独占密着!知られざる“素顔”を明らかに

ザ・ヒューマン「誇り高き悪魔 ジーン・シモンズ」

3月28日(土)[BS1]後10:00

スーパーロックバンド、KISS

創設メンバーのジーン・シモンズ(70)は、46年間悪魔を演じてきたが、ついに引退を決意。ラストツアーの密着取材でこれまで伝えられなかった“素顔”を明らかにします。

70歳になった今も、20キログラム近い衣装を着て、2時間近く休みなく演奏するジーン。その原点は、最愛の母の意外な過去にありました。ナチスの強制収容所に送られ、両親が殺害され彼女だけ生き残ったのです。

ラストツアーにかけるジーンの思いを見つめます。

番組に先駆け、ショート動画を公開!

番組は、メイクシーンや、衣裳を装着する場面など、悪魔になる過程から、ライブを終えてメイクを落とす瞬間までをとらえました。日本でのラストステージへのジーンの思いなど見どころが盛りだくさん。その中からとっておきの映像を先出しします!

【火を噴く秘密!】

【悪魔メイクの作り方】

【約20キロの衣装装着】

【KISSのルーツは●●●】

【70歳の悪魔 体力づくり】

【ラストステージ 秘めた思い】

悪魔が仮面を取る瞬間!? 舞台裏に密着した制作者に聞きました

企画立ち上げから、取材交渉、密着取材をした前川 誠プロデューサー、津田雄介ディレクターに話を聞きました。

──そもそもなぜジーン・シモンズに密着しようと思ったのですか?

前川:KISSが引退を発表し、2019年の12月にファイナルツアーで来日すると知っていたので、何かできないかなと思っていました。KISSと言えば、バンドの創設メンバーであるジーン・シモンズ(ベース兼ボーカル)とポール・スタンレー(ギター兼ボーカル)。どちらも魅力的な人物ですが、あるウェブサイトでジーン・シモンズが人生相談を受けているコーナーがあって、その返答がとてもおもしろかったんです。そんな彼の言葉や生きざまが、今の元気のない日本に刺さるのではないかと思ったのがきっかけです。

──出演依頼はどのように?

津田:昨年、ポール・スタンレーにインタビューする機会があって、そのときにKISSのマネージャーを25年以上務めているドク・マギーとの縁ができました。ボン・ジョヴィ、モトリー・クルーを見いだした、アメリカショービズ界の有名人。来日の半年前から彼に連絡を取って交渉を始めていたが、実際にOKが出たのが日本に来日する2、3日前。

前川:それまでは、取材できるのかどうか分からなくて、カメラクルーもおさえていない状態。実際にOKはいただいたものの、何日間取材がOKなのかもあいまいなままでしたが、盛岡のステージが終わったあと、ジーン・シモンズから「大阪に来いよ。もっと良いショーを見せるぜ」と言っていただいて。うれしい反面、急きょ決まった大阪公演に向けてバタバタでした。

──撮影中に心がけていたことはありますか?

津田:ジーン・シモンズというと、悪魔のメイクで、火を噴いて舌を出してというビジュアルが浮かんでも、一流ミュージシャンとしての面が日本であまり知られていない。70歳の今でも2時間の演奏をこなし、声量も落ちていない。そのためにボイストレーニングをしているかというと「親からもらったDNAに感謝だ」と言うのみ。年を重ねても先細りせずに、現役でステージに立ち続ける姿を表現するように心がけました。

──取材をしている中で感じたジーン・シモンズさんの人となりは?

津田:「自由/博愛/平等」というフランスの標語がありますけど、彼を言葉で表すとすれば、それを言い替えた「自由/博愛/“不平等”」。フランスとジーンは直接関係はないんですけど、とにかく世代や国境を越えて人を愛するし、ビジュアルからもわかるとおり、自由を愛する。「不平等」の考えは、母・フローラから影響を受けたもの。彼女はユダヤ人で家族とともにナチスの捕虜となり、強制収容所で家族の死に際にあっている。不平等が引き起こした悲惨な体験が、彼女のもとで育ったジーン・シモンズの考え方にも表れています。
彼は「決裁権のある人間としか交渉しない。中間管理職に話をしても結論が出ないからトップとしか話をしない。こんなこと言ったら怒られるが、世の中は平等に出来ていない」というポリシーを持ちながらビジネスにあたっていました。

──こだわった部分はありますか?

