デ・ニーロ × スコセッシ監督
戦慄のサイコスリラー!!

ケープ・フィアー【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

2月9日(土)[BSプレミアム]前0:15(金曜深夜)

ロバート・デ・ニーロとマーティン・スコセッシ監督。「タクシードライバー」(1976)「レイジング・ブル」(1980)「グッドフェローズ」(1990)など、40年以上にわたって数々の傑作を発表している名コンビです。
今回ご紹介するのは、アメリカ映画を代表する名優と巨匠、友人でもある2人が作りあげた戦慄のサイコスリラーです。

スピルバーグとデ・ニーロがスコセッシを口説いた!?

14年の刑期を終え、出所したマックスは、弁護士のサムが、真摯しんしに弁護をしなかったとして復しゅうを誓い、サムとその家族につきまといます。マックスによって、親子・夫婦の関係が崩れていく家族。そして…。
デ・ニーロは、この作品でも入念なリサーチを行い、体を鍛えあげて、恐怖のストーカーを演じています。体中に施されたタトゥーは、デ・ニーロのアイデアだということです。共演のニック・ノルティ、妻を演じたジェシカ・ラング、娘を演じたジュリエット・ルイスも、登場人物にリアリティーをもたらす名演技をみせています。

1962年の「恐怖の岬」をリメークしたこの作品、もともとは、スティーブン・スピルバーグが監督する予定でしたが、スコセッシのほうがパワフルな演出になると感じ、デ・ニーロとともに、スコセッシを説得したということです。オリジナル版に出演し、マックスを演じたロバート・ミッチャム、サムを演じたグレゴリー・ペック、名優マーティン・バルサムもちらっと出演し、大作曲家バーナード・ハーマンのオリジナル音楽を、ハーマンの友人だったエルマー・バーンスタインのアレンジで効果的に使っているのも、熱烈な映画ファンのスコセッシ監督ならではです。

スコセッシ監督の作品は、流麗でダイナミックなカメラワークと編集が印象的ですが、この作品では初めて本格的な視覚効果を導入、凝りに凝った見ごたえたっぷりの映像を作りだしています。それを実現したのがベテランのスタッフたちの技。撮影のフレディ・フランシスは傑作ホラー「回転」(1961)などを手がけたイギリスを代表する名撮影監督であり、監督としても、雰囲気たっぷりのホラーを発表しています。美術監督のヘンリー・バムステッドは、アルフレッド・ヒッチコック監督の「めまい」(1958)や数々のクリント・イーストウッド作品を手がけた巨匠です。激しい雨のなか、激流に流されるボートでのクライマックスでは、スタジオに巨大なセットを作りあげ、迫力の映像を作りだしています。

デ・ニーロ × スコセッシ監督ならではのスリラー、存分にお楽しみください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「ケープ・フィアー」
2月9日(土)[BSプレミアム]前0:15〜2:23(金曜深夜)

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坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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