【特別企画】佐久間P(テレ東)× 鈴間P(日テレ)× 番組P(NHK)三者会談【やってみた】

新春TV放談2020

1月2日(木)[総合]後10:00〜11:15

2020年のお正月も、“テレビ”について本音で語り合う恒例の番組「新春TV放談」を放送!

司会は千原ジュニアさん。2019年に放送されたテレビ番組やネット配信動画について、NHK、民放、そしてネット…とテレビ局の垣根を越えて、業界の第一線で活躍するパネラーたちが独自の視点で余すところなく語りつくすトーク・バラエティーです。75分まるごとテレビのことだけ! ドラマもバラエティーも配信も、徹底的に語ります!

ここで、特別企画! 数々のバラエティー番組を生み出し、さらにはラジオパーソナリティーとしても活躍する佐久間宣行さん(テレビ東京プロデューサー)と、日本テレビ系ドラマ「あなたの番です」で新しいドラマの見方をつくり出した鈴間広枝さん(日本テレビプロデューサー)、そして「新春テレビ放談2020」の制作統括・坂部康二の3人に、番組収録後、“三者会談”をしていただきました!

──それでは、ざっくばらんにお願いします!

坂 部:佐久間さんは3回目のご出演でしたけど、いかがでした?

佐久間:ネット配信コンテンツの議論がここまで活発になったのは今回が初めてだし、テレビを取り巻く環境がちょっとずつ変わってきているのを肌で感じられる良い機会だなと思いましたね。この番組に出演することは、1年の総決算というか、すごく貴重な経験させてもらっていると思います。

坂 部:制作側の意図としては、変化している状況のなるべく先端の話ができたらいいなと思っていて。そういう観点で今回は、鈴間さんという大ヒット番組のプロデューサーと、コンテンツもすごくたくさん見ていて発信もしている佐久間さんという、願ってもないお二人に出てもらえたと思います。鈴間さんは初めてご出演いただきましたがいかがでした?

鈴 間:緊張のせいか、自分のしゃべり方がフワフワしてしまって反省しています…。私も以前はバラエティー番組のディレクターをやっていたので、自分のまどろっこしいしゃべり方に「ああ、これ自分の担当番組だったら相当イライラしただろうな」と思って。収録中は「さっきのコメントのあそこからあそこまでカットして、こことつなげばOKかな?」みたいなことを考えながら出演していました。

坂 部:制作者あるある、ですね(笑)。ふだんは作る側であって、出る側ではないですからね。でも先ほど、佐久間さんは「制作者も出る側になっていかなきゃ」とおっしゃっていましたね。

佐久間:そうですね。単純に、制作者も発信力を持ったほうが好きな番組を作りやすいのと、あとは番組を守れるなって思ったんです。視聴者は、顔の見えない人の意見を信用してくれないと思うから、テレビの制作者もある程度は発信していかないと、黒幕みたいになっちゃいますからね。

鈴 間:それはありますね。ドラマの場合は、毎週の視聴率がネット記事に上がるとき、主演の方の顔写真で「何%」って書かれるんですよね。良くも悪くも、作品の評価を主演の方に背負っていただかないといけないのが心苦しくて。今回の「あなたの番です」では、私自身も取材をいっぱい受けて、ヒントとかも明かしましたけど、それは自分がちゃんと番組を背負わなきゃ!という気概からです。

佐久間:昔よりも、制作者が「こういう意図で作っています」と言ったほうが信用されるなと感じますね。今は、特にバラエティー番組ですけど「語れるコンテンツ」のほうが断然当たってる気がするんですよね。もちろん「あなたの番です」もそうですけど、いかにいろんな人がいろんな文脈で「やいのやいの」言えるコンテンツが作れるかっていうのがキーになってるので、その1つとして「制作者の声」があっても良いのかなと思います。

鈴間Pは、社会現象にもなったドラマ「あなたの番です」(日本テレビ系)を担当

──ネット配信のコンテンツについても議論いただきましたが、テレビ以外のプラットフォームに対してはどのように考えますか?

