佐々木蔵之介、中国史上屈指の「専制君主」たちの素顔に迫る!

中国王朝 英雄たちの伝説 権力者の素顔

第1集「史上唯一の女帝・則天武后」
2月19日(水)[BSプレミアム]後9:00

第2集「残虐な農民皇帝・洪武帝」
2月26日(水)[BSプレミアム]後9:00

第3集「過労に倒れた専制君主・雍正帝」
3月4日(水)[BSプレミアム]後9:00

考古学界の新発見や新たな文献史料の分析から、中国史の真相を読み解いていくドキュメンタリーシリーズ「中国王朝 英雄たちの伝説」。

2月19日から3週連続で放送される新シリーズで取り上げるのは、
則天武后そくてんぶこう」「洪武帝こうぶてい」「雍正帝ようせいてい」の3人の皇帝です。

中国王朝の最高峰に上り詰め、後世「暴君」とされるほど専制的な権力を振るった3人の皇帝。
彼らの痕跡をたどる旅で、明らかになっていく素顔とは──? 

今回、中国を訪れたのは、俳優・佐々木蔵之介さん。
2018年に続いて2度目の出演となる佐々木さんに、旅の感想をお聞きしました! 

2回目の“中国王朝”シリーズ

──2018年に次いで、2回目の「中国王朝 英雄たちの伝説」へのご出演ですが、2回目の旅はいかがでしたか? 

佐々木:前回のテーマは、王朝を滅ぼした“民衆反乱”の真相に迫る旅でしたが、今回は、権力の最高峰に君臨する“皇帝”が、いかに国を治めようとしたかをひもとく旅。前回とは真逆の切り口ということで、中国をさらに深く知ることができましたし、中国と日本の関係もより知ることができました。以前の経験があったからこそ、とても楽しく興味深い旅でしたね。

──どんなスケジュールで、中国には行かれたんですか? 

佐々木:今年1月上旬、一週間ほどかけて、洛陽、西安、北京などを周りました。前回の教訓を生かして、防寒対策も完璧でしたよ。今シリーズ全体の狙いが、ヨーロッパなどでは議会政治などの「一人に任せない」政治が興ったのに対して、なぜ中国では皇帝一人だけにすべての権力を集中させたのかというところ。考えてみれば一人で政治をつかさどるなんてとんでもない重責ですし、危うさもはらんでいるのに、なぜその体制をとっていたのか、深く考えさせられました。

見どころを、回ごとに紹介! 

2月19日放送 第1集「史上唯一の女帝・則天武后そくてんぶこう

佐々木:中国の皇帝は、全部で約200人いますが、その中でただ一人の女帝が「則天武后」。自分の夫や息子を排除したばかりか、女帝にのし上がるために、幼い我が娘の首を自ら絞めたという逸話まで残っている人物なので、「相当の悪女だったんだろう」と思っていました。ところが則天武后の痕跡をたどっていくうちに、残虐と言われるには、きっと彼女なりの理由があったのだろうと思うようになりました。

「龍門石窟」と呼ばれる、則天武后が作らせた大仏の前で。なぜ則天武后は、巨大な大仏を作ったのかが解き明かされていきます。

佐々木:優秀であれば家柄を問わず登用したり、自らが女性ということもあり、男女の差をなくして女性の地位向上のために尽力したりと、数々の改革を行いました。則天武后は自分が正しいと思う国のあり方を目指したのでしょう。ですが、そのためには尋常ではない労力と精神力が必要だったはずです。則天武后が登用した人物が、後に中国史上最も栄えたとされる唐の文化を花開かせ、国政を整えたということも、今回初めて知りました。

2013年に発掘された則天武后の側近上官婉児えんじ墓からは、則天武后が彼女を一人の「高官」として埋葬したことが分かります。

佐々木:旅の中で印象に残っているのは、「無字碑」と呼ばれる則天武后の墓石です。則天武后が生前に自ら建てた墓石で、普通なら自身の業績を派手に刻みそうなものを、何も記さず真っ白のままにしたというのです。則天武后の潔さには、胸を打たれるほど清々しさを感じました。

2月26日放送 第2集「残酷な農民皇帝・洪武帝こうぶてい

佐々木:10万人を超える知識人・官僚を粛清したと言われている洪武帝は、意外にも貧しい農民の出身です。今回は、洪武帝のふるさとである安徽省の燃灯村を訪れました。地元の方が、おいしいお酒と料理をたくさんごちそうしてくださったのですが、どれもこれも本当においしかったですね。中でも、洪武帝の大好物だったという「八宝かゆ」にはネズミを入れて食べたと聞き、驚きました。

佐々木さんは、洪武帝の故郷・燃灯村を訪ねました。

佐々木:地元の人に洪武帝について聞くと、皆さん「僕たちと同じ農民から、国のトップである皇帝にまでのし上がった洪武帝は、僕らのヒーローだ」と口をそろえて言うんです。「洪武帝が作ったダムのおかげで、この村は潤っている」とも。中国の歴史では、とかく残虐性が取り沙汰される洪武帝ですが、その一方で、至るところにダムや池を建設するなど、実に大きな功績を残しました。貧しさを知っているからこそ、国を発展させるためには農民の働きが最も必要で大切なのだということをよく分かっていたんだなと思います。

燃灯村では、洪武帝が作ったダムが今でも使われています。

3月4日放送 第3集「過労に倒れた専制君主・雍正帝ようせいてい

佐々木:清の第5代皇帝・雍正帝は、皇帝になったのが45歳。在位した期間はわずか13年間でした。興味深かったのは、雍正帝と地方の役人たちが、やりとりした手紙。国で一番偉い人なんだから、偉そうにしているだけで実務は部下に任せていればいいじゃないかと思うのですが、彼は地方の役人全員に“直接”手紙で指示を下したんです。

紫禁城を訪ねた佐々木さん。

佐々木:雍正帝の書く言葉が、またひどい。「バカにつける薬はない」とか「お前は珍獣以下だ」とか、とても皇帝とは思えないような罵詈雑言のオンパレードだったとか。朝4時から深夜12時まで働きづめだった雍正帝は、結局過労で亡くなったとされていますが、彼こそ究極の“独裁者”だなと感じました。何から何まで、全部一人で決めていったのだなと。

雍正帝は、地方官僚に報告書を出させ、自らそれに朱を入れて送り返しました。

佐々木:今回3人の皇帝の痕跡をたどり思ったことは、中国王朝における皇帝とは、実に特殊な地位だったということでした。あまりの重責に、中には耐えきれずに逃げ出した人もいたそうです。そんななか、3人の皇帝は、中国という国をたった一人で背負い、皇帝という職務を遂行した強じんな精神力の持ち主だったんだと、改めて感じました。

今回も、作家・浅田次郎さんが中国独特の皇帝像を読み解きます!
皇帝たちの、意外な素顔をお見逃しなく! 

「中国王朝 英雄たちの伝説」

【放送予定】
第1集「史上唯一の女帝・則天武后」
2月19日(水)[BSプレミアム]後9:00

第2集「残虐な農民皇帝・洪武帝」
2月26日(水)[BSプレミアム]後9:00

第3集「過労に倒れた専制君主・雍正帝」
3月4日(水)[BSプレミアム]後9:00

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