「人間よ、昆虫から学べ!」をテーマに、カマキリ先生(カマキリにふんした俳優・香川照之さん)が虫を求めて野原を駆け回り、ほとばしる昆虫愛を語る人気番組「香川照之の昆虫すごいぜ!」が、なんとNHKスペシャルに進出!
昆虫と私たち人類の未来に迫るんだとか…。
カマキリ先生は、生物多様性の聖地・コスタリカへ。宝石にしか見えないコガネムシ、少年時代からの憧れ・モルフォチョウ……、魅惑の昆虫たちを前に、大興奮のカマキリ先生。しかし、そんな昆虫王国にも人間による開発や温暖化による異変が忍び寄っていることを知ります。
そこで、世界の昆虫の“今”を大調査!
日本では昆虫が激減。ドイツでは8割近い昆虫が減る異常事態が進行中で、花や鳥まで消えた沈黙の世界が広がっていました。研究者の間では、「あと100年で昆虫は絶滅する」とまでいわれ、人類滅亡を招く恐怖のシナリオ=「昆虫カタストロフィ」が現実になってもおかしくないといいます。一方、最新の研究からは、北米のオオカバマダラが羽を大型化させるという進化によって、気候変動に対抗していることが判明! もしかしたら、本当に “やばい” のは昆虫ではなく人間なのかもしれません。
香川さんからコメントが届きました!
──今回は、なんとNHKスペシャルです。見どころは?
格式の高いNHKスペシャルで、この被り物でずっといくっていうのがすごいですね。胴体だけスーツを着るとかもちょっと考えたんですけど、やっぱり変えられない。この「昆虫すごいぜ!」の持ってるコンテンツの強さ、というか太さというものを再認識しましたね。それで押し切ったのが、今回のNスペのすごさだし、見どころだと思います。この先、BBCとかナショナルジオグラフィックとかがきても、このまんまやりきっちゃいますから(笑)。

──コスタリカまで行ったとのことですが、いかがでしたか?
やっぱりすごい昆虫がいたね!
太陽の恵みがサンサンと降り注いでいるこのコスタリカにしかいない昆虫を短い期間で、しっかり捕まえられたっていうのは、やはり番組のパワーですかね。昆虫の皆さんも、「カマキリ先生が来てるらしいよ!」って。こういうネットの時代だから、コスタリカまで絶対に届いていますよ(笑)。特によかったのが、プラチナコガネですね。あの色はね、もうちょっとねぇ…。こうターンテーブルに置いて、日の光にあてながら、ゆるやかに360度回転させて…、もう、それだけでOK。お酒飲めちゃうから。
──この番組では2度目の海外ロケ。ご感想は?
前のマレーシアのときも思ったけれども、僕が持っている草や木に対する感覚が根絶やしにされる。この草には虫がいる、この木にはいないっていう感覚が日本では100%自信があるわけ。それが全くなくなってしまう。だから海外で勝つのは容易じゃないんですよ。それを考えると、海外のオリンピックで金メダルを取ってくるとか、本当にすごいと身にしみて感じますね。
──今回はNHKスペシャルということで、いつもより大きな環境問題をテーマにしていますね。
僕は日本のことしか知らないのですが、日本でも、東京に普通にいたはずの昆虫が見られなくなったり、また、逆にクマゼミみたいな、なかなか見られなかった虫が東京の空を飛んだりしている。そうした、僕が虫を見てきた人生の中でアッっと思ったことと同じようなことが、自然豊かなコスタリカでも確実に起きていることを実感しました。
そして、世界的にもそのような兆しが見られるという。これは由々しき事態ですよね。これをどう食い止めなければいけないのか? それはもっと専門家の方々の仕事で、僕はそんな偉そうなことは言えないのだけれども、番組でこうして関わらせていただいた中で、次の世代の子どもたちには、やっぱり地球は生きている、ということを伝えたいですよね。だから、ゴミを無制限に出してよいわけではないとか、石油が無制限にあるわけではないっていうこと。そして、僕も都会っ子で、都会にまみれて暮らしてきたけれども、コスタリカのこういう自然、地球の若いころをそのまま残した姿のすばらしさ、これがそもそもの地球なんだよ、ということを感じてほしいし、考えてほしいですよね。
カマキリ先生とともに昆虫に驚嘆し、胸を熱くし、子どもたちが大いに学べる夏の夜になること間違いなしのNHKスペシャル。放送は総合テレビですよ!
お見逃しなく~♪
NHKスペシャル
「香川照之の昆虫“やばいぜ!” 」
【再放送】8月4日(日)[総合]後5:00~5:44
(本放送:8月1日)