セリフがないのに笑っちゃう!
喜劇王チャップリンの代表作♪

モダン・タイムス【坂本朋彦のシネフィル・コラム】

4月1日(水)[BSプレミアム]後1:00

山高帽にチョビひげ、貧しくて失敗ばかりでも、プライド高く生きる放浪紳士…。映画が誕生しておよそ120年、数々の名作・傑作が世界中で生まれましたが、今なお、もっとも知られ、影響力のある俳優・映画監督といえば、喜劇王チャールズ・チャップリンだと思います。BSプレミアムでは、4月から、その代表作を毎週放送いたします。
まずは、機械化社会を爆笑で風刺した名作です。

チャップリンの多彩な才能で、思わず笑ってしまうサイレントの世界

チャールズ・チャップリンは1889年4月16日、イギリス・ロンドン生まれ。俳優だった両親は幼いころ離婚し、母・ハンナに育てられ、5歳で舞台にたちますが、ハンナが病気になり、孤児院や施設を転々とする厳しい生活を送ります。しかし、チャップリンは生涯ハンナを深く愛し、作品に登場する女性像にも大きな影響を与えました。10代で再び舞台に立ったチャップリンは、海外での公演も行うようになり、1913年、アメリカで、サイレント時代、コメディーというジャンルを確立した大プロデューサー、マック・セネットから映画界に誘われます。チャップリンは、セネットのもとで放浪紳士のイメージを作りあげ、たちまち世界的な人気スターとなっていきます。

1936年、40代半ばで作りあげたこの作品、チャップリンが演じるのは工場で働く工員。ねじ回しの作業がベルトコンベヤーに追いつかず、作業を繰り返すうち、動作が止まらなくなってしまいます。自動で食事をする機械のテストに参加しますが、機械が暴走して大変なことに…。ご覧になったことのない方でも、チャップリンが機械に飲みこまれ、大きな歯車に挟まれてしまう場面はご存知なのではないでしょうか。
共演者、ヒロインを演じるポーレット・ゴダードは当時20代半ば、21歳年上のチャップリンとは私生活でもカップルでした。キリっとした表情、軽やかな身のこなしで、貧しいながらも自立したヒロインはピッタリ、ゴダードは、その後「独裁者」(1940)にも出演しています。
そして音楽。チャップリン作曲“スマイル”は、時代を越え、マイケル・ジャクソン、エルビス・コステロなど、さまざまなミュージシャンにカバーされる名曲です。さらに、思わず笑ってしまう“ティティナ”の名場面では、はじめて、自分の声、歌声を披露しています。製作・監督・主演・脚本・音楽、チャップリンの多彩な才能に、改めて感嘆させられます。

何度見てもおもしろい、傑作中の傑作をご堪能ください。

【放送日時】
プレミアムシネマ「モダン・タイムス」
4月1日(水)[BSプレミアム]後1:00〜2:28

今後もチャップリンの映画が盛りだくさん!

プレミアムシネマ「チャップリンの黄金狂時代」
4月8日(水)[BSプレミアム]後1:00~2:10

プレミアムシネマ「街の灯」
4月15日(水)[BSプレミアム]後1:00~2:27

プレミアムシネマ「チャップリンの殺人狂時代」
4月22日(水)[BSプレミアム]後1:00~3:05

プレミアムシネマ「チャップリンの独裁者」
5月20日(水)[BSプレミアム]後1:00~3:06

プレミアムシネマ「ライムライト」
5月27日(水)[BSプレミアム]後1:00~3:18


坂本朋彦

【コラム執筆者】坂本朋彦(さかもと・ともひこ)

1990年アナウンサーとしてNHK入局。キャスターやニュースなどさまざまな番組を担当。2014年6月からプレミアムシネマの担当プロデューサーに。

取り上げた番組はこちらです!

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