<再放送決定>編集者たちの熱量が半端ない!少年ジャンプの強さ

BS1スペシャル「ボクらと少年ジャンプの50年」

<再放送>
7月29日(日)[BS1]後3:00~4:49
※3:50〜4:00中断ニュース
※初回放送:7月8日(日)

2018年7月に創刊50周年を迎える「週刊少年ジャンプ」。これまで「キャプテン翼」「ドラゴンボール」「ONE PIECE」「NARUTO」など数々のヒット作を生み出し、1994年には発行部数653万部という驚異的な記録を打ち立てました。

「ボクらと少年ジャンプの50年」では、雑誌を支えてきた漫画家や歴代の編集者へのインタビューと、現在の編集部への密着取材をし、日本を代表するマンガ誌の50年を振り返ります。

創刊50年たったいまも、変わらず多くのファンを持つのはなぜか?
番組を制作する鈴木道正ディレクターに聞きました。

 50年貫かれた編集方針とは

──番組では、どなたにインタビューされたんですか?

インタビューしたマンガ家さん、編集者は、総勢17人です。マンガ家さんですと、永井豪さん「ハレンチ学園」、本宮ひろ志さん「男一匹ガキ大将」、北条司さん「キャッツ♥アイ」、小林よしのりさん「東大一直線」、許斐剛さん「テニスの王子様」、松井優征さん「暗殺教室」、高橋陽一さん「キャプテン翼」など、そうそうたる方々に話をお伺いしました。

実は、多くの方が少年ジャンプでマンガ家デビューを果たした方なんです。ジャンプは創刊当初から「すでに名が売れた漫画家ではなく、まだ世に出ていない新人を見つけて、ヒット作家にまで育てる」というのが絶対的な編集方針なんです。今回取材した皆さんは、そんな中でデビューのチャンスをつかんだ方々。ジャンプとどう関わってきたのかや、連載当時のご苦労について、じっくりお聞きしました。

1968年に発行された少年ジャンプ「創刊号」(C)少年ジャンプ創刊号/集英社

そもそも少年ジャンプは、創刊したのが「週刊少年マガジン」や「週刊少年サンデー」よりも9年も遅い。そのため創刊当初は、当時の人気漫画家は皆、すでに他社に囲われてしまっていたと。そこで苦肉の策として始めたのが「新人発掘」だったそうです。

もう一つの大きな編集方針が、「アンケート主義」。各作品の連載を継続するか終了するかを、読者アンケートをもとに決定するというものです。新人の連載作品をメインで扱おうと打ち立てたものの、どの新人が売れるかなんて正直分からないじゃないですか。じゃあ、いっそのこと読者が何を求めているかを探って、それに従おうとなったというわけですね。

──マンガ家さんにインタビューした中で、印象に残っている話はありますか?

「ストップ!!ひばりくん!」の江口寿史さんが、週刊連載がつらすぎて逃げ出したというエピソードですね。そもそも連載が決まると、作家さんは1週間で18〜19枚の原稿を描き上げないといけない。ところが江口さんの場合は、徐々に全ページ描ききれなくなっていって、「今週は4枚だけ」「今週は2枚」というように、出来た分だけ掲載するようになったそうです。そして最後は逃げちゃったと。

連載の過酷さについては、「とにかく時間がなかった」と皆さん口をそろえておっしゃっていました。常に締切に追われていたせいで、自分の作品がヒットしていることさえも知らなかったと。今回は、そのあたりのお話についても番組で紹介します。

──編集者にも取材されたんですよね?

4代目編集長(1986〜1996年)の後藤広喜さん、5代目(1993〜1996年)の堀江信彦さん、6代目(1996〜2001年)の鳥嶋和彦さんです。後藤さんには創刊当時のことを、堀江さんには歴代最高発行部数である653万部を達成したころについて伺っています。

印象に残っているのは、鳥嶋さんの話。彼の時代には、「ドラゴンボール」などのヒット作が生まれる一方で、徐々に部数が落ちてしまったそうなんです。

そのとき鳥嶋さんがとった策というのが、“原点回帰”。「ジャンプは、新人を発掘して、これまでにない新しい漫画を生み出すんだ」ということを、再び部員に徹底したんだそうです。それで出てきたのが「ONE PIECE」なんですよ!

「週刊少年ジャンプ編集部」には、3か月ほど密着取材したそうです。

──現在の編集部に取材をして、感じたことは?

どの作品を連載するかを決める会議も取材させてもらいました。その中で驚いたのは、編集部員の皆さんの熱量が半端ないということですね。例えば担当のマンガ家の新連載が決まったとしますよね。そのときの喜び方が、ガッツポーズしたり部員同士でハイタッチしたりと、熱いんですよ。僕自身も自分の企画が通ったときなんかは確かにうれしいですけど、あそこまで熱くなれないなあって(笑)。

少年ジャンプの編集者としては、マンガ家の原石を見つけて、人気マンガ家にまで育ててはじめて一人前。編集部員の皆さんの並々ならぬ熱い思いが伝わってきました。そんな風に、これまで見られなかった編集部の内部が見られるのも、この番組の一つの見どころだと思いますね。

──いろいろ取材された結果、どんな部分が少年ジャンプの魅力だと思いましたか?

やはり、いつ読んでも新しい漫画が読めるというところじゃないかなと思いました。すでに有名な漫画家さんの、ある意味“続編”ではなく、まったくの新人のまったく新しい漫画が少年ジャンプでは読める。その方針を50年間貫き通しているというところが、強みなんじゃないかなと。

これだけ歴史の長い漫画雑誌ですから、ご年配の方から若い方まで誰もが好きな作品をお持ちのはずです。番組ではいろいろな漫画を取り上げていますので、どの年代の方も楽しんでいただけると思います。ぜひご覧いただきたいですね。

“新しいマンガ”を生み出し続けた週刊少年ジャンプの知られざる秘密がいくつも明らかになります! お見逃しなく!

【放送予定】
7月29日(日)[BS1]後3:00~4:49 <再放送>
※3:50〜4:00中断ニュース
※初回放送:7月8日(日)

取り上げた番組はこちらです!

その他の注目記事