記録的な大ヒットとなった永遠の傑作ミュージカル

サウンド・オブ・ミュージック【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

12月24日(月)[BSプレミアム]後1:00

「ドレミの歌」「エーデルワイス」「私のお気に入り」…、数々の名曲に彩られたミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」(1965)。アカデミー作品賞をはじめ5部門を受賞した名作です。

実話をもとにしたブロードウェイ・ミュージカルを映画化

1930年代のオーストリア。厳格なトラップ家の家庭教師となったマリアは、7人の子どもたちと心をかよわせ、トラップ大佐とも結ばれますが、やがてナチスが台頭してきます…。
実話をもとにした物語をミュージカル化したのは、作詞・リチャード・ロジャース、作曲オスカー・ハマースタイン2世の名コンビです。

マリアを演じるのは、イギリス出身のジュリー・アンドリュース。清楚せいそな美貌と抜群の歌唱力で、映画デビュー作「メリー・ポピンズ」(1964)でアカデミー賞を受賞、ミュージカルはもちろん、さまざまな映画に出演してきましたが、代表作といえば、この作品だと思います。

トラップ大佐を演じるのは、カナダ出身のクリストファー・プラマー。89歳の今も現役の名優です。この映画では厳しくも優しいオーストリア人を演じていますが、「将軍たちの夜」(1966)ではドイツ軍人、「王になろうとした男」(1975)ではイギリス人作家キプリング、「インサイダー」(1999)ではアメリカ人のニュースキャスター、「スター・トレックVI 未知の世界」(1991)ではクリンゴン帝国のチャン将軍と、国籍・人類をもこえてさまざまなキャラクターを演じています。去年は急きょ、代役として出演した「ゲティ家の身代金」(2017)での演技が絶賛され、アカデミー賞にノミネートされました。

ロバート・ワイズ監督は、この作品と「ウエスト・サイド物語」(1961)でアカデミー監督賞を受賞しましたが、SF「アンドロメダ…」(1971)、戦争映画「砲艦サンパブロ」(1966)、ホラー映画「たたり」(1963)、青春映画「傷だらけの栄光」(1956)、ノワール「拳銃の報酬」(1959)と、多彩なジャンルをてがけています。この作品では、名撮影監督テッド・マッコードとともに、ザルツブルクでロケ撮影を行い、映画ならではのダイナミックな映像美の作品に仕上げました。脚本のアーネスト・レーマン、美術のボリス・レヴィン、製作のソール・チャップリンも、「ウエスト・サイド物語」に引き続いてのスタッフです。

アメリカ映画の低迷期だったとされる1965年に公開され、記録的な大ヒットとなったこの作品。今も多くの人から愛されているのは、楽曲の素晴らしさはもちろんですが、鉄壁のスタッフ・キャストの力も大きいと思います。

永遠の傑作ミュージカル、どうぞお楽しみください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「サウンド・オブ・ミュージック」
12月24日(月)[BSプレミアム]後1:00〜3:56

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坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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