津田:ステージを終えて、メイクを落とす瞬間を撮影すること。1977年の初来日ツアーから始まった、42年間のKISSと日本のつながり。その集大成として一番に何を見たいかと考えたときに、メイクを落とす瞬間がいいんじゃないかと前川さんから提案があったんです。

前川:素顔と仮面が両方見える画は特別なものになると思いましたね。メイクをしているところはほかのメディアにも取り上げられたりするけれど、メイクを落とす瞬間は世界のどのメディアも撮っていないんじゃないかな。

津田:機嫌を伺いながら、メイクを落とす瞬間を撮らせてほしいと打診しました。楽屋は立ち入り禁止という制約がありましたし、OKと言っていても、忘れられることもある。当日、実はライブの撮影がうまくいっていなくて、カメラマンに対して彼が激高した直後だったので、撮れないかなと思ったんですけど、粘り強く交渉し何とか撮影の許可をもらうことができた。

胸にささる、ジーン語録の数々!

「世界チャンピオンのボクサーのように勝者のうちにリングを退く
ノックアウトされ敗者になる前に 我々は頂点で去る」

「夜が明けたら 昨日の自分の記録を塗り替える そうすれば君はチャンピオンだ」

ジーン・シモンズは番組に収まりきらないほど、胸にささるメッセージを取材中に語ったそうです。彼が語る言葉について、津田ディレクターも「言葉の一つ一つがすごく詩的で、誰かの受け売りじゃなく、人生経験をもとにした彼自身のものだから説得力を持っている。彼は“言葉の男”だなと思いました。」と語ります。

そこで、番組には盛り込むことができなかったジーン・シモンズのメッセージの一部をご紹介します。

「日本人よ、とにかく自由に生きろ」

彼は続けて、「日本人は手をあげるときに、周囲の空気を読んでからあげるけれど、バンと手をあげちゃえばいい。みんな違っていいんだ」と言ってくれました。日本にいると当たり前になってしまっていることを気付かせてくれる彼の視点はとても貴重で、長年日本を見てきたからこそ言える言葉ですね。(津田ディレクター)

「頂点が一番孤独だ」

カート・コバーン、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソンなど、ロックスターが27歳で亡くなっていることに対して、「27」という本を出すほどジーン・シモンズは自分なりの見解を持っています。彼らが自ら命を絶ったことについて語ったのが「Lonely At The Top」(頂点が一番孤独だ)という言葉。彼自身も頂点に立っていながら、自殺に追い込まれなかった理由を聞くと「おふくろのおかげだ」と答えてくれました。「おふくろは、あり得ないような状況の中で命を守って、アメリカで移民として頑張ってきた。その人に育ててもらったのに、自殺をするなんて母を裏切ることになるから」と。ジーン・シモンズは自殺をする人に対して、悲しい気持ちと同時に憤りも感じていて、「自分の人生は貴重だし、大事にしてほしい。世の中、捨てたもんじゃないから、失敗なんてしたところで、命を奪われるわけじゃない。常に挑戦し続けていれば、いつかいいことがある。自分の命は自分だけのものじゃない。」と語ってくれました。彼と話していて、たくさんの気づきをもらいました。(津田ディレクター)

ステージの舞台裏のほかに、ロサンゼルスの自宅の様子やビジネスマンとしての一面も。さらに、KISSの名曲「Rock and Roll All Nite」や「Detroit Rock City」などラストツアーのライブ映像も盛りだくさんです! どうぞ、お楽しみください♪

ザ・ヒューマン「誇り高き悪魔 ジーン・シモンズ」

【放送予定】3月28日(土)[BS1]後10:00

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