《2019年大河ドラマ》出演者発表 第5弾!
金栗四三篇・後半 女子スポーツが開花する!

いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~

時代は大正。ベルリンオリンピック出場を断たれた金栗四三は、後進の育成に新たな夢を抱き、箱根駅伝の創設や女子体育の普及にまい進する。
一方、相変わらず放とう暮らしを続ける孝蔵だったが、妻・おりんに支えられ、落語への思いを深めていく。
1923年9月1日、未曽有の大地震が東京を襲う。何十万人もの途方に暮れる被災者たち。
四三や治五郎は今こそスポーツの力が必要だと立ち上がる──。

寺島しのぶ

寺島てらじましのぶ

東京女子高等師範学校 助教授

二階堂トクヨ
(にかいどう・とくよ)

イギリス留学を経て日本に女子体育を普及させた第一人者。舌ぽう鋭く勝ち気だが、女性らしい優雅さをあわせもつ。ダンスを授業に取り入れるなど革新的な取り組みを進め、恩師である永井道明と対立する。1922年(大正11年)、二階堂体操塾(現・日本女子体育大学)を創立。人見絹枝をはじめ、多くのオリンピック選手を輩出した。

黒島結菜

黒島くろしま結菜ゆいな

四三の教え子

村田富江
(むらた・とみえ)

四三とシマが教える名門校・東京府立第二高等女学校(通称・竹早)の生徒。当初は「人前で肌をさらすなんて!」と四三に反発するが、徐々にスポーツの楽しさに目覚め、テニスや陸上競技で頭角を現す。自分でデザインしたユニフォーム姿でも話題になり、一躍、運動界のアイドル的な存在になるが、そのことで厳格な父・大作を怒らせることに。

菅原小春

菅原すがわら小春こはる

日本人女性初のオリンピック選手

人見絹枝
(ひとみ・きぬえ)

岡山の女学校で始めたテニスで圧倒的な強さを誇り、四三たちと出会う。抜群の身体能力で陸上競技の世界記録を次々と塗り替えるも、女子離れした自身の容姿に強いコンプレックスを抱く。日本人女子で初めてアムステルダムオリンピックに出場し、800メートルで銀メダルを獲得。女子スポーツ界の先駆者として、生涯を走り続けたスーパースター。

板尾創路

板尾いたお創路いつじ

村田富江の父

村田大作
(むらた・だいさく)

浅草の開業医で、昔気質の頑固者。「女性はおしとやかに育ち、良家に嫁ぐことが幸せ」と信じている。娘・富江が、足をさらけ出して走り、世間の好奇の目にさらされることがどうしても許せず、四三の辞職や運動部の解散を求める署名運動を起こす。そんな大作に反発し、ある日、富江は教室に立てこもり……。

夏帆

夏帆かほ

孝蔵の妻

清水りん
(しみず・りん)

高田馬場の下宿屋の箱入り娘。鳴かず飛ばずの落語家・美濃部孝蔵と見合い結婚するが、やりたい放題の孝蔵に振り回される。“なめくじ長屋”と呼ばれる住まいでの極貧生活にもめげず、次第にたくましくなっていく。孝蔵の落語にかける情熱と才能を信じ、内職で家計を支え、二男二女を育て上げる。

柄本 佑

柄本えもと たすく

シマの夫

増野(ますの)

日本橋の百貨店で働く。時代の流れに敏感で、女性の社会進出にも理解がある。女子スポーツの普及に没頭するシマとひょんなことから見合いし結婚。「結婚後も仕事を続けたい」というシマの意思を尊重し、温かく見守っていく。長女・りくを授かり、幸せな結婚生活を送っていた矢先、関東大震災で悲劇に襲われる。

イッセー尾形

イッセー尾形おがた

東京市長

永田秀次郎
(ながた・ひでじろう)

東京市長(現在の東京都知事)に就任して4か月後、関東大震災が発生。不眠不休で災害対応にあたり、その後も生涯を通じて復興事業に尽力したことから「復興市長」と呼ばれた。震災から7年後の1930年、復興した東京の姿を世界に伝えるために1940年東京オリンピックの招致を決意する。


訓覇 圭(制作統括)

金栗四三へん・後半の取材中に一枚のモノクロ写真に出会いました。第一次世界大戦で焼け野原となったベルリンで、ヤリを持った女性とたたずむ四三さん。その満面の笑顔! ヤリといってもその女性、戦争をしているわけではありません、槍投げのヤリです。新たなステージに入った物語のテーマが見えた気がしました。2度目のオリンピックでも惨敗し、失意のどん底にいた四三さんを救ったのは、“スポーツで躍動する女性”の姿だったのです。帰国した四三さんはさっそく女学校の先生になり、日本に女子スポーツを開花させていきます。時代は明治から大正。「いだてん」も豪華な出演者を新たに迎え、いよいよ女性の時代の幕があがります。第一次世界大戦、関東大震災……、激動の歴史に翻弄されながらも、焼け野原の絶望から立ち上がっていく人々のたくましさ、輝きを描いていきます!


