前田敦子、10代の頃はとにかく全てに焦っていた

学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで

9月1日(土)[BSプレミアム]後10:00〜11:29

前田敦子さんが主演の「学校へ行けなかった私が『あの花』『ここさけ』を書くまで」は、大ヒットアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」を執筆したカリスマアニメ脚本家・岡田麿里の自伝をドラマ化した作品。

若者たちが熱狂し、「聖地巡礼」を生み出した岡田さんの創作の原点は、かつて生きづらさを抱えていた作者自身の「過去」でした。
昨年4月に発表された自伝では、ひきこもりだった学生時代から、上京し脚本家になるまでの道のりをつづり、ベストセラーとなりました。

このドラマはその自伝を元に、岡田さん自身が脚本を執筆。アニメ作品の映像と実写ドラマをコラージュした、新しい自伝ドラマとして「生きづらさ」を抱える多くの若者に向けてお届けします。

今回は、主人公・坂田安喜子を演じた前田敦子さんにインタビュー。自身の10代の頃と安喜子を比べて思うこと、いま「生きづらさ」を抱えている若者たちへのメッセージなどを伺いました。

 AKB48と女優の両立に悩んだこともあった

──安喜子のモデルとなった原作・脚本の岡田麿里さんは、どんな方ですか?

物事をハッキリ言ってくださるので、すごく気持ちの良い方です。衣装合わせのときに来てくださって、「こういうときはこんな服を着てた」とかアドバイスもたくさんいただきました。

絵コンテを確認するときの顔や目つきもすごくかっこよくて、プロフェッショナルとしての生き方が表れてるな、素敵だなと思いましたね。
実際に今も大活躍されている方を演じるのは難しいなと不安だったので、最初に岡田さんにお会いできたことはすごく大きかったです。

──安喜子はひきこもりを経て「書く」ことで自分の居場所を見つけていきますが、前田さんはこれまでの人生の中で自分の居場所が無いと感じたことはありますか?

AKBをやりながら女優さんのお仕事をやっていた頃は、撮影現場にどういうスタンスでいればいいのかわからず、悩んだことがありました。「自分は(AKBという)外部から来てるから」と思っちゃうし、周りにもそう思われてしまいがちだし。AKBの名前自体が大きくなっていくのはうれしかったですが、1人で女優としてやるとなるとやっぱり難しかったんです。アイドルと女優さんって、かけ離れてるんですよね。だから、AKBを卒業して自然とシフトしていくことで、その悩みも徐々に消えていきました。一つひとつの仕事を積み重ねて続けていくことの大事さを改めて感じますね。

安喜子は、周囲になじめず、小学校のころから学校へ行けなくなってしまう。

 とにかく焦っていた10代の頃、唯一何でも話せた人は……

──10代の頃の前田さんと安喜子を比べてみて、重なる部分はありますか?

安喜子はくすぶってたけど、大きな一歩を踏み出す前こそ、マイペースに自分に合ったやりかたを出来ている子なんです。一歩を踏み出したらすごく努力して、自分で道を切り拓いて大活躍している。

私自身はというと、10代の頃はとにかく全てに焦ってました。特に年齢への焦りが強くて、「もう18歳になっちゃった、20歳になっちゃった」って年を取ることを重く捉えすぎてたのかもしれません。

AKBを辞めたのは21歳の時だったんですけど、今思えば早かったなと思います(笑)。だから安喜子のようにマイペースに頑張って結果を出していくというのは、すごく勇気をもらいました。

──ドラマの中では安喜子が唯一話せる友達・今井(長井短)が登場しますが、10代の頃、前田さんにもそういう存在はいましたか?

何でも話せる唯一の人は秋元(康)さんでした。今思えば恥ずかしいようなことまで普通に話していました(笑)。

学校でもあるあるだと思うんですけど、「誰々が誰々のこと好きらしいよ」とかすぐ広まるじゃないですか。AKBも同世代の女の子の集まりなので、メンバーに言ったら広がっちゃうんじゃないかと思ってたんでしょうね。
秋元さんなら当たり前だけど絶対誰にも言わないし、年上の大先輩でお父さんみたいな存在。でもお父さんではないから何でも話せたのかもしれません(笑)。悲しいときは泣く、悔しいときは悔しいと言える環境を秋元さんが作ってくださったので、あの環境がなかったら絶対にやっていけなかったなと今でも感謝しています。

安喜子は、シナリオライターになる夢を目指して上京。やがて「あの花」「ここさけ」という大ヒットアニメを生み出していく。

 やりたいと思ったことは口に出したほうがいい

──最後に「生きづらさ」を抱えている若者に向けてメッセージをお願いします。

安喜子のように何かやってみたいと思うことがあるのなら、やっては止まりやっては止まりでも全然いいので、とにかく続けて欲しいと思います。続けることによって応援してくれる人たちも増えますし、1人じゃなくなるんですよね。

あと私自身、昔から大切にしていることなんですけど、やりたいことは口に出したほうがいいです。恥ずかしいと思わずに、やりたいと思ったらとりあえず言ってみる。

言っていくほどに自分の中でも気持ちが明確になっていきますし、周囲の人が応援してくれることで「あ、頑張れるかもしれない」と思えるときが来るので。
安喜子もやりたいと言えるようになったことでどんどん頑張っていけたので、口に出すことからでも是非やってみてほしいなと思います!

ひきこもり&不登校の田舎娘が、どうやって売れっ子脚本家になったのか……前田敦子さんの体当たりの演技を通して、ぜひご覧ください!

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