「期待を超えないと、次はない」
声優・神谷浩史の5か月間に密着!

プロフェッショナル 仕事の流儀

1月7日(月)[総合]後10:00

さまざまな分野の第一線で活躍中の一流の“プロの仕事”を掘り下げるドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」。

1月7日(月)の放送は、「進撃の巨人」「ワンピース」など数々の作品に声で魂を込めてきた、声優の神谷浩史さんが出演します! 数々の賞を受賞し、現場からの信頼は絶大。アニメのアフレコ、外国ドラマの日本語吹き替え、テレビ番組のナレーション、そして新たに挑む朗読会など、神谷さんの闘いの日々に密着しました。

今回は、当番組の大坪悦郎プロデューサーと、5か月間神谷さんを密着した天谷来翔ディレクターに、見どころを伺いました

 徹底した姿勢

──この番組で声優さんに密着するのは初めてだそうですが、なぜ神谷浩史さんだったのですか?

大坪:ここ数年アニメブームが続いていますが、まずは今の時代をけん引している方を密着したいと思っていました。昔ながらの、いわゆる「職人気質」の声優の仕事はもちろん、現在は、声優さん自身にもタレント性が求められています。時代が求める声優像がある中で、そうした変化に合わせながらも第一線で活躍し、声優界の未来を担う実力派として期待されている神谷さんにオファーしました。

アニメであれば、原作のキャラクターの個性があります。一方で、神谷さん自身の個性もあります。いかにキャラクターの個性を大事にしながら、神谷さんの個性を出していくのか。また、彼にオファーをかける制作者はなぜ神谷さんじゃなければいけないのか。その“三者のはざま”に神谷さんのプロの“流儀”があるのではと思い、ロケを始めました。

天谷:神谷さんご自身、ここまで長い期間の密着は初だったそうで、僕らがずーっとカメラを構えているので、「ドキュメンタリー番組で取材対象の人が難しい顔をしているのがよくわかりました」とおっしゃっていました(笑)。

──取材中、発見や驚いたことはありましたか?

天谷:ファンの間では有名な話だそうですが、神谷さんは、舞台挨拶などですごく深いお辞儀をされるんです。でもそれは、打ち合わせやアフレコ収録のオールアップのときなども深くお辞儀をされていたのが印象的でした。お客さんの前でも、スタッフの前でも徹底しているその姿勢は、驚きでした。

もう1つ。現場に入ると、集中力がハンパなかったです(笑)。スタジオでは休憩中でも、ずっと読み方や言い方、アクセントの付け方などを練習しているんです。本編でも出てきますが、「期待以上の声を出したい」という姿勢がそこに表れているんだなと思いました。

 2006年の大事故を振り返る――

──生い立ちを語っていただく中で、ふだん聞けないような話もしていただいたとか?

天谷:取材も中盤のころ、神谷さんに自身の生い立ちについて語っていただきました。漫画を読んだりゲームばかりやっていた若いころや、仕事を始めたころのエピソードなども語っていただきました。

また、これまで多くは語られなかったという、2006年のバイク事故についてもお聞きしました。1か月ほど意識不明だったというくらいの大事故で、それによって大事な仕事を飛ばしてしまったり、代役を立ててもらったりなど、そのときの状況を淡々と、でも昨日のことのように話してくれました。

大坪:入院生活はひと月半に及びました。ベッドの上で、どんなことを考えていたのか、大事故を経験したことが、その後の自分の生き方にどのような影響を与えたのかということについても、じっくり語っていただいてます。

 苦悩のセリフ!終演後に出た言葉とは?

──番組で密着した、具体的な現場を教えてください!

天谷:アニメのアフレコ現場は、神谷さんが2009年から主人公の声を担当している“物語シリーズ”の「続・終物語」、NHKで2019年4月より放送の「進撃の巨人」の現場などにお邪魔しました。

天谷:また、神谷さんは、歌やコンサートなどでもご活躍されています。その中で年1回行っている朗読会・リーディングライブにもリハーサルの段階から密着させていただきました。

大坪:神谷さんが、声優の仕事の中で新しいチャレンジとしてやっているのが、この朗読会。一般的な、イスに座って物語を読むというものではなく、音楽や照明などの舞台装置を使って、視覚的にもイメージしやすい演出を取り入れた朗読会です。僕らは勝手に“新感覚の朗読会”と呼んでいます(笑)。

2日間行われる公演に向けて、神谷さんが最後までこだわった“あるセリフ”がありました。感情の起伏を声ひとつで表現しなければならないため、演出陣ととことん話し合いを重ねたセリフです。神谷さんはそれを、どう表現したのか。そして、それをどのように乗り越えたのか。さらに僕たちが、“神谷さんらしい”と思ったのは、公演後控え室で発した一言でした。一体どんな言葉だったのか……、最後までお見逃しなく!

──最後に視聴者のみなさんにメッセージをお願いします!

天谷:神谷さんの言葉で「僕は作品の原作者ではないので、0を1にはできないけど、1を自分の言葉や表現で100にすることはできるんじゃないか」というのがあるんです。そうやって、仕事の中で自分なりの“居場所”を模索しているような姿を、番組でも随所に入れ込んでいます。若い人で、今はまだ居場所が見つかっていない方々に見ていただきたいと思います。僕も今回の密着で、仕事に対する姿勢や考え方などにかなり刺激を受けました!

大坪:全体を通して個人的に思ったのが、神谷さんは、作品の大小に関わらず1つ1つの仕事に対するリスペクトが高い方だなということです。番組では、作り手の方々と何度も話し合っている姿が出てきますが、まさに“仕事人”だなという印象です。

それから、これはもちろんなんですけどインタビューが聞き取りやすいんですよ(笑)。そしてものすごくロジカルな方で、お話もずーっと聞いていられる。せっかくの声優の回なので、いつもよりナレーションも少なく構成しました(笑)。神谷さんの言葉、声を十分に堪能していただければと思います。

密着の中でも、関係者の方々から出た言葉は「真面目!」という神谷さん。そんな彼が、どんな思いで仕事と向き合っているのでしょうか。ぜひ、放送をお楽しみに~!

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