オニのサラリーマン社会でも
働き方改革やリスク管理?!

オニサラ

8月12日(月・振休)、19日(月)、26日(月)
[Eテレ]後11:15~11:20

大人から子どもまで、幅広~い年齢層から人気の絵本『オニのサラリーマン』をご存知ですか?
主人公のオニガワラ・ケンは、「地獄カンパニー」に務める平社員のオニ。愛する家族に見送られ、毎朝通勤ラッシュにもまれながら出勤し、社長であるえんま様の命令のもと、血の池地獄の監視役や灼熱地獄のかまど担当などの仕事をこなします。頑固者で真面目、仕事熱心で会社のためなら何でもやる! という昔ながらの律義なサラリーマンです。

ところが…
地獄カンパニーにも時代の波が押し寄せます! 働き方改革にリスク管理など、ケンは果たしてどう対応するのでしょうか。

Eテレでは、このせつなくも心温まる絵本をアニメ化!「オニサラ」というタイトルで、8月12日から3週連続オール新作でお送りします。そして、主人公オニガワラ・ケンの声は、堤 真一さんが務めることに♪

そこで今回は、鈴木貴靖プロデューサーに今回のアニメ化について詳しく聞きました!

 3本ともオリジナルストーリー!

──まず、鈴木プロデューサーと原作絵本との出会いは?

2015年に1作目「オニのサラリーマン」が出版されたとき、知り合いから勧められて読んでみたことがきっかけです。そこから縁がつながり、出版社の方々や作者の富安陽子さん、絵を担当されている大島妙子さんにもお会いしました。

──富安さんと大島さんに「アニメ化したい」と伝えたとき、どんな反応でしたか?

おふたりとも「この作品をもっと知ってもらうために大歓迎」とおっしゃってくださいました。絵本ではサラリーマンの暮らしを細かく説明しているわけではなく、日本の伝統風習みたいなものを軸にオニの世界を舞台に描いているんですね。そこで、今回のアニメはよりサラリーマンの日常に迫った「残業はつらいよ」「リスク管理はつらいよ」「花火大会はつらいよ」の3本でお送りすることになりました。これは富安さんと大島さんのご承諾のもと、原作の世界観を大切に、放送作家さんとともにこちらでオリジナルストーリーを練り上げていったんです。

出来上がったストーリーをお見せしたところ、富安さんは開口一番「おもしろい!」「いま社会ではこんなことが起きているんですね、新発見がありました」とおっしゃってくださり、安心しました。また、大島さんには新しいキャラクターも描いていただきました。この番組にしか登場しないキャラなので、ぜひご注目ください!

──アニメですが、放送は夜11時15分からの放送ですね。大人向けなのでしょうか?

特に大人の方々に楽しんでもらえたらと考えています。「社会人ってこういうことよくあるよね」というようなことがところどころに出てきますが、そんなとき自分の隣の人はどうしているんだろう? どんな風に思っているんだろうというように、考え方や対処法など共感していただけたらなと思いますね。

番組スタッフが子どもにこの作品を見せたら「サラリーマンって、こういうことをやっているんだ!」と言われたそうです。たしかに子どもの立場からすると、自分が知っているのは家庭でのお父さん、お母さんの姿だけなんですよね。なので、小さなお子さんたちには、会社へ行くお父さんとお母さんがどんなふうに働いているのか、オニの世界の話ではありますが(笑)、大人の社会を知ってもらえたらいいなと思います。

 最後はホッとするトーンで…

──「残業はつらいよ」「リスク管理はつらいよ」「花火大会はつらいよ」という内容に決まるまでは、どんな過程が?

実は採用された3本以外にも、季節のイベントや会社の行事などを題材に放送作家さんが30本近くネタを作ってくれたんですよ。そこから絞っていきました。どれもおもしろいものばかりなので、ぜひシリーズ化したいです!(笑) 今回採用されなかったものも、いつかお見せできたらいいですね。

──3本のストーリーについて、それぞれ教えてください!

「残業はつらいよ」は、いまの世の中、残業しにくい社会になっているよねというところが軸になっています。残業ができないのに、どう仕事をしていくか、若干皮肉まじりのオニガワラ・ケンがみどころです。
「リスク管理はつらいよ」は、リスクがリスクを生む社会になってきている部分に着目したストーリー展開を楽しんでいただけたらと思います。
そして「花火大会はつらいよ」は、主人公が花火大会に職場のメンバーを誘ったところ、あるハプニングに見舞われる…というお話です。

3本とも、オニガワラ・ケンや同僚のオニたちがいろいろな問題にぶつかって悩んだり、苦労したりするけれど、最後はホッとするというトーンを心がけました。また同時に、ホッとするけどホワホワしないというか、ご覧になった方々がひとつひとつのシーンで自分の会社や自分の立場に置き換えられるものを目指しています。

「リスク管理はつらいよ」
「花火大会はつらいよ」

──アニメ化するにあたり、工夫していることはありますか?

大島さんの絵はすごく細やかな陰影が特徴ですが、これをアニメーションで動かすとなるととても大変で…。大島さんにもご相談した結果、原画をデジタルで切り出して簡略化し、3次元で動かせるように加工できる技術を使って制作しています。

 主人公の声は、堤 真一さん!

──主人公オニガワラ・ケンの声は、俳優の堤 真一さんが担当されますが、オファーの理由は?

「オニのサラリーマン」の物語は関西弁で展開されていて、それも作品のおもしろさのひとつなので、堤さんご本人が兵庫県出身だったということがまずひとつあります。それから実は(原作で絵を担当している)大島さんに「オニガワラ・ケン、声は誰がいいと思いますか?」と聞いたら、彼女は即「堤 真一さんがいいです!」と。そこでダメで元々とアタックしたところ、お引き受けいただけることになりました!

堤さんの声の収録はこれからなんですが、我々スタッフも期待大です。「こうしてほしい!」というより、堤さんがいろんな役を演じてきた俳優人生の延長で、オニガワラ・ケンの悲哀の部分や視聴者に共感してもらいたいところなどを表現して、新たな化学反応が起きたらいいなと思っています。

──鈴木さんが思う、このアニメのみどころは?

「だれもがその場面にぶつかったら、きっとそういう風に言うよね、感じるよね」みたいに思えるリアルさですね。アニメだからといって決して夢の世界を描いているわけではなく、サラリーマンの現実をそこかしこに映し出しています。主人公はオニなんだけど、オニが直面しているのは私たちが日々戦っている現実です。そういうところを楽しんでいただければと思います。

堤さんが声を吹き込むオニガワラ・ケンが、残業にリスク管理に花火大会にと奮闘する様子、ぜひお楽しみに!

「オニサラ」

【放送予定】[Eテレ]後11:15~11:20
8月12日(月・振休)「残業はつらいよ」
8月19日(月)「リスク管理はつらいよ」
8月26日(月)「花火大会はつらいよ」

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