八乙女光・伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)インタビュー

NHKスペシャル「#あちこちのすずさん」

8月10日(土)
[総合]後9:00~9:49
[ラジオ第1]後9:00~9:49 ※ラジオ同時放送

8月10日(土)に放送されるNHKスペシャル「#あちこちのすずさん」。
2016年に公開された映画『この世界の片隅に』(監督・脚本 片渕須直/原作 こうの史代)の主人公・すずさんのように、恋やおしゃれ、料理など、戦時中に毎日を懸命に暮らしていた人たちを探して「#あちこちのすずさん」でつなげていこうという試みです。

今回は、若い世代に戦時中の人々の様子を届けるべく、ラジオ第1で毎週土曜夜8:05から生放送でお届けしている「らじらー!SATURDAY」とのコラボが実現。
同番組の8時台のMCを務め、NHKスペシャル「#あちこちのすずさん」にも出演するHey! Say! JUMPの八乙女光さん・伊野尾慧さんにお話を聞きました。

らじらー!

とは…

ラジオ第1で毎週土・日の午後8:05〜10:55、3時間生放送でお送りしている番組。年間投稿メール数は120万通におよび、Twitter公式アカウントのフォロワー数は約25.3万人。

 リスナーとともに“戦争”を考える

──「らじらー!」では、これまで戦争を取り上げたことはなかったとのことですが、この「#あちこちのすずさん」の取り組みを聞いたときはどう思いましたか?

八乙女:戦争を経験された方々が亡くなられたり、ご高齢になられたりで、お話を直接伺うことができるのって、きっと僕らがぎりぎりの世代ですよね。当時の様子を後世に伝えていくことの大切さを感じましたし、僕自身もきちんと理解して取り組んでいきたいと思いました。

伊野尾:戦争のことって聞いちゃいけないのかな? という気持ちもありましたし、もしかしたら話したくない、聞きたくないという方もいらっしゃるかもしれません。けれど今回当事者からお話を伺えるというのは、とてもありがたいことで、貴重な機会だなと。僕らの世代はもちろんのこと、それよりも若い世代へも伝えていくことが大事だと思っています。

──「らじらー!」はリスナーとの距離の近さが特徴的ですね。6月15日の放送では、リスナーが実際に祖父母などに聞いた戦争中のエピソードを紹介しましたが。

八乙女:僕らだけでは知ることができなかった戦争のお話を、全国のみなさんの力を借りて知ることができました。印象的だったのは、医療関係の方からのメールです。その方のおじいさんは軍医で、職務中に同年代の兵隊さんの「全身粉砕」という診断書を書かなければならず、とても辛かったと話していたそうです。聞いている僕も胸が詰まってしまいましたが、それこそ知っておくべきこと、伝えるべきことなのだろうなと思いました。

伊野尾:「#あちこちのすずさん」がきっかけで、リスナーのみなさんが初めておじいちゃんやおばあちゃん、またはご両親が家族から伝え聞いていた戦争の話を聞いたという声をいただきました。ちょっとでも戦争について考えてみるきっかけになれてよかったと思いましたね。

 ロケで感じたことは…?

──ロケでおふたりは戦時中を知る方々に会いに行かれたそうですが、その内容を教えてください。

八乙女:僕が行ってきたロケのテーマは「当時の食べ物」です。もともとは「らじらー!」で「#あちこちのすずさん」に関連したエピソードを募集したとき、太平洋戦争中の食事に興味がある大学生からの投稿があり、野草採りに行ってきました。

「塩ゆでヨモギ」と、中森陽夫(ひでお)さん

案内していただいた中森さんから話を伺ってみると、戦時中は娯楽もなく、お母さんの体が弱っていたこともあり、野草やイナゴを持ち帰ると喜ばれたそうです。中森さんが実践していた野草選びのコツは、見つけた葉っぱを触ってみること。「柔らかかったらとりあえず食べられるかも」と。

──実際に野草を食べていかがでしたか?

八乙女:苦かったり、「これ梅干しが入っているのかな?」っていうぐらい、すっぱい野草もあったりしたんですけど、おいしかったです! それから、“めかぶ”のような食感の野菜!あ、野菜じゃないです…(笑)。でも、本当に思わず野菜と言っちゃうぐらいの味でした。中森さんは「食べ物もないし、味がないものばかり口にしていたから、“苦い”とか“しょっぱい”とか味がするだけで満足だったんだよ」とおっしゃっていましたね。僕もロケのとき、野草採りを全力でやってお腹がすいた状態で食べていたので、もしかしたら少しは当時に近い感覚で食べられたのかもしれないです。

──ロケ中、印象に残ったことはありましたか?

