ロバート・デ・ニーロ × ジェレミー・アイアンズ
カンヌ映画祭パルム・ドール受賞 作品

ミッション【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

7月19日(木)[BSプレミアム]後1:00

18世紀、南米の奥地にキリスト教の布教にやってきた宣教師たちは、先住民と心を通わせていきますが、やがて、政治的な思惑や攻略によって引き裂かれてしまいます。そして悲劇が…。
今回ご紹介するのは「ミッション」(1986)。カンヌ映画祭パルム・ドールを受賞した壮大なスケールのヒューマンドラマです。

ロバート・デ・ニーロ × ジェレミー・アイアンズ 国際的なスタッフ・キャストが集結

主演はロバート・デ・ニーロ。フランシス・F・コッポラ監督の「ゴッドファーザーPARTⅡ」(1974)、マーティン・スコセッシ監督の「レイジング・ブル」(1980)でアカデミー賞を受賞、ブライアン・デ・パルマ監督の「アンタッチャブル」(1987)、セルジオ・レオーネ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(1984)…、数々の傑作に出演してきた、アメリカ映画を代表する名優です。徹底したリサーチをもとに、体型まで変え、全身全霊で没入する演技は、“デ・ニーロ・アプローチ”とも呼ばれ、多くの俳優から尊敬されています。

この映画で演じたのは、奴隷商人で、弟を殺した罪にさいなまれ、キリストの教えに目覚めた男メンドーサ。複雑で、だからこそ人間的なキャラクターを見事に演じています。
そして、メンドーサや先住民を導く、高潔な信念を持つ神父・ガブリエルを演じたのは、イギリスの名優ジェレミー・アイアンズ。さらに、この映画とテーマの重なる、マーティン・スコセッシ監督の「沈黙−サイレンス−」(2016)のリーアム・ニーソンが若き姿で出演しています。

ストーリーは、「アラビアのロレンス」(1962)や「ドクトル・ジバゴ」(1965)など、スケールの大きいドラマで知られる名シナリオライター・劇作家のロバート・ボルトが、南米でのイエズス会の布教活動の歴史をもとに執筆したオリジナル脚本。演出は、70年代のカンボジア内戦を題材にした「キリング・フィールド」(1984)で一躍注目され、アカデミー賞にノミネートされたイギリスのローランド・ジョフィ監督です。南米で長期ロケが行われたこの作品、先住民を演じたのは、実際に素朴な暮らしを送っていた少数民族の人たちで、スタッフは、その生活や文化を尊重しながら、演じてもらったということです。イグアスの滝をはじめ、雄大な自然をとらえ、アカデミー賞を受賞したクリス・メンゲスの圧巻の映像、そして、音楽はイタリアを代表する名作曲家エンニオ・モリコーネです。荘厳で美しく、迫力あふれるスコアは、数あるモリコーネの映画音楽の中でも傑作とされています。

国際的なスタッフ、キャストによる重厚な歴史ドラマ。じっくりご覧ください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「ミッション」
7月19日(木)[BSプレミアム]後1:00〜3:06

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坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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