佐久間:番組屋としては、テレビ以外のプラットフォームが増えようが、作れる場所が増えるので、おもしろいものを作れれば良いなっていうだけですね。

鈴 間:私も完全にそうですね。コンテンツを作ることを奪われたら困るけど、出し口が増えるのはうれしいし、地上波のテレビしかやりたくないっていうことは絶対にないので、そんなに気にしていません。

佐久間:愛社精神はあるんだけど、それとは別に、プラットフォームや見る姿勢がどんどん変わっていっても、僕らとしてはそれでいろんな人に見てもらえるのならうれしいですね。

坂 部:僕も「テレビ」というものには全然こだわりはないですね。むしろ、テレビだけではなくなってきている時代なので、そこを意識していきたいと思います。

──プラットフォームの多様化によって、コンテンツの作り方も変わってくる?

佐久間:プラットフォームに合わせて出すコンテンツを変えていくのか、そのコンテンツに合わせて最適なプラットフォームを探すのか、どちらになっていくのかわからないですよね。音楽は、配信の時代になってから曲のタイトルが短くなったし、再生回数が収益に直結するから曲の尺も短くなってきてるじゃないですか。タイトルは、スマホ画面での表示に合わせてどんどん短くなってますよね。でも映像コンテンツの場合は、配信だと両極端になると思います。5分や6分のバラエティーがたくさん出てくる可能性もある。

鈴 間:なるほど。作りたいコンテンツに合わせて、最適尺を選べるようになったらすごくいいですよね。

佐久間:こういう時代になってなおのこと思うのは、僕らって人の時間を頂戴してるわけじゃないですか。それってやっぱりすごいことで、そうやって見てもらうためにはよっぽど強いコンテンツを作っていかないといけないと思うんですよね。その時間、その人を縛るから、その人の生活の中から2時間を奪うとか、1時間を切り取るっていうのは、どんどんハードルの高い時代になっていくだろうと思います。特にうちの中学生の娘なんかは、テレビをリアルタイムで見ない理由に、「だって途中からじゃん」って言うんです。すでに始まってる番組の途中からしか見られないじゃん、って。そしたら動画配信サイト行って見るんですよね。

坂 部:そういう意味でも、リアルタイムで見なきゃいけないと思わせた「あなたの番です」はすごいですよね。

鈴 間:ありがとうございます…!

坂 部:最後に、こんな時代だからこそあえてテレビで勝負したいことはどんなことでしょうか?

鈴 間:感覚としては、番組が作れて誰かに届いてくれたら満足なんですよ。それが地上波のゴールデン・プライムであるって幸せなことですよね。リーチの広さ、アクセスのしやすさを活かして、「明日みんなで話したくなるドラマ」が作れたら良いなと思います。

佐久間:同じテーマで違うテレビ局同士の共作とか。たとえばドラマでも、同じ話を視点変えて送るとか、そういうのをリアルタイムで放送してザッピングして変えていけたらおもしろそうですね。あさま山荘を両方の視点から見るとか。わくわくするギミックがあるとおもしろいと思います。坂部さんは?

坂 部:どこの国の人がいつみてもおもしろがれるコンテンツが良い、といわれる一方、2020年の日本にいるからこそ感じられる、たとえば「凪のおいとま」に多くの共感が寄せられたように、このコミュニティーにいるからこそ共有できる同時性みたいなことはテレビでやる意味があるのかなって思いました。

「新春TV放談2020」

【放送予定】1月2日(木)[総合]後10:00〜11:15

【司会】千原ジュニア、杉浦友紀

【出演】佐久間宣行、鈴間広枝、陳暁夏代、バカリズム、ヒャダイン、弘中綾香

【語り】松本まりか

大ヒット「あなたの番です」考察ブームの舞台裏! 激レア弘中綾香アナも参戦!
テレビは時代を映し出す。2020年、日本のテレビはどこへ向かうのか…。

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