サブカル界の帝王・みうら流“幸せのあり方”とは?

最後の講義「みうらじゅん」

2月2日(土)[BS1]後10:00
2月10日(日)[BS1]後3:00 ※再放送

もし今日が人生最後だったら…? そんな想定で、著名人や有名人が特別授業を行う番組「最後の講義」。今回登壇するのは、「マイブーム」「ゆるキャラ」の生みの親でもあるサブカル界の帝王・みうらじゅんさんです。

ことし還暦を迎えたみうらさんが満を持して語るのは、“みうら流 幸せのあり方”。構想1年、みうらさんの深~い思想とともに誕生の秘密から走馬灯まで、ありとあらゆる“みうら論”を語っていただきます!

「爆笑の中に驚きと感動があった」という授業内容を、プロデューサーの長澤智美さんにお聞きしました。

 テーマは「幸福論」

──これまで、いろいろなものを発表してきたみうらじゅんさんが、“最後”となったら何を語るのか気になるところです。

打ち合わせから爆笑の連続でしたが、ふたを開けてみるとなんと深いことか!と驚かされました。それは全体を通して言えますね。みうらさんがやりたいことを出していったらたどり着いたのが、今回の講義テーマ「幸福論」。このテーマが決まっていく過程もまた、ドキュメンタリーでした。

──その過程を詳しく教えてください!

この番組は、“最後”を意識して授業をしていただく番組です。そこで、みうらさんが開口一番、「走馬灯ビデオ」を作りたいとおっしゃいました。よく「死ぬ間際、まるで走馬灯のように――」という文章だったりセリフがありますよね。それを作って、そして見たときに、「自分の人生はこんなによかったんだ!」と思って死んでいきたいんだそうです。

企画を考え中のみうらさん

──走馬灯ビデオ、その内容はどんなものになったのでしょうか?

自分しか見られないというのが“走馬灯”です。ですが、打ち合わせをしていく中で、多くの人に「この人の人生は幸せだよね」と思ってもらえるような映像にしたいねとなっていきました。誰もが幸せに思うこととは? 人間の幸せとは? いま思う幸せとは? など、すごく難しい話し合いが続きましたね。

出来上がった数分の映像には、「友情」「健康」「愛情」「人に評価されること」「たくさんの人が自分の死を悼んでくれること」など、シンプルな「幸せ」が詰まっています。おそらく、世代によって感じとり方が変わってくると思うので、幅広い方に見ていただきたいです。

 収集歴は修行歴だった!?

──ほかに、印象的な講義内容を教えてください!

みうらさんって、すごくたくさんの物をお集めになっているのは有名ですよね。誰が買うのか分からないみやげ物、すなわち「いやげもの」だったり、日本全国の人気のない観光地のハガキ「カスハガ」などです。私はそれは好きで集めていると思っていたんですが……、全然好きじゃないって言うんです(笑)。笑ったというか驚きました。

みうらさんいわく、それらの行為は全て修行だったそうです。幸せな境地に行きつくために「自分をなくす」ための修行だと。

「自分をなくす」というのは、なんでもかんでも自分を主張すると人間関係のいざこざが出てきます。そこで「自分をなくして」いけば、誰とでも仲良く、誰とでも幸せな人間関係を築けるとおっしゃっていました。自己の主張をそぎ落とすとでも言うのでしょうか。そんな、究極の持論を番組でご覧いただければと思います。

また、みうらさんは道端の看板を写真に収めるということもやっているんですね。例えば、駐車場などでよく貼られている「空あり」という看板。当然「あきあり」と読みますが、みうらさんは「くうあり」と読みます。実態のない“空っぽなもの”が“あり”ってどういうことなんだろうと。そういった、街の看板から教えられたことについても語られます。

 学生の質問に真摯しんしに答えていました

──講義の内容は、みうらさんが構成をしているんですか?

そうですね。みうらさんに限らず、これまで出ていただいた方全員がそうです。さらに、台本もありません。どなたもメモを持つでもなく、会場のリアクションや雰囲気を見て、その場で話す順番や内容も変えています。だから、番組はドキュメンタリーを見ているようにもなっているかと思います。

みうらさんは今回「走馬灯ビデオ」を作ったので、死ぬ間際、それから老いについても語るんですね。「老いるショック」と名付けていましたけど(笑)。講義に来ていただいたみなさんは若い方ばかりだったので、自分がこれからどうなっていくかの方に興味があったようで、質問も多かったです。「自分探しはどうやったらいいのか」「自分をなくすとはどういうことか」などに質問が集中していましたが、真摯に答えてくださいました。

──最後にご覧になるみなさんへメッセージをお願いします!

この番組では、講義された方に格言だったり伝えたい言葉だったりを最後直筆で書いていただいています。みうらさんの場合は、瞬間的に笑える言葉だったりもするんですけど、じっくり見ていると思わず「深い!」とうなりました。

講義自体は2時間強行われましたが、番組は49分なので半分ぐらいになっています。そこは泣く泣く短くしましたが、いつかロングバージョンで放送できたらいいですね。
内容的には、観点や論点が斬新で、全部おもしろく、たくさんのスライドも用意していただきましたし、本当に盛り上がって、内容の濃い楽しい講義になりました。しっかりじっくり見てもらえるとその深さが伝わるかもしれません。なので、ぜひ録画もして見ていただければと思いますね(笑)。

ナレーションは、女優・清野菜名さん。清野さんの澄んだ声で、みうらじゅんさんの濃い~世界が語られます。ぜひお楽しみに!

最後の講義「みうらじゅん」
【放送日】2月2日(土)[BS1]後10:00
【再放送】2月10日(日)[BS1]後3:00

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