物語

1912年9月。四三がストックホルムから帰国すると、元号は明治から大正へと変わっていた。オリンピック惨敗への風当たりは想像以上に厳しい。東京高師の寄宿舎で開かれた報告会で、厳しい意見をぶつける者がいた。東京女子高等師範学校助教授の二階堂トクヨであった。トクヨは、オリンピック中心の考え方に反発し、新しい体育を学ぶべくイギリス留学に旅立つ。

4年後の雪辱を誓う四三に対し、兄・実次からも「結婚して熊本で暮らせ」との手紙が来る。実次が用意したお見合いの相手は、夫の重行を亡くしたスヤであった。義母となる池部幾江に押し切られる形ではあったが、二人は晴れて祝言をあげる。しかし、四三はオリンピックへの思いを断ち切れず、「ひとりで練習に集中したい」とスヤを残して東京へ。離れ離れの新婚生活が始まった。

足袋の播磨屋に間借りした四三は、辛作とともに金栗足袋を開発。ベルリン大会を目指し一日も休まずトレーニングに励む。そんな中、三島家の女中・シマと出会う。四三や弥彦の影響をうけたシマは、女子も体育ができる時代を夢見て、女子師範学校に入学する。

* * *

一方、孝蔵は旅興行で浜松に向かっていた。師匠・円喬から高級たばこを餞別せんべつに手渡され、そのおもいに涙するも、相変わらず無銭飲食で捕まり牢屋ろうやに入れられる。そこで孝蔵の目に飛び込んできたものは、円喬の死を知らせる新聞記事であった。孝蔵は心を入れ替え、落語の道にまい進することを決意する。

* * *

1915年6月。厳しい練習を積んでいた四三に、ベルリンオリンピック中止の知らせが入る。第一次世界大戦の影響であった。言葉をなくし、虚空を見つめるばかりの毎日を送る四三を温かく励ましたのはスヤであった。熊本からはるばる東京に通ってくるスヤの笑顔に四三は救われる。

オリンピックを失った四三は、後進の育成に励む。「励まし合う仲間がいればどこまでも走ることができる」と考えた四三は、リレー形式のマラソンを思いつく。そのレースが「駅伝」と名づけられて人気を博すと、四三は周りの大学生にも声をかけ「箱根駅伝」を誕生させる。そうした四三の奮起に触発され、治五郎は東京でのオリンピック開催を夢見て、神宮外苑に競技場をつくる計画をたてる。スポーツへの熱が高まる中、ベルギー・アントワープでオリンピックが復活するという知らせが届く。

1920年。8年ぶりに参加したオリンピックで、四三はまたも16位と惨敗してしまう。
金メダルだけを目標に励んだ日々を思い、失意のどん底に落ちる。そのとき、四三が目にしたのは、明るくスポーツを楽しむ女子アスリートの姿であった。第一次世界大戦で荒廃した町で、たくましく槍を投げる女性たち……。

その姿に触発され帰国した四三は、女学校の教師となる。当時の日本は、女子が体育をするなど考えられない時代であった。ヨーロッパ流のダンスを普及しようと先陣をきるトクヨ、同僚のシマとともに、女子のスポーツに熱中していく四三。遊び心のある授業に生徒たちは、次第にスポーツの楽しさにひかれていった。村田富江もそうした一人であった。

四三は富江らとテニスの遠征で岡山を訪れた。その対戦相手の中にいたのが人見絹枝。運動能力抜群の絹枝にまったく歯が立たず、悔し涙を流す富江。「あなた、陸上をやってみない?」 夫・増野との間にできた子どもを身ごもっていたシマは、自身の夢を託すべく絹枝に声をかけた。絹枝は、後にアムステルダムオリンピックで、日本人女子初のメダルを獲ることとなる。

* * *

同じころ、孝蔵も運命の女性と出会っていた。清水りん。世間知らずの箱入り娘は、孝蔵の才能と落語への情熱をひたすら信じ、極貧生活をたくましく生き抜いていく。りんの献身により、のちの古今亭志ん生が生まれていく。

* * *

女性の時代の幕あけとなった大正の終わり、1923年9月1日 午前11時58分。関東大震災が発生。東京は壊滅的な被害を受け、焼け野原の至るところに被災者を収容するバラックが建てられた。東京市長・永田秀次郎に治五郎が声をかける。「神宮外苑の競技場を避難所として市民に提供したい」四三や仲間たちはその支援に駆けつける。6000人を超える被災者を前に、四三はある提案をする。「復興運動会を開きましょう」神宮外苑は、やがて日本スポーツの聖地となり、1964年の東京オリンピックへとつながっていく。


「いだてん ~東京オリムピックばなし~」

【放送予定】
毎週日曜[総合]後8:00/[BSプレミアム]後6:00/[BS4K]前9:00

【作】宮藤官九郎
【音楽】大友良英
はなしビートたけし

【出演】
中村勘九郎 阿部サダヲ/綾瀬はるか 生田斗真 杉咲 花 /森山未來 神木隆之介
橋本 愛 松尾スズキ/杉本哲太 中村獅童 竹野内 豊 大竹しのぶ 役所広司 ほか

【制作統括】訓覇 圭 清水拓哉
【演出】井上 剛 西村武五郎 一木正恵 大根 仁

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