動物や植物にとことんなりきる番組?!

なりきり!む〜にゃん生きもの学園

毎週土曜[Eテレ]前7:15〜7:30
再放送:毎週木曜[Eテレ]後3:45〜4:00

今年で放送4年目を迎える「なりきり!む〜にゃん生きもの学園」。多彩な方法で生きものに“なりきる”ことで、生きものの生態や自然の魅力を感じてもらおうという番組です。

これまで100種以上の生きものになりきってきたのは、まさるくんこと濱口優さんと、しょうまくんこと山本匠馬さん、まるちゃんこと木内舞留さんの3人。毎回、体を動かして生きもののからだの動きを体感したり、工作や実験を通じて生きものの生態やその仕組みをさぐってきました。

今回は、そんな番組のロケ収録に密着取材!
さらに濱口優さんに、「なりきり」の楽しさや番組の魅力についてインタビューしました。

 “なりきり”ロケに密着!

この日スポットをあてるのは日本でいちばん小さいネズミと言われている“カヤネズミ”。「カヤ原」にある草の葉から葉へスイスイ移動する“草わたり”が得意なんだそうです。今回の「なりきり」ポイントは、この“草わたり”。はたして、どうやって「なりきる」のでしょう?

背の高い草が生えている「カヤ原」の中に巣を作って生息するカヤネズミを探して、生い茂った草の中を探索!

“草わたり”に挑戦するのはしょうまくん。今回は、登り棒の棒を草に見たてます。カヤネズミのように、足を地面につけずに棒から棒へと移動できるかな~? しょうまくん、隣の棒へ移動しようと片手をのばそうとしますが……やはり、無理! 落ちないようにしがみついているだけでせいいっぱいのようです。

カヤネズミのように“草わたり”することの難しさを実感したしょうまくん。実は、カヤネズミの“草わたり”では、手やあしだけでなく、しっぽが大事な役割をもっているのです。そこで、まさるくんたちは、しっぽの代わりに、ある特別なアイテムを用意することに。それはいったい何? くわしくは、放送でみてくださいね!

カヤネズミになりきって、3人でハイポーズ!

さて、番組でこだわっているのが、生きものになりきるための美術小道具です。実はこの“かぶりもの”、目の位置や鼻の位置など、実際の生きものに忠実に再現しているんです! ちなみに今回は、こんな感じでした。

かわいらし〜いカヤネズミちゃん。目や耳の位置など、本物に忠実に製作しているそうです。

アイディア満載の“なりきり実験”に、こだわりいっぱいの小道具。楽しい野外学習のようなロケでした!

 毎回生きものに感心しっぱなし

それでは濱口さんに、「なりきり」の楽しさを聞いてみましょう!

──この番組のオファーを受けたときの感想から教えてください。

“教育番組”ということで、最初はとてもおかたい番組なのかなと思ったんですよ。ただ、「生きものになりきる」というテーマは面白いなと思いました。ただの観察で終わらないんやなと。それが実際収録がはじまると、衣装はジャージやし、「自由にしゃべってください」みたいな感じだったので、ある意味予想を裏切られたというか。

──実際、いろんな生きものになりきってみて感じたことは?

もともと虫などの生きものは嫌いじゃないんです。ふと見つけたら、じーっと目で追ってしまったりしますからね。でも、この番組に出演するようになってから、なじみのある生きものにも、知らないことがたくさんあるんやなあと思いますね。「そんなすごい能力あったんや!」と、毎回感心させられます。

──特に印象に残っている“なりきり”は?

いろいろありますよ。まずはカモ! カモが浮かんでいる真冬の池の水の冷たさを体感するために、氷水の中に足をつけてみたんですよ。もう、死ぬほど冷たくって、とてもとてもそのままでいれませんでした。カモがどうして平気かっていうと、カモは、あしの部分と、それ以外の胴体などの部分とで、それぞれ別の体温になっているそうです。つまり、あしの体温は常に冷たいので、冷たい水でも平気なんだとか。「カモ、めっちゃすごいなあ!」って思いましたね。

真冬の池に浮かぶカモになりきって、氷水に足をつけてみた濱口さん。あまりの冷たさに悲鳴!

楽しかったのは、ツバメの回ですね。ツバメの滑空を体感するために、ターザンがやるみたいなアスレチックを利用して、空中をシューッと滑ってみたんです。気持ちよかったな〜。こんな感じで空を飛んでるのかあと思いました。

アスレチックを利用して、ツバメの滑空を体感!

それからメダカ。タブレット型端末を使って、360度見えているというメダカの視界を体感したのも面白かったですね。

タブレット型端末を利用して、メダカの視界を体感!

──なりきるための小道具について教えてください。

これがまた、むちゃくちゃクオリティー高いんですよ! いまだに覚えているのが、ダンゴムシの回ですね。すごいんですよ、自分でちゃんと丸くなれるようになっているんです。ザリガニなんか、ハサミがひとつひとつ動かせるようになっていました。

ダンゴムシ(左)とザリガニ(右)のなりきりポーズ。見よ、このクオリティー!

ただね、リアルに作りすぎて、たまにむっちゃ気持ち悪いときがあるんですよ(笑)。特に、カやクモは怖かった〜。タガメの顔なんて、真っ黒やから悪魔のようでした(笑)。

教育番組ということで、ちゃんと実際の生きものを参考にして作られているそうです。例えば植物の場合だと、花びらの枚数やおしべの本数も忠実に再現されているし、昆虫は眼の位置なんかにもこだわっていて。中には1シーンで撮影終了っていうものもあります。あまりにももったいないから、収録が終わってもしばらくかぶってるときありますもん。

──なりきっているときに意識されていることは?

ほんまに、どの生きものもすごい能力を持っているんですよ。それこそ、同じ状況下に置かれたら、人間は負けてしまうんちゃうかと思うこともしばしばで。そういう意味では、「人間としてこの生きものと戦ったら、勝てるやろか負けるやろか」というようなことを想像しながらやったりしていますね。毎回、生きもの同士の戦いを、頭の中でシュミレーションしています。

──番組の魅力はどんなところだと思いますか?

生きものの能力や仕組みをただ紹介するだけじゃなく、いったん僕らがなりきることで人間のフィルターを通すことが大きな魅力やと思いますね。そうすることで、虫や植物のすごさがより深く実感できるし、なにより生きものに親しみがわきますよね。虫や植物を身近に感じられるようになるのが、いいところやなあと思うんです。

ありがとうございました! 濱口さんたち3人のなりきりっぷりと、こだわりの小道具に注目して番組を見てみてくださいね! 7/28(土)に放送される「カヤネズミ」のほか、「トカゲ」や「ホタル」など、今後もいろんな動物になりきりますよ!

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