八乙女:中森さんが「唯一つらかった」と語ったのがトイレのこと。いまと違って、トイレがどこにでもあるわけではないので、野草採りに出かけたときは野原で用を足したことがあり、それが人に見られないか恥ずかしくてつらかった、と。僕にはこれが意外でした。取材中に「戦争」という大きな事柄に対してのつらかったという言葉は出てこなかったんですよ。戦争そのものが日常のなかに溶け込んでいるから、「つらい」ではなく「習慣」になっていたんですよね。衝撃的でした。

──伊野尾さんのロケはいかがでしたか?

伊野尾:僕は戦時中、16歳くらいだったという女性に会いに行ってきました。祖父母から戦争の話を聞いたことはありましたが、仕事で当事者の方にインタビューをするのは初めての経験です。

ロケのテーマは「手紙」。戦地へ赴いている兵隊さんへ「慰問文」(※)を書いたことから始まった、兵隊さんとの手紙のやりとりについてお話していただきました。手紙の実物も見せてくださったのですが、現代の生活と似ている部分があって驚きましたね。戦争が激しくなる前はお菓子がいろいろあって食べることが楽しみだったりとか、手紙に出てくる「この言い回しなんだろう?」って不思議に感じたフレーズが、実は当時流行っていた言葉だったりとか。

※戦時中、戦地で戦う日本兵を励ますために書かれた手紙のこと

手紙を見せてくださった溝渕栄美さん

──伊野尾さんと溝渕さん、話がすごく盛り上がっていたと伺いました。

伊野尾:お話が興味深いし、とてもおもしろかったです。戦争って学校での勉強を通して知ることが多いと思うのですが、僕はどちらかというとやはり暗いイメージを持っていました。けれど、戦争中でも普段の生活や友達との会話、人を思う心、男女の出会いに恋・・・環境が違っただけでいまと変わらない部分も多いんだなということを学びましたね。

──特に心に残ったエピソードは?

伊野尾:溝渕さんは若い子たちの食べ方を憂いていたのですが、話を聞いていて僕がふと思ったのは、食べ物を無駄にしていないか、ということでした。テレビ番組がふだんやっていることはもちろん、身近なところで言うと、打ち合わせ中にお菓子が置いてあっても、その場で全部食べるわけじゃないなって。そういう贅沢ぜいたくしすぎ、もったいないという感覚を頭の片隅に置いておくと、日々の向き合い方が変わってくるかもしれないですよね。

 “Nスぺ”へ向けた意気込み

──8月10日はNHKスペシャルの生放送、加えて「らじらー!」でも音声を同時生配信する予定ですね。

八乙女:これまで僕たちの「らじらー!」8時台では『この世界の片隅に』のワンシーンを取り上げ、リスナーと一緒に声優に挑戦したり、戦争にまつわるエピソードを募集するなど若い世代の方々が、かたくならないような形を目指してお送りしてきました。“Nスペ”でも、そんなに構えず、教科書には載っていないような部分も知ってほしいなと。ぜひ、気軽な気持ちで見てほしいです。

伊野尾:夜8:05からのラジオの生放送が終わって、そのまま“Nスぺ”の生放送に出ます。そのあたりも楽しめたらと思っています。 今回の“Nスペ”でロケに行ったのは僕と光だけだそうなので、ほかの取材VTRがどんな風になっているのか、戦争のことをいろいろな側面から改めて知ることができたらいいなという気持ちです。

当日8月10日は、NHKスペシャルのスタジオの中に、「らじらー!」のラジオブースを作ります!
八乙女さんと伊野尾さんは、その特設ブースから、まず、夜8:05~「らじらー!(8時台)」(ラジオ第1)で「Nスペ直前スペシャル」をお届けし、放送終了後すぐに、総合テレビでNHKスペシャル「 #あちこちのすずさん」に生出演。放送が終わるとまたまたラジオブースに戻って、夜9:55まで、「らじらー!(9時台)」を6分間、生放送する予定です!

NHKスペシャル「#あちこちのすずさん」

【放送予定】8月10日(土)[総合]後9:00~9:49
[ラジオ第1]後9:00~9:49 ※ラジオ同時放送

映画『この世界の片隅に』地上波初放送!

【放送予定】8月3日(土)[総合]後9:00〜11:06

▶ 「#あちこちのすずさん 」特設ページ

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