安室奈美恵、野茂英雄の独占インタビューも!

平成史スクープドキュメント

10月21日(日)[総合]後9:00
<来年4月にかけて、合計8本放送予定>

天皇陛下の退位が来年2019年4月30日に決まり、「平成」という時代は30年4か月で幕を閉じることになりました。
実は「NHKスペシャル」(通称:Nスペ)のスタートは、平成元年。平成とともに30年間歩んできたNスペでは、このほど「平成」を象徴する“事件”“出来事”に光をあて、新証言と新資料によって掘り下げながら「平成」という時代を見つめていく大型シリーズ「平成史スクープドキュメント」(全8回予定)をお届けします。

 現在すでに決定しているラインナップはこちら

スポーツ、政治、経済、エンターテインメントとテーマは多岐にわたります。

第1回「大リーガー NOMO ~“トルネード”・日米の衝撃~」

【放送予定】10月21日(日)[総合]後9:00

第2回「終わらない清算~山一証券破綻・バブルと日本人~」(仮)

第3回「未完の政治改革~秘録・小選挙区制導入~」(仮)

放送回未定「アムロとコムロ~JPOP ヒットメーカー誕生の秘密~」(仮) ほか


今回は番組の制作統括・三村忠史プロデューサーに、ラインナップの詳しい内容や見どころなどを聞いてきました!

──このシリーズを立ち上げた理由から、教えてください。

きっかけは、2年前に「ある文民警察官の死 ~カンボジアPKOの23年目の告白~」という番組を制作したことでした。この番組は平成4年のカンボジアPKOを検証したものです。取材を進めていくなかで、当事者の皆さんの多くが60代を迎えていて、平成の前半はすでに“近過去”になりつつあると実感したのです。いまのタイミングで当事者たちに聞いておかないといけない事案は、たくさんあると思いました。そこで今回の企画を立ち上げたのですが、実はその時点では「平成」が終わると確定していませんでした。このタイミングで放送できることは、偶然でした。

──全8本シリーズとのことですが、各回のテーマはどのように選んだのでしょうか?

NHKスペシャルでは、戦後70年を迎えた2015年に「戦後70年 日本の肖像」という大型シリーズを制作しました。政治、経済、外交など、時系列で戦後70年を刻んでいくという内容です。ですので今回は時系列ではなく、人々の記憶に残るような、いわば平成の時代を印象づけた事件や出来事にしぼって、それを掘り下げることで平成という時間をふかんしてみようと考えました。また、この番組は「スクープドキュメント」というタイトルの通り、新証言や新発見の資料など“スクープ”にこだわって制作していきたいと考えています。

そして各回でのインタビュアー、現場取材のリポーター的役割は、NHKの平成の顔として伝えてきた記者、キャスターたちに担ってもらいました。

──発表されたラインナップを見ると、音楽から政治経済まで幅広く、正直驚きました。

Nスペや「平成史」って、イメージで難しい内容なのでは? と捉えられてしまうこともあるかと思いますが、“平成の代表的な出来事がテーマになっているので、堅いものばかりじゃないですよ”と伝えたい気持ちがありました。

まず第1回の放送では、元大リーガーの野茂英雄さんが登場します。平成7年、日本球界を代表するエースだった野茂さんは大リーグ挑戦を表明しました。現在、ロサンゼルス・エンジェルス所属の大谷翔平選手で、平成時代の日本出身の大リーガーは57人目になりますが、その最初の一歩を踏み出したのが野茂さんです。当時の野茂さんは日本で年棒1億円以上だったにもかかわらず、大リーグでは約1000万円に。日本に残っていれば成功は約束されていましたし、当時メディアでは「通用しない」など批判的な意見が目立つなかでの渡米でした。グローバル化した時代の日本人の生き方として、非常に示唆深いと感じています。だからこそぜひ、今回のシリーズの第1回でご登場いただきたいと思っていました。平成という時代は、世界、そして国際化の波に揉まれていき、国境もどんどん低くなっていったように思えます。その象徴として野茂さんを描きたいという思いがありました。

──野茂さんの独占告白もあるんですよね?

野茂さんは、テレビメディアのインタビューはほとんど受けてこられなかったのですが、今回は平成が終わるタイミングということで、お引き受けくださいました。インタビュアーは東京大学野球部の出身で、いま「サンデースポーツ2020」の司会を担当している大越健介さんです。ちなみに大越さんは、政治改革がテーマの第3回にも出演。政治部記者として長年の経験を踏まえてお願いしました。この回では、当事者の証言や未公開の新資料を通して、政治の風景を一変させた小選挙区制の導入を検証していきます。

──続いて第2回「終わらない精算」の内容を教えてください。

バブル崩壊と失われた20年の象徴とも言える4大証券の一角を占めた「山一證券」の破綻からグローバル化時代の日本企業の失敗の本質を浮かび上がらせていきたいと考えています。この回は「ニュースウオッチ9」メインキャスター・有馬嘉男さんが登場。有馬さんは山一が破綻したときに経済部記者として、現場で取材をしていました。平成の経済を見つめ続けてきたといっても過言ではありません。また、山一の創業から100年分の内部資料は現在東京大学に納められており、今回は特別にその閲覧を許可されました。あの時代の空気感や、当時の出来事がいまにどうつながっているのか、インタビューや考察を通して迫れればと思っています。

──先日の「おはよう日本」などで告知がありましたが、今年9月16日をもって引退した歌手・安室奈美恵さんと、小室哲哉さんにスポットをあてた回もあるとか?

はい。安室さんの独占インタビューは、引退の直前に撮影させていただきました。平成という時代は、日本のものづくりが一気にデジタル化の波にさらされた時代でした。音楽業界でこの変化をいち早く捉えて新しいヒットソングを次々と生み出し、社会現象を巻き起こしたのが、小室さんと安室さんでした。そんなふたりが平成の終わりと共に芸能界を退いたんですよね。技術革新のスピード、世の中のニーズと格闘したふたりのヒットメーカーの知られざる舞台裏から、激変した平成のものづくりを描きます。ご期待ください。

──最後に、視聴者にメッセージをお願いします!

次の時代にさしかかろうとしているなか、いろいろな価値観が生まれ、育ち、それが定まっていないまま次の時代にバトンパスするのが「平成」なのかもしれません。このシリーズを通して日本や日本人はどうあるべきかと考えていただけたら幸いです。私は40代ですが、40代以上の方が番組をご覧になったときに「あぁそういう時代だったなぁ」と追体験していただけるように作りたいと思っていますし、逆にもっと若い世代の方には「平成ではこんなことがあったんだな。これがあって今につながっているんだな」というような見方をしていただけたら、とてもうれしいですね。

NHKスペシャル「平成史スクープドキュメント」

第1回「大リーガー NOMO ~“トルネード”・日米の衝撃~」

【放送予定】10月21日(日)[総合]後9:00

<来年4月にかけて、合計8本放送予定>

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