世紀末覇者拳王 ラオウはなぜ、私たちを魅了するのか!?

セカンドの美学「北斗の拳・ラオウ」

7月27日(土)[BSプレミアム]後10:00

ヒーローの影で独特の存在感を放つ脇役=セカンドの美学に迫るこの番組。
今回は、連載開始から35年を経た今も絶大な人気を誇る『北斗の拳』のラオウを取り上げます! ある人気投票では主人公のケンシロウをしのいで1位を獲得。多くの人を魅力するラオウの“おとこ”の美学を、マンガ全27巻、アニメ全152話はもちろんいろいろな角度から徹底分析しちゃいます! また、作品の大ファンであるV6の井ノ原快彦さんも番組スタッフとして参加したとか!?

一体どんな番組になっているのか、神﨑裕子プロデューサー、黒瀬敦子ディレクターに聞きました!

 地道な作業でラオウの魅力を掘り下げていく

──番組を作るにあたって、原作マンガ全巻とアニメ全話をチェックしたそうですが…?

黒瀬:ラオウという人物を知る手掛かりとして、まずは漫画を徹底的に読みました。そのうちにスタッフみんなでラオウのセリフを全部書き出してみようとなり、プロデューサーも加わり、ラオウが登場している全コマを切り貼りしてみるようになったんです(笑)。

神﨑:手だけや足だけなど、ラオウのものだと分かるコマはすべてカウントしました。その総数、2016コマ。セリフは1199個ありましたね。

ラオウが描かれたコマを登場順に並べていく。作業は5人掛かりでおよそ2時間強かかったそう

──番組には、実際に『北斗の拳』の大ファンである井ノ原快彦さんもスタッフとして参加されていますが。

黒瀬:井ノ原さんには、コマを並べる作業にも参加していただいたんです! でも、並べている場面は早送りになると思うので、井ノ原さんがいると分からないかも(笑)。ぜひ探してみてください!
井ノ原さんは、並べながら「これ懐かしい」「何で、あの兄弟はこうなっちゃったのかな」と、ずっとラオウトークが止まらないようで、「今の時代にこそ『北斗の拳』は語られるべきだ。そこにはいろんな哲学ある」「今回、学べることがたくさんあった」と言っていたのが印象的でした。

神﨑:コマ並べは、「田植えじゃん!」と言っていましたね(笑)。そして、いいシーンの時は「俺が貼りたい!」と率先して作業してくれました。

 ラオウの死にざまに、彼の美学が!

──原作者の武論尊ぶろんそんさん、原哲夫さん、当時担当編集だった堀江信彦さんにインタビュー取材も行ったそうですが、印象的だったことは?

黒瀬:武論尊さんは、「死にざまにその人の美学が出るから、人がどう死ぬかにこだわっていたし、ラオウの死にざまに彼の美学が出ている」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。“人生の決着をどうつけるのか”というのは堀江さんも同じで、「負けにも美しい負けがある」と。

人生って、負けることの方が多いじゃないですか。でも、負け方にこそ美学がある。少年誌を読む子どもたちにも、「人生負けることが大半なんだけど、どう負けるかでその後の人生が変わっていく」というメッセージを込めたとおっしゃっていて、聞いていて感動しました。

神﨑:原さんのインタビューには井ノ原さんも参加しています。原先生には色紙にラオウの絵を描いていただいたんですが、40分以上も時間をかけるんですよね。いろいろなペンを使って、“1枚入魂”して描かれているんだなというところも番組を見ていただけたらと思います。

さまざまなペンを使って細かく描き込みをする原さん

──ほかに番組ではどんな試みを?

黒瀬:肉体改造のプロに、ラオウの肉体の秘密を聞きました。ラオウって、ほとんどプライベートのシーンがないので、何を食べているのか分からないのですが、筋肉のプロの方にあの胸板を作るためのトレーニング量と食生活を聞き、どんなものを食べていたのか想像して番組で再現しました(笑)。

また心理学面では、意志と関係なく瞳孔が開いているコマからラオウの本音が分かるかもしれないと、どの場面で一番瞳孔を開いているのか調べました。1位は本当に納得するものだったので、結果を楽しみにしていてください。そういった分析も交えて、ラオウの内面を掘り下げていきます。

神﨑:実は、ラオウって女性や子どもにはひどいことをしていないですし、戦う相手は“自分が認めた人物”だけなんですよね。そんな男らしい姿も番組で描けていると思います。

黒瀬:番組では、できる限りのことを地道に最大限追求していますが、なかなかすべてを網羅しきれていませんし、「あのシーンがない」「何であそこを取り上げないんだ」と思われる方もいるとは思います。そこも含めてツッコミを入れつつ、それぞれ自分たちなりのラオウの美学を探してもらえたらと思います。

小嶺良輔プロデューサーのコメント
「セカンドの美学」は、これまでにガンダムのシャア、次に力石徹を取り上げましたが、ラオウも、脇役だけれど主役をしのぐ人気のキャラクターとして名前が挙がってくる人物。実際、作品の人気投票でも1位になっています。

脇役の魅力って、ある程度人生の経験を積んでいる人じゃないと深く分からないと思うんです。井ノ原さんだったら、年齢的にも40代で、主役も脇役も演じたことがあり、仕事の上でも人生の上でもさまざまな経験を持っていますし、しかも『北斗の拳』の大ファンということでオファーしました。とても楽しんで“番組スタッフ”をやっていただきましたので、“少年の目”をした井ノ原さんにもぜひ注目してみてください!

ラオウと愛馬・黒王とは、まさに人馬一体/「我が生涯に一片の悔いなし!!」

語りを担当するのは、俳優の古田新太さん。どんな番組になるのか、ぜひお楽しみに!

セカンドの美学「北斗の拳・ラオウ」

【放送予定】7月27日(土)[BSプレミアム]後10:00

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