吉岡秀隆、オファーが来たときの思い
「金田一、きた…」

スーパープレミアム「悪魔が来りて笛を吹く」

7月28日(土)[BSプレミアム]後9:00〜11:00

横溝正史原作の推理小説の金字塔、金田一耕助シリーズ。なかでも人気の高い「悪魔が来りて笛を吹く」が、7月28日(土)に放送されます!
演出は、連続テレビ小説「あまちゃん」や「富士ファミリー」シリーズを手掛けた吉田照幸ディレクター。

東京の元華族の屋敷を舞台に繰り広げられるインモラルな人間関係。そこから生まれる悲劇に、名探偵金田一が迫ります。

今回は金田一耕助 役・吉岡秀隆さんに、ドラマの見どころなどを伺いました!

金田一耕助(吉岡秀隆)は、等々力警部(池田成志)らと殺人事件の謎解きに挑む。

ひとつの目標だった金田一 役

──ドラマのオファーを受けたときの感想は?

実は子役時代、映画に初めて出演させていただいたのが『八つ墓村』でした。そのときに、金田一耕助 役を俳優の大先輩であり、今も尊敬する渥美 清さんが演じていらしたんです。以来、自分が俳優を続けていくなかで、心の中にいつも引っかかっていたキャラクターのひとりが金田一耕助でした。

正直、もう自分には演じるチャンスがないかもしれないと思っていたので、オファーをいただいた際は思わず「金田一、きた……」と驚いてしまいました(笑)。

しかも監督は「富士ファミリー」シリーズでお世話になっていた吉田照幸ディレクター。あのほのぼのした雰囲気とは真逆といえるドロドロした世界観をどんな風に作り上げるのか、とても楽しみだったんです。

旧華族の椿家では、怪しく奇妙な占いが行われ……。

──金田一を演じるうえでの意気込みはありましたか?

吉田ディレクターからは「(金田一の)コスプレのようにはしたくない」と言われていました。でも、そのひと言で僕自身、すごく迷いがなくなったというか。変に「金田一だから」と力が入ってしまうと、表面だけ金田一をなぞることになってしまうとも感じたんです。

だからこそ僕は金田一として、次々と起こる事件に真正面から向き合い、誰かを助けることに一生懸命駆けずり回る。そういう心情に重点を置いて演じたつもりです。

ひとりでに鳴り出したレコードの謎を解く金田一。

長ゼリフにカットがかからない!?

──撮影現場で印象的なできごとはありましたか?

主なロケ地が三重県桑名にある六華苑という洋館だったのですが、そこはまるで横溝正史さんがこの地をモデルに「悪魔が来りて笛を吹く」を書いたのではないかと思えるほど、ドラマの設定にぴったりの場所でした。

和洋折衷の建築に美しい庭園、近くには防空壕の跡地まであったんです。そういう空気の中で、衣装や美術など各スタッフさんの力も借りながら、自然と今回の金田一の世界が出来上がっていくような気がしました。

──今回の金田一探偵は、“よくしゃべる”設定だそうですが?

そうなんです。台本の後半30ページぐらいは、僕ひとりでしゃべってるんじゃないかなと思ったくらい(笑)。その長いセリフを話しているときに、吉田ディレクターがなかなかカットの声をかけてくれなくて。驚いてカメラの方を見たら、テープはもう切れていて。吉田さんによると、「(演技が)すごくよくて、どこまで続くかと見守っていた」そうなんです(笑)。

基本的に、吉田さんは俳優にNGを出さない監督さんなのですが、それはつまり、こちらの演技を信頼したうえでの一発勝負という意味です。ストップをかけない分、逆にものすごい緊張感があります。ですから今回は、俳優として改めて修行の場にもなった作品でした。

──今回の金田一は、吉岡さんから見てどんな人物ですか?

この人なら話せる、という何か魅力があるのかもしれません。事件を解決していくなかで、肉親の人たちには知られたくない話までも金田一にはついつい話してしまう……そういう一生懸命な人間なのではないでしょうか。

あとは、優しさでしょうか。人の命をこれ以上失いたくない。救いたい、という気持ちが強い金田一になったと思います。

金田一は、椿家の娘・美禰子(志田未来)にすべてを知る覚悟があるか尋ねる。

──最後にメッセージをお願いします!

「人はすべてを知っているようで、真実を見失う」という、今回の金田一のセリフが大好きで、このセリフを軸に役を作り上げました。

自分が金田一なのがいまだに信じられないですが、今の僕のすべてを捧げて演じました。そして金田一としても、事件の解決に向けてやり切ったと思います。実は、僕もまだ全編を通して見ることができていないので早く見たい! そう思える見応えのある作品になったと思います。楽しみにしていただけたらうれしいです。

吉田照幸ディレクター メッセージ

今回の「悪魔が来りて笛を吹く」は、家族の物語です。人間の業や悲しさ、その裏にある優しさなどに心を動かされる、そういう血の通った金田一像を描けないかと模索しました。主演の吉岡秀隆さんをはじめ、俳優の皆さんは100%以上のパフォーマンスをしてくださったと思います。吉岡さんにカットをかけなかったのは本当です(笑)。それは、「どこまでいくのだろう」と、撮影している私自身、どんどん続きが観たくなったほど、吉岡さんの金田一の演技がすばらしかったからなんです。ひそかに、今までで一番おもしろい金田一作品になったんじゃないかと自負しています。ぜひご覧ください。

スーパープレミアム「悪魔が来りて笛を吹く」

【放送予定】7月28日(土)[BSプレミアム]後9:00〜11:00

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