「こんな歴史があったんだ」デヴィ夫人のルーツに迫る!

ファミリーヒストリー

9月17日(月・祝)[総合]後7:30
9月21日(金)[総合]前1:05(再放送)

著名人の家族の歴史を、ご本人に代わって徹底取材!
アイデンティティや家族の絆を見つめていく番組「ファミリーヒストリー」に、デヴィ夫人が登場します!

近年、バラエティー番組で何事にも果敢に挑戦していく姿が話題になり、老若男女問わず幅広く支持されているデヴィ夫人。ご存知のとおり、インドネシアのスカルノ元大統領夫人でもあります。
そんな夫人の家族には一体どんなルーツがあるのでしょうか……?

取材を担当した村上 拓ディレクターに、取材エピソードを聞きました!

 さかのぼれるだけ、さかのぼってほしい

──今回、デヴィ夫人を取り上げた理由から教えてください。

デヴィ夫人は、いまとてつもなく人気がある方。インドネシア・スカルノ元大統領夫人としての働きはもちろんのこと、昨今のバラエティーでのご活躍もあり、老若男女がその存在を知っています。この番組では毎回ゲストのルーツをたどっていくわけですが、ご先祖さまは血縁ということもあり、実は生き方や性格もどこか似ている部分があることが多いんです。だからきっとデヴィ夫人のご先祖も、夫人のようにバイタリティーにあふれた方がいらっしゃったのではないか、というところがぜひご登場いただきたいと思った理由のひとつでした。

──出演を依頼したとき、デヴィ夫人の反応はいかがでしたか?

実は夫人自身、2、3年前にご自分のルーツを調べようとして、なかなか思うように調査ができなかったそうです。それもあったせいか、番組出演の打診をした際に「ぜひNHKで調べてほしい」とご承諾をいただきました。お引き受けいただき、とてもうれしかったですね。「(ルーツを)さかのぼれるだけ、さかのぼってほしい」とのご希望もいただいたので、がんばりました! 室町時代のころに生きた、ご先祖さまのお話もでてきますよ。

 国内だけでなく海外も! 地道な取材の裏側

──実際の取材はどんな風に行われたのでしょうか?

「ファミリーヒストリー」では、基本的にゲストご本人に委任状にご署名いただき、戸籍謄本を取ることから取材がスタートします。今回のデヴィ夫人も同様です。戸籍謄本に書いてある住所を訪ねてみて、いまもまだ親戚の方が住んでいたらラッキーですし、もしいらっしゃらなければ近所の人たちに話を聞いてみることも。なにも収穫がないときもあり、そのときは都度作戦を練り直します。地域の図書館や資料館には何回も通って少しでもご先祖の痕跡がないか調べてまわりました。ネット社会の現代で、本当にアナログで地道な取材活動です(笑)。

──デヴィ夫人は、インドネシアのスカルノ元大統領夫人。インドネシアにも取材に行かれたんですか?

はい。やはり、デヴィ夫人の場合はインドネシアでの取材が欠かせません。そこで現地在住のリサーチャーに、スカルノ元大統領政権時に起こった軍事クーデター「9月30日事件」のときのデヴィ夫人をご存知の方がいないか、そして当時の本に夫人のことが書かれているから、その著者を探してくれないかと依頼しました。ある程度情報が集まってきた段階で僕も現地へ入って、取材を進めました。

現地でまず分かったのは、今でもデヴィ夫人が日本とインドネシアをつなぐ存在であるということ。現在もインドネシアのテレビや雑誌に出ていらっしゃり、夫人を知っている方も多かったんですよ。スカルノ元大統領の第一夫人の娘さんにもインタビューをさせていただいたのですが、それが実現したのは、夫人ご自身のこれまでの功績や何よりもその人徳に他なりません。

スカルノ元大統領 第一夫人の娘さん

──逆に、海外取材ならではの難しさは?

そもそもビザを取るのに時間がかかったり、図書館で資料を読む申請に1年間かかるといわれてしまったりと、やはり国が違うとリサーチの仕方や手段、諸々の流れが異なると痛感しましたね。また、「9月30日事件」はクーデターの影響で記録がインドネシア国内にほとんど残っていませんでした。そこでどうしようかと考えていたところ、なんと日本の、それもNHK局内にあった過去の記録が役に立つといううれしい出来事もありました(笑)。

 収録当日、夫人からおめの言葉が…!

──取材で集めた素材を1本の形にするまで、どれぐらい時間がかかりましたか?

全体でいうと取材に3か月、ロケ&編集で1か月強、ご出演が決まってからだいたい半年ほどでVTRにまとめることができました。当時の写真など一部デヴィ夫人からお借りしたものもありましたが、夫人自身も知らなかった貴重な映像も登場します。今回の調査で一番大変だったのは、デヴィ夫人のお父さんのことですね。夫人が小さいころに茨城から家族で東京の麻布に越してこられて、そこで大工をされていたものの、一般の方なので資料がなかなか残っていなくて…。最終的には「大工さんだったころのことを知っている人を探そう」と思い至り、たどり着いた方がお父さんにまつわるある物を持っていらしたんです。しかも夫人も見たことがなかった貴重な品で! 苦労が報われた瞬間でした。

子どものころのデヴィ夫人と父・兵七さん、母・まささん

──芸人の出川哲朗さんにも取材に行かれたんですよね?

はい。今回、街中でさまざまな年代の方に話を聞いてみても、「デヴィ夫人は出川さんと一緒にいるイメージが強い」という言葉がよく出てきたんです。なので、出川さんから見たデヴィ夫人がどういう方なのか、どうしてもインタビューしたくて。出川さんには「夫人に関することなら断らないですよ」と出演をご快諾いただき、おふたりの絆の深さを感じましたね。快諾くださった出川さんにも感謝しかないです。

──収録当日や映像を見た後のデヴィ夫人の様子は?

収録前、夫人は「ドキドキしていて怖いわ」なんておっしゃっていました。自分のまったく知らないルーツがひも解かれるかもしれないということで、だいぶ緊張されていたようです。この番組では、打ち合わせをほとんどしません。実際にお顔をあわせたのも、出演依頼をしたときと、事前インタビュー収録、そして本番当日の3回だけ。VTRの内容を収録前にお伝えすることはしないんです。だからワクワクとドキドキが両方あったのではないでしょうか。

収録を終えてスタジオを出た夫人に「父や母のことを、よくあそこまで調べてくださったわね」とお礼の言葉をいただけて、とてもありがたかったです。僕の場合はゲストの方を“驚かせたい”という思いを持って、「ファミリーヒストリー」の制作に臨んでいます。だから自分たちが頑張って調べた成果を見ていただいて、率直な気持ちを教えていただけるというのは、うれしいことですし、やりがいにもつながります。

──最後に、みどころをお願いします!

夫人のたくましさや、歯に衣着せぬほどの物言いをするそのりんとした強さは、一体どこからくるのか。そのルーツから夫人に受け継がれている部分を感じ取ってもらえたらうれしいですね。と言いつつも、そんなに堅くならず、夫人の人気の秘密や「こんな歴史があったんだ」と夫人自身のヒストリーを純粋に楽しんでいただけたらとも思います。

収録時は、デヴィ夫人がじっとまっすぐ画面を見つめていた姿がとても印象的でした。各地をめぐり、解き明かされていく夫人のルーツにぜひご注目を!

ファミリーヒストリー「デヴィ夫人~運命の関ヶ原 クーデターでの決断~」

【放送予定】9月17日(月・祝)[総合]後7:30〜8:43
【再放送】9月21日(金)[総合]前1:05

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