純粋な少年少女の初恋…日本で大ヒットした青春映画!

小さな恋のメロディ【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

3月25日(月)[BSプレミアム]前9:00〜10:47

ロンドンの学校に通う11歳のダニエルは、ある日、バレエの練習をしていた少女・メロディに夢中になります。互いにひかれあい、結婚を決意する2人。もちろん、周囲の大人たちは猛反対です。ダニエルの親友トムやクラスメートたちは、2人の願いを実現させようとしますが…。
今回ご紹介するのは、48年前に公開され、日本で大ヒットした作品です。

メロディを演じるトレイシー・ハイドは、映画初出演

ダニエルを演じるマーク・レスターは1958年生まれ。6歳で映画デビューし、フランソワ・トリュフォー監督の「華氏451」(1966)などに出演、ドラマ・映画で活躍していました。トムを演じるジャック・ワイルドは1952年生まれ。2人とも、アカデミー作品賞をはじめ5部門を受賞したキャロル・リード監督のミュージカル「オリバー!」(1968)に出演し、ワイルドは助演男優賞にノミネートされるなど、演技力が高く評価されていました。
メロディを演じるトレイシー・ハイドは、この作品が映画初出演。瑞々(みずみず)しい演技で多くのファンを獲得しました。

原案・脚本のアラン・パーカー、製作のデビッド・パットナムも、これが映画デビュー作。パーカーはその後、「フェーム」(1980)「ミシシッピー・バーニング」(1988)など、ミュージカルから社会派ドラマまで数々の名作を監督、パットナムは「炎のランナー」(1981)「ミッション」(1986)などの名作を製作し、イギリスを代表する映画人となりました。

そして音楽。ビー・ジーズの「メロディ・フェア」「若葉のころ」「イン・ザ・モーニング」といった美しい曲が抜群の効果をあげていますが、そもそもこの作品は、ビー・ジーズの7曲の権利を手に入れたパットナムが、曲をもとに映画を作れないかとパーカーに声をかけたのが始まりだということです。パーカーは、小学校に通って子どもたちの考え方や話し方を取材し、「若葉のころ」の歌詞をもとに、自分やパットナムの少年時代のエピソードを盛りこんで、脚本を書きあげたということです。音楽といえば、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの傑作アルバム「デジャ・ヴ」に収録された名曲「ティーチ・ユア・チルドレン」も忘れがたいですよね。
アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督、ウェス・アンダーソン監督も、この作品の大ファンで、アンダーソン監督は、この映画に影響を受けて「ムーンライズ・キングダム」(2012)を作ったということです。

子どもたちの純粋な思いに胸がきゅんとなり、大切にしたくなる名作、あらためてお楽しみください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「小さな恋のメロディ」
3月25日(月)[BSプレミアム]前9:00〜10:47

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坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

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