講談師・神田松之丞が物語に息吹を吹き込みます!

BS時代劇「鳴門秘帖」

4月20日(金)放送スタート!
毎週金曜[BSプレミアム]後8:00 (全10回)

これまで何度も映像化されてきた国民的人気作家・吉川英治さん原作の『鳴門秘帖』。NHKでは、1977年に田村正和さん主演で放送し、大きな反響がありました。

2018年版の主人公・法月弦之丞(のりづき・げんのじょう)は、山本耕史さんが演じます! 幕府転覆計画を記したとされる「鳴門秘帖」を手に入れるため、女スリの見返りお綱(野々すみ花)と阿波へ向かった弦之丞は、道中、さまざまな出会いや別れを繰り返しながら突き進みます。ロードムービー感覚のスパイアクションと、波乱のラブストーリーも展開される、新しい装いをこらした「鳴門秘帖」は必見です!

ドラマのストーリーテラーは、新進気鋭の講談師・神田松之丞さん。ドラマには講談師として出演もするそうで、収録終了後、お話を伺ってきました!

講談師とは“ナレーション芸”である!?

──語りのオファーを受けた時の感想は?

僕が生業なりわいとしている講談師は、物語を読み聞かせる芸、いわば“ナレーション芸”です。このドラマでは、僕が最初と最後に物語のあらすじや顛末てんまつを読むというありがたい作りになっています。大河ドラマや時代劇のナレーションを講談師ができたらいいなと思っていたので、このお話をいただけてうれしかったです。

──実際にやってみたご感想は?

最近は、ナレーションやアニメの声優のお仕事もいただけていますが、出来上がった作品を見てみると、やっぱり監督の言っていることが正しいなと思うんです。監督が「うたえ」と言うなら、うたうように読みますし、講談師が読むイントネーションを感じていただければいいなと思います。講談は、基本的には全部自分で演出するのですが、人の演出で物語を読むのも新鮮で楽しかったです。グリーンバックの前で講談する姿を撮影したところもあるので、それがどう仕上がるのか楽しみです。

このグリーンバックは一体……?

──物語のおもしろみはどんなところにあると思いますか?

ラブストーリーがあって、アクションもあって、ロードムービーのようでもあるので、毎週毎週、飽きがこないと思います。

「主人公の弦之丞(山本耕史)は、いい男で凛々りりしくモテモテなんです。僕はモテない人生だったのでうらやましい(笑)」と松之丞さん。

それに、「鳴門秘帖」って、NHKでは40年前にも放送されていたんですよね。当時はかなり斬新なことをしていたようで……。主人公の弦之丞が阿波に秘帖を探しに行く物語なのですが、徳島県の阿波踊り会場に田村正和さんがいて、そこと生中継でつないで踊りの感想を話したりしてからドラマが始まったり、もうめちゃくちゃなんですよ(笑)。
★その模様はコチラ

それを考えたら、今回ものすごくベーシックな、ちゃんとしたドラマになっています(笑)。そして、その40年前の作品を子どものころに見ていた人たちが、今また集まって作ってみようとなった経緯が僕は好きですね。

当時の語りは、落語界の神様・古今亭志ん朝師匠。そんな方の役どころをやらせていただけるとは、本当に誉れです。そういう意味で言うと、スタッフの皆さんや俳優さんもそうだと思いますが、40年前のオマージュであり敬意であると思いながら参加させていただいています。

物語に彩りを添えるのは、見返りお綱 役の野々すみ花さんと、千絵 役の早見あかりさん。

講談師になったきっかけは「ラジオ深夜便」!

──お着物は自前なんだそうですね。

僕の中では、365日着ている作業着といった感じですけど、講談は黒紋付きが正装とされています。個人的には語りは黒子だと思っているので、黒紋付きはぴったりなのではないでしょうか。

この着物には、「ミツカン」という、100年ぐらい前にいた神田伯山はくざんという講釈師の紋をつけています。伯山は伝説的な人で、「清水次郎長伝」を爆発的に世間に広めたり、その講談を弟子を通じて習得した浪曲師の広沢虎造が人気になったり、周囲の客を奪うという意味の“八丁荒らし”とも呼ばれるほど実力も人気もあったんだそうです。その人にあやかって、関係者の方にご許可をいただいて付けさせていただいています。

右手に張扇はりおうぎ、左手に扇子を持ち、強調させたい言葉の前にパンッと打って、物語を印象付けるとのこと。右下は「ミツカン」の紋。

──ちなみに、講談師になろうと思ったきっかけは?

もともとは、NHKの「ラジオ深夜便」(ラジオ第1)でやっている落語を聞くのが好きな高校生でした(笑)。三遊亭圓生師匠の「御神酒徳利おみきとっくり」という40分越えの古典落語を聞いて衝撃を受けましたね。そこから立川談志師匠を好きになって、片っ端から師匠が好きだというものを見て、その中に講談がありました。それが出会いです。

落語と講談の違いって、談志師匠が言っていて分かりやすいなと思ったのが、主役が違うというところです。忠臣蔵でいうと、討ち入りに行った人をすばらしい人生だったと賛美するのが講談、怖くなって逃げたような、人間のマイナスな部分を主役にするのが落語です。落語はホームドラマで、講談はドキュメンタリーという言い方をしている人もいます。

今、講談界が元気がないので、僕が出演することで講談に興味を持ってくれる人が増えたらいいですし、逆に僕の講談を見に来てくださる人がこの時代劇にはまるなど、ジャンルの交流みたいなことになったらおもしろいなと思いますね。

「本編の邪魔にならないように、いい意味で感情を込めない、淡々とした語りになっていると思います」と松之丞さん。

──では最後に、メッセージをお願いします!

出来上がりは楽しみなんですけど、同時に怖さもあります。だから本編を見るのは1年ぐらいおこうかなと思っているところです(笑)。僕のしゃべりが評判がよかったら見ますけど、悪かったらつらいですよ(笑)! 講談師として語りで呼ばれるというだけで僕は成功と思っているので、まずは「僕がしゃべっている姿」というのを見ていただいて、それが講談師なんだという印象付けになったらうれしいです。

神田さんの講談姿は、ドラマ内でほぼ毎週お目見えします。その姿も、お楽しみに!

BS時代劇「鳴門秘帖」

【放送予定】4月20日(金)放送スタート!
毎週金曜[BSプレミアム]後8:00

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