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