世界中で大ヒット!傑作バイオレンス・アクション

マッドマックス 怒りのデス・ロード【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

1月14日(月)[BSプレミアム]後9:00

荒廃した近未来。荒野をさまようマックスは、水を独占し、民衆を支配するイモータン・ジョーの軍団に捕らえられてしまいます。軍団の隊長・フュリオサは、ジョーから逃れようと女性たちを連れて脱出、マックスも行動を共にします。逃亡に気付いたジョーは、追跡しますが…。

今回ご紹介する「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)は、アカデミー賞6部門を受賞、世界中で大ヒットした傑作バイオレンス・アクションです。

ファンにはたまらない粋なキャスティング

1979年、まったく新しいアクション映画として脚光を浴びたオーストラリア映画「マッドマックス」。迫力のカーチェイスと、シンプルな物語の脚本・監督をてがけたのが、これが長編映画デビューとなったジョージ・ミラーです。「マッドマックス2」(1981)では、アクションやカーチェイスがパワーアップ、バイオレンス描写や、派手に改造された車・バイク、ヘビーメタルに触発されたファッションなど、その世界観や美術は、その後のコミックやアニメなどにも影響を与えました。第3作「マッドマックス/サンダードーム」(1985)ののち、長年新作を構想してきたミラー監督が、30年ぶりの新作として発表したのが、この作品です。

マックスを演じるのはトム・ハーディ。数々の話題作に出演し、注目されているイギリスの俳優です。女性戦士・フュリオサを演じるのは、シャーリーズ・セロン。南アフリカ出身で、モデルとして活躍後、抜群のスタイルと美貌で数々の映画に出演しましたが、アカデミー主演女優賞を受賞した「モンスター」(2003)では、虐待され、殺人者となった主人公を体重を増やし熱演、ほかの作品でも、厳しいトレーニングで体を鍛えあげるなど、その全身全霊でのアプローチは、多くの人から称賛されています。
この映画では、髪を刈り上げ、強い意志で仲間を率いる戦士を、迫力で演じています。また、この作品では、女性たちが主人公と思えるほど精神的にも肉体的にも強く描かれているのが、ミラー監督ならではの21世紀版の演出だと思います。そして、白塗りのメークとマスクの強烈な悪役・イモータン・ジョーを演じるのは、第1作でも悪役を演じたヒュー・キース・バーン。36年ぶりのシリーズ参加で、その悪役ぶりに思わず笑みがこぼれる、ファンにはたまらない粋なキャスティングです。

アフリカ・ナミビアの砂漠で撮影されたカーチェイスは、まさにノンストップ、全編がアクションと感じられるほどです。手に汗握る傑作、どうぞお楽しみください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
1月14日(月)[BSプレミアム]後9:00〜11:01

